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失敗しない栽培レッスン(花)

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ジャーマンアイリス

難易度
  • 春植え
  • 秋植え
  • 地植え
  • 鉢植え

難易度:マークが多いほど難易度が上がります。

  • 学名Iris germanica
  • 英名Bearded Irises
  • 分類アヤメ科アイリス属 耐寒性球根

生育条件

  • 用途地植え・鉢植え
  • 日当たり日なた
  • 耐寒性
  • 耐暑性
  • 土壌酸度中性~弱アルカリ性

栽培管理

  • 地植え適所・土質日当たりと風通しと水はけのよく、水のたまらない所。土質はあまり選ばないが酸性土を嫌う
  • 鉢植え用土腐植質の多く入った水はけのよい中性土
  • 鉢サイズ・種類24cm鉢、素焼き鉢
  • 植えつけ[地植え]間隔40~50cm、浅植え
    [鉢植え]1球植え、浅植え

栽培暦(関東標準)

ジャーマンアイリスとは

ツンと天を向いて立つ大きな蕾、爽やかな風に揺れる虹色の花びら。ジャーマンアイリスは初夏の明るい光に、こぼれんばかりに大きく、色鮮やかな花を開きます。花色や花形が豊富で、他の花ではあまり見かけない明るい黄土色や黒に近いような紫褐色の珍しい色彩をもっています。その上、上下の花弁の色の異なるものや、覆輪になるものなど、花色もバリエーションに富んでいて多彩な表情を楽しめます。

ジャーマンアイリスは交配により作られた花で、1800年代からヨーロッパで地中海沿岸や小アジア原産の何種類かのアイリスが複雑に交配されて作り出されました。日本ではヨーロッパで初期に作られたゲルニカ種が入ってきたので、以降、ジャーマンアイリスと呼ばれるようになりました。

改良はヨーロッパでも行われていますが、近年はアメリカの西海岸で盛んに行われ、大輪の色鮮やかな新品種が毎年発表されています。品種改良を行っている場所が、ヨーロッパもアメリカも地中海性気候の雨量の少ないやや乾いた気候なので、高温多湿を嫌う性質が強く残り、日本の梅雨時の多湿になる気候を嫌います。

ポイント

地植え、鉢植え両方OKです。
地中海性の空気が乾いて夏涼しく、雨量の少ない気候を好むので、それに近い環境を作る工夫をすること。

植えつけ

ジャーマンアイリスの球根は、春と秋の2回販売されています。球根の植えつけは3月と9月下旬頃からが適期となりますが、秋植えの方が根張りがよくなるので、春植えした球根より一回り大きな花を咲かせます。

地植えの場合、植える場所は必ず日当たりと風通しのよい、水のたまらない場所を選びます。土質は水はけさえよければ、ほとんど選びませんが、酸性土を嫌うので、植えつけの1カ月くらい前に、1平方メートルにつき苦土石灰を約200gまいておきます。

根は土が過湿になることを嫌います。水はけをよくして空気の流通がよくなるように、土の量の2~3割くらいの腐葉土を入れると根張りがよくなります。土を起こして畑作りをする時、土をあまり細かく砕かず粗いゴロ土が残るようにしておくと空気の流通もよくなります。また、水がたまって土が過湿になることを非常に嫌うので、必ず20~30cmの高畝作りにします。球根の植え方は2~3年間植えっぱなしにする時は、40~50cm間隔に1球くらいの株間をとっておきます。そして、芽を南へ向け、今後伸びる分のスペースを作るようにして球根を土に軽く押しつけ、球根の半分が土の上に出るようにして植えつけます。

鉢植えの場合、24cmの素焼き鉢に1球植えにします。用土は腐葉土を3割ほど入れた、水はけのよい培養土を使います。球根の植え方は地植え同様、芽の伸びるスペースを作るように球根を配置して、球根の半分が土の上に出るように植えつけます。植えつけ後、土が湿っていれば、水をやらない方が腐りにくくなるので、水をやる必要はありません。

ジャーマンアイリスの植え方

発芽後の管理

芽が動き始めたら風通しをはかり、よく光が当たるようにして植物体がかたく健全に育つようにします。雑草の生育が旺盛になる時期は病気が発生する原因となるので、株元に雑草を生やさないようにします。

1年目は根張りが十分でなく、蕾が立ち始めると株が安定しません。花時に強い風が吹くと花梗が折れたり曲がったりするおそれがあるので、支柱を立てて誘引しておきます。

鉢植えの花が咲いて、雨天が続くような時は雨の当たらない軒下などに取り込んでおくと、花が傷まず開花期間が長くなります。

肥料

肥料を多く与えることが病気の発生する一番の原因となり、日本でジャーマンアイリスを作って失敗する大きな原因のひとつです。

よほどのやせ地でない限り、肥料を与えなくても1年目は十分に株が茂り、花を咲かせます。株を健全に育てる施肥法としては、葉が増え始めたら、チッ素分の少ない液肥を、生育期間中に3回ほど与えれば十分です。液肥は使わず、固形肥料を使う場合は、芽が動き始めたら緩効性化成肥料を、置き肥として株元に施しておけば十分です。鉢植えの場合も同様ですが、地植えに比べて株の広がりが少ないので、施肥料はやや少なくしておく方が安全です。

花後の管理

傷んだ花は見苦しいので、早めに花がらを摘んだり、枯れ葉などを取り除いて常に清潔な環境を保つようにします。株元に雑草が茂ると日当たりや風通しが悪くなって病気の原因となるので、生育期間全体を通じて、雑草を生やさないようにします。

掘り上げ、植え替えは2~3年に1回、花後の7~8月頃に行います。植え替えや株分けを行う場合は、晴天が続く時に行い、傷をつけないようにして掘り上げます。掘り上げた球根は、枯葉や不要な根茎部分、腐った部分などを取り除き、光の当たらない風通しのよい室内で1~2週間ほど乾かすようにします。1月くらいなら株は締まって皮がかたくなり、腐りにくくなるので、その後に植え替えを行うようにします。

病虫害

病気で一番注意したいのは、株のつけ根部分が腐り、葉が枯死する軟腐病です。初心者がジャーマンアイリスの性質をよく知らずに育てると、軟腐病が発生する場合が多くあります。日本では雨の多い時や空中湿度が高い時に過湿になり、病気が発生しやすくなります。乾いた空気を好む植物なので、まずは病気の出にくい環境作りが最大の予防策となります。

害虫はアブラムシ、ヨトウムシに注意します。通風と採光をはかり、適した薬剤を散布して駆除します。

JADMA

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