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失敗しない栽培レッスン(花)

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カラジューム

難易度
  • 春植え
  • 地植え
  • 鉢植え

難易度:マークが多いほど難易度が上がります。

  • 学名Caladium
  • 和名/別名ニシキイモ
  • 英名Caladium
  • 分類サトイモ科ハイモ属 非耐寒性球根

生育条件

  • 用途地植え・鉢植え
  • 日当たり半日陰
  • 耐寒性
  • 耐暑性
  • 土壌酸度中性~弱アルカリ性

栽培管理

  • 地植え適所・土質有機質に富んだ肥沃な土質で、強い風の当たりにくい場所
  • 鉢植え用土腐葉土やピートモスの入った根張りのよくなる培養土
  • 鉢サイズ・種類15~18cm鉢(1球植え)、30cm鉢(3球植え)
  • 植えつけ[地植え]間隔約50cm、深さ約3cm
    [鉢植え]間隔30~50cm、深さ約3cm

栽培暦(関東標準)

カラジュームとは

長い間、八丈島で選抜されて栽培され続けてきた繊細な葉色の優良系統「キャンディダム」に加えて、アメリカからバラエティーに富んだものも輸入されて、日本の夏に彩りを添えています。

カラジュームの原産地は南米の熱帯で、十数種類の原種があります。18世紀後半にヨーロッパに渡った数種類の原種は改良され、19世紀には1000種類近い品種が作られ、カラジューム栽培の大ブームが起こりました。その後ブームが去って、アメリカに渡ったものは気候が球根生産に適したフロリダで改良や生産が行われました。他に南米とは離れた東南アジアのタイにも、全く異なるタイプのカラジュームの分布があり、独自の改良と栽培が行われています。現在、タイで栽培されているものは、やや小型のものが多いですが、南米のものにはない黄色系の葉色をもつものなどがあります。

ポイント

地植え、鉢植え両方OKです。
早く芽を出させて生育期間を長くし、株を茂らせ、梅雨明け後、一気に大株になるようにする。多肥を好むので肥え切れをしないようにする。

植えつけ

熱帯原産の植物で、球根は10℃以下の場所に置くと腐ります。発芽適温は25~30℃で、やや高い温度を必要とします。25℃以上の温度が得られない場合は、15~20℃でも時間をかけると発芽します。

球根は、いくつかの球根が集まったゴツゴツとした形で、中心に近い部分の2~3個の大きい芽には花芽が入っています。この花芽をもった芽は芽出しをすると真っ先に芽が出て、花を咲かせようとします。この花芽がある間は他の芽が動かないので、葉が少なく奇妙な形の花だけが目立つ観賞価値の低い草姿となります。あらかじめ花芽を取り除いてから芽出しをすると一斉に発芽し、芽数が多く葉も多い観賞価値の高い草姿となります。

花芽の取り除き方は、カッターナイフなどで芽の付け根部分を5mmほどえぐり取ります。そして2~3日切り口を乾かした後、透明のプラスチック容器を使い、川砂などで球根が隠れるようにパッキングして芽出しします。

中心部近くの大きく膨らんだ2つくらいの芽に花芽が入っている

芽出しは4月上旬頃から始めます。温室がない場合は容器を透明なビニール袋に入れて膨らませ、口を輪ゴムで留めれば小さな温室となります。これを暖かな室内の日当たりのよい窓辺に置くと、日中は中の温度が30℃くらいになり、3~4週間で芽が出てきます。

イチゴなどが入っていた透明のプラスチック容器に球根を並べ、球根が隠れる程度に覆土する

芽出しをせずに、球根を直接花壇や鉢に植える場合、5月中旬頃なら腐りません。ただし発芽して葉が開くのは6月中旬以降になり、生育期間が短いので株は大きく育ちません。

発芽後の管理

芽が数本立ち、一部の葉が開き始めたら、鉢植えの適期です。カラジュームの根は球根の下部から出るのではなく、芽の付け根から出るので、球根の上に2~3cm の土がかかる深さに植えます。そして水をやり、球根を落ち着けます。その後、再びビニール袋の中で温室状態にして生育促進を図ります。

根は芽の付け根部分から出るので、2~3cmの土がかかる深さに植える

光が当たる日中、袋の中は30℃を超えることもありますが、暑さで弱ることはないので袋の中で1カ月ほど葉を増やします。5月下旬~6月上旬になると気温も上がるので、袋から取り出します。この時、地植えにするものは、日当たりのよい花壇に植えることができます。鉢植えの場合は、暖かくて日当たりのよい場所で育て、日光不足から茎葉が軟弱にならないように育てます。この時期から日に慣らせていくと、梅雨明け後の強光にも葉焼けを起こさなくなります。

梅雨が明けて気温が高くなると生育速度が速くなります。定植後2カ月以上たち、株立ちが増えて鉢が小さくなった時は、鉢替えします。鉢替え後、さらに一回り大きい素焼き鉢に入れて二重鉢にしておくと、風による倒伏防止になります。

葉が増えると土が乾きやすくなるので、水やりは1日1回では足りません。朝夕2回、鉢底から出るほどたっぷり与えてください。

肥料

生育旺盛な時期に肥料を多く必要とし、肥料が不足すると葉の数が少く、大きな葉を出すことができません。

鉢植えの場合は、土の上に緩効性化成肥料を元肥として施します。2カ月ほどで形がくずれ肥効が切れるので、2カ月に1回の割合で置き肥を続けます。また、葉の増える6~9月は、1カ月に3回、液肥を水やり代わりに与えます。

地植えの場合は、根張りをよくするため、土に対して3~4割の腐葉土や堆肥などの有機物を土と混ぜ合わせておきます。元肥は緩効性化成肥料を施します。他に1カ月に2~3回、液肥を水やり代わりに与えます。植えつけ後1カ月経過したら、緩効性化成肥料を2カ月ごとに施します。

越冬準備

地植えも鉢植えも11月まで屋外に置くと、寒さで球根が腐ってしまいます。翌年も球根を利用する場合は、強制的に休眠させます。

鉢植えは10月上旬から2週間かけて徐々に水を控えて土を乾かし、植物が自分から葉を落として球根を肥大させ、休眠させます。

地植えは10月上旬に土を落とさないように株を掘り上げ、ビニール袋などに入れて、暖かい場所で徐々に土を乾かして休眠させます。3週間くらいして土が乾き、葉がなくなって休眠に入ったら、球根を掘り上げて紙袋に入れ、室内の一番暖かい10℃
以下にならない場所に置いて越冬させます。

病害虫

雨が2~3日続いて気温が下がる梅雨寒の時に、通風の悪い場所で土が過湿になると、古い葉や葉柄に一夜で灰色のカビがべったりと生える、灰色かび病が出ることがあります。予防法としては暖かい所に置き、空中湿度の高い時は風通しを図ります。また、カビの発生源となる黄変した枯葉などをあらかじめ取り除いておきます。

また、熱帯夜が続くとヨトウムシ類の大きなムシが、一夜に何枚かの新葉を食害します。周囲に害虫の潜む草むらがある場合は特に注意し、見つけたら園芸用のエアゾール式殺虫剤をかけると簡単に駆除できます。

JADMA

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