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失敗しない栽培レッスン(花)

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アネモネ

難易度
  • 秋植え
  • 地植え
  • 鉢植え

難易度:マークが多いほど難易度が上がります。

  • 学名Anemone L.
  • 英名Anemone
  • 分類キンポウゲ科アネモネ属 耐寒性球根

生育条件

  • 用途地植え・鉢植え・切り花
  • 日当たり日なた
  • 耐寒性
  • 土壌酸度中性~弱アルカリ性

栽培管理

  • 地植え適所・土質日当たり、水はけ、風通しのよい場所で、土質は水はけのよい砂質土を好む
  • 鉢植え用土有機物を多く含んだ培養土
  • 鉢サイズ・種類12~15cm鉢、平鉢または標準鉢
  • 植えつけ[地植え]間隔約25cm、深さ3~8cm
    [鉢植え]深さ2~3cm(1球植え)

栽培暦(関東標準)

アネモネとは

降り注ぐ光の中、アネモネのデカン種やモナーク種は、はっとする目の覚めるような鮮やかな赤や青紫の、ケシや菊に似た花を咲かせて春を知らせます。そして、初夏の爽やかな風に、紙細工のような花びらを優雅に揺らします。

アネモネの仲間は北半球に約120種類の分布がありますが、ほとんどのものが宿根草や山草的なもので、高山植物のイチゲ類や、今、人気の高いシュウメイギクもこの仲間の一つです。秋植え球根として売られている、地下に球根を作るものは少なく、現在アネモネとして呼ばれているものは、ギリシャやトルコなどの地中海沿岸に数種類しかない球根性の種が改良されたものです。

日本には明治の初期に渡来して、比較的寒さに強く作りやすいので、古くから春の花として親しまれてきました。近年、栽培技術が進み、球根を冷蔵処理して、花もちのよい冬から切り花が出回るようになりました。アネモネのモダンな花色や花容は女性に好まれ、アレンジなどに多く使われています。

ポイント

地植えがおすすめです。
地中海型気候に産する植物なので、冬は暖かく土に湿り気が保たれ、開花期は晴天が続いて病気の発生が少なくなるように管理する

植えつけ

アネモネの定植の適期は、長雨シーズンが終わり、土の水分も少なくなり、地温も下がる10月下旬頃からです。地温が高い9月に植えると球根が腐りやすくなり、発芽率が1~2割になるおそれがあります。

植えつけ場所は、日当たりと風通しがよく、砂質土で水はけのよい場所が理想的です。畑作りは定植の1カ月くらい前に、1平方メートルに約100gの苦土石灰を入れ、30~40cmほど深耕しておきます。その10日後くらいに細根を発達させる有機質肥料として、牛ふんや腐葉土を土の量の約20%混ぜて、畑の準備をしておきます。

球根を植える深さは、寒冷地では球根の上に7~8cm、東京周辺では約3cmの土がかかる程度です。間隔は25×25cm四方に1球の割合で、尖った方を下に、平らな方を上にして植えます。深植えすると土中で殖える芽の数が少なくなり、花立ちも少なくなるので注意します。

アネモネの球根

発芽後の管理

2月中旬になり寒さが緩むと、土中では根の活動が活発になり、芽数を殖やしています。葉が増え始めたら土を乾かさないようにし、肥培に努めます。防寒のため敷きワラを厚く敷いている場合は、蕾が出やすくなるようにワラを薄くします。また、敷きワラを敷いていない場合は、泥はね防止にピートなどでマルチングしておきます。葉が込み合ってくると蒸れて葉枯病などが出やすくなるので、早めに黄ばんだ葉を取って蕾が出やすくしておきます。

肥料

肥料は有機質肥料を多く与えると、細根が発達して株張りがよく、花立ち数が多くなり、開花期間も長くなります。ただしチッ素分の多い肥料を多用すると、葉は茂るものの花立ちが悪くなるので、控えめに施します。施肥の目安は、葉が1~2枚出たころ、株元に化成肥料を施し、蕾が見え始めたら月に2回、液肥を与えます。

開花後の管理

アネモネは綿毛のついたタネをつけやすいので、花色がくすんできたら花茎を地際から引き抜いて結実を防ぎます。球根を翌年も使う場合は、葉が少し黄ばみ始めたら土を乾かしぎみに保ちます。そして葉がほとんど黄変したら、晴天が2、3日続いて土が乾きぎみのときに掘り上げます。掘り上げ後、泥を落としてネットの袋に入れて、風通しのよい場所で1カ月ほど陰干しし、カラカラに乾いたら枯葉や古根を取り除いて湿気の少ない場所で保存しておきます。

病害虫

アネモネは環境のよい場所で栽培すると、ほとんど病害虫のない丈夫で作りやすい花です。日光不足や通風不良、過湿地などの悪条件の重なる場所では、落ちた花弁や古い葉などに灰色かび病が発生したり、ごくまれに古い葉に赤さび病などが発生することがあります。早めに病葉を見つけて取り除き、蔓延を防ぎます。害虫は周囲に雑草が多い場所では蛾の幼虫が葉を食害したり、軟弱に育った場合、葉裏にアブラムシがつくことがあるので、早めに見つけてエアゾール式の園芸用殺虫剤をかけて防除します。

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