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失敗しない栽培レッスン(花)

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ラナンキュラス

難易度
  • 秋植え
  • 地植え
  • 鉢植え

難易度:マークが多いほど難易度が上がります。

  • 学名Ranunculus asiaticus L.
  • 和名/別名ハナキンポウゲ
  • 英名Persian buttercup
  • 分類キンポウゲ科キンポウゲ属 半耐寒性球根

生育条件

  • 用途地植え・鉢植え・切り花
  • 日当たり日なた
  • 耐寒性
  • 土壌酸度弱酸性~弱アルカリ性

栽培管理

  • 地植え適所・土質日当たり、水はけがよく、腐植質に富んだ砂質土壌
  • 鉢植え用土腐葉土などの有機質が3~4割くらい入った、根張りのよい培養土
  • 鉢サイズ・種類12~18cm鉢、標準鉢
  • 植えつけ[地植え]間隔約15cm、深さ2~3cm
    [鉢植え]深さ約2cm

栽培暦(関東標準)

ラナンキュラスとは

薄紙を何枚も重ね合わせて作った造花のような花びら、ラナンキュラスは満開になると、薄紙のような艶やかな花びらをそよ風に優雅に揺らして春を知らせます。

ラナンキュラスの仲間は北半球に400種の分布があります。その中で球根を作るものは少なく、ほとんどのものが宿根草です。球根を作るのはトルコとその周辺原産のアジアンティック種で、これが16~17世紀にヨーロッパに紹介され、それをもとに改良されたことに始まります。日本へは明治の中頃に渡来していますが、花径も小さく花弁数も少ないものでした。

そして、それがつい最近まで作られていましたが、1960年代後半に日本で作られた「ビクトリアストレイン」が発表されると、ラナンキュラスのイメージは一変しました。花は今までの2倍以上も大きい巨大輪で、花弁数の多い完全な八重咲きとなり、見事な鉢物として人気が高まりました。

ポイント

地植え、鉢植え両方OKです。
よく光に当て、茎葉をかたく丈夫に育てる。冬の厳寒期に凍らないように保護する。

植えつけ

ラナンキュラスの球根の植えつけは、地温が下がり土の水分も低下する11月頃から12月が適期となります。9月中旬頃の地温が20℃以上あり、秋の長雨で土の水分の多いときに植えつけると、かちかちに乾いた球根は急速に水を吸収して、土中で腐るおそれがあります。

地植えは、有機質に富んだ土質の水はけと日当たりのよい場所に植えつけます。植え方は、球根の上に2~3cm土がかかる深さに、約15cmの間隔で植えつけます。鉢植えの場合は腐葉土、完熟堆肥等の有機物が3~4割入った水はけのよい培養土を使います。

鉢の大きさは最初は12cm鉢を使い、球根の上に約2cm土がかかる深さに植えます。

植えつけ後は日陰の涼しい場所に置き、水はやらずに湿った土から徐々に吸水させるようにします。10日くらいすると、球根は吸水して膨らむので、水はその後に与えます。

ラナンキュラスは耐寒性があまり強くないので、厳寒期は霜除けなどの防寒が必要です。鉢植えは土を乾かしすぎると根張りが悪くなるので、葉が少ないときでも水やりを忘れないように注意します。

発芽後の管理

発芽後の管理は、地植えで霜除けをしたものは、霜が降りなくなったら霜除けを取り除いて、よく日に当てます。鉢植えは一番花の蕾が見えてきたら、株の大きさにより15~18cm鉢に植え替えをします。植え替えをしないと、根詰まりを起こして葉の黄化が早まり、蕾が一部咲かない場合があります。

水やりは過湿になると茎葉が弱くなり、草姿が乱れて病気が出やすくなるので、過湿には気をつけます。その他の管理は、古い葉が黄ばんで枯れ、それが病気の原因になるので早めに取り除きます。

肥料

地植えの場合は植えつけ前に土を30~40cmほど深耕し、堆肥などの有機物と共に、土と化成肥料をよく混ぜ合わせるようにして元肥として施します。追肥は葉が増え始めたら、化成肥料を株元にばらまいておきます。

鉢植えの場合は、塩分を含まない肥料の方が安全なので、緩効性化成肥料を鉢の下部に元肥として施しておきます。追肥は葉が増え始めたら、緩効性化成肥料を置き肥として施し、植え替え後、さらに緩効性化成肥料を置き肥として施します。その他、葉が緑色の間は月に2~3回くらいの割合で液肥を水やり代わりに与えると、葉色を濃緑に保てます。

花後の管理

開花後、花弁が葉の上などに落ちると腐って灰色かび病が発生するので、落とさないように早めに花がら摘みをします。花後1カ月くらいの間は球根が一番肥大する時期なので、花がなくてもよく日に当てて肥培を続けます。

葉色が少し黄色を帯び始めたら、休眠の前兆なので徐々に土の水分を少なくするようにします。葉が黄色になったら、鉢植えは完全に水やりを打ち切り、鉢土を乾かすようにします。葉が完全に枯れあがったら掘り上げますが、地植えは晴天が続いて土が乾いているときを見計らって掘り上げます。掘り上げた球根は日陰の風通しのよい場所で1週間ほど乾燥させた後、ネットの袋に入れて風通しのよい日陰で保存します。

病害虫

球根を作るラナンキュラスの原産地は、やや雨量の少ない乾きぎみの場所なので、土の過湿や通風不良地では灰色かび病などの病気が発生しやすくなります。灰色かび病などの予防には、水やり時など葉を濡らさないようにして、よく日に当てて乾かしぎみに管理します。その他には、発病の原因となる枯葉とりや、花がらなどもこまめに取って、病気の発生源を作らないようにします。

害虫は若い葉や蕾にアブラムシがつきますが、早めに見つけて、園芸用のエアゾール式殺虫剤をかけると簡単に防除できます。また、エカキムシが葉に白い筋をつけて観賞価値を下げるので、葉が増え始めるときに、浸透移行性殺虫剤を施すと予防効果があります。葉の中の幼虫は、葉の裏を見ると黒いごまのような状態で潜んでいますので、爪楊枝で突いて退治しておくと、害虫が広がるのが防げます。

JADMA

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