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失敗しない栽培レッスン(野菜)

野菜

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トウモロコシ(スイートコーン)

難易度
  • 春まき
  • 地植え

難易度:マークが多いほど難易度が上がります。

  • 学名Zea mays L.
  • 和名/別名とうもろこし
  • 英名Sweetcorn、Sugarcorn
  • 原産地/生産地メキシコ~南米北部
  • 分類イネ科トウモロコシ属
  • 発芽地温25~30℃
  • 生育適温20~30℃

生育条件

  • 日当たり日なた
  • 土壌酸度中酸性~弱アルカリ性

栽培管理

  • 植えつけ株間30cm

栽培暦(関東標準)

トウモロコシ(スイートコーン)とは

トウモロコシの一種のスイートコーンは、野菜としてはでんぷん質・糖質が多く、高カロリーで、甘くておいしいことから、子供の好きな野菜の上位に入っています。また、食物繊維が多く、胚芽にはビタミンB1、B2、Eが豊富に含まれており、栄養的にも優れた野菜といえます。

スイートコーンには、糖含有量が低いスイート種と高いスーパースイート種があります。最近の主流はスーパースイート種で、粒は通常黄色ですが、黄色に白色が混じるバイカラー、黄・白・紫色が混在するトリカラー、乳白色の品種などがあります。このように、スイートコーンは見ても食べても楽しめる野菜です。

実の粒ぞろいをよくするには、10株以上を複数列に配置し、お互いの株の花粉が雌穂にかかるようにします。粒色が違う品種が近くにあると、粒色が本来のものと違ってくること(キセニア)があるので、粒色をそろえたい場合、混植は避けます。特に、ポップコーン種との混植は味も悪くなるので注意しましょう。

ポイント

温暖な気候と日当たりのよい場所を好みます。適度な水分が必要で、乾燥も過湿も粒の肥大を悪くします。土質は選びませんが、肥料を吸う力が強いので完熟堆肥などをすき込み、地力を高めておくことが重要です。

畑の準備

タネまきの2週間以上前に苦土石灰を全面に散布して耕し、1週間前に元肥を施してよく耕し、畝を作ります。株の配置は、実入りを考えると1条にするより数条にして、花粉が雌穂によくつくようにするとよいでしょう。マルチなしでも栽培できますが、ポリフィルムで畝全体にマルチをすると、発芽と生育が早く、丈夫に育ちます。

〈POINT〉 株の配置は四角になるように!

1平方メートル当たり苦土石灰は約70g、堆肥は2~3kg、化成肥料(N:P:K=8:8:8)は150g程度とします。株の配置では、例えば、1条7株(株間30cm)×3条(列間80cm)にすれば作付け面が四角い配置となり、ほかの株の花粉が飛んできて雌穂につく確率が高まります。

タネまきと間引き

マルチ栽培の場合は、タネまき直前にフィルムに直径7~10cmほどの穴を開け、その穴の土を深さ3~4cmほど掘り取ります。そこに3~4粒のタネを2~3cm離してまき、2~3cmの厚さで土をかけて手で軽く押さえます。これはマルチなしの場合も同じです。本葉4枚の頃に(草丈20cmくらいまでに)間引いて、生育のよい株を1本だけ残します。

〈POINT〉 間引きの時、残す株の根を傷めないように!

土が乾燥ぎみの時は、タネまき後に水やりをした方がよいでしょう。ハト、カラスの食害を防ぐため、芽が出るまで鳥除けの網などで覆っておきます。間引きは不要な苗をハサミで切り取ると、残す苗の根を傷めません。

追肥・土寄せなど、収穫までの栽培管理

草丈50cmの頃にマルチフィルムをはぎます。追肥と土寄せはこのフィルムはぎの後と、茎の先端に雄穂が出た頃に行います。追肥は速効性の化成肥料を1株当たり1握り程度(約50g)を株元のまわりにばらまき、まいた肥料が隠れる程度に通路部分から土を寄せます。雌穂は1番上のみを残し、下の方に出ている雌穂は1番上の雌穂の絹糸(毛)が出始めた頃に取り除きます。

〈POINT〉 株元から出た分げつ枝(わき芽)は取らない!

土寄せすると根がしっかりと張り、倒れにくくなります。取り除いた雌穂は皮をむいてヤングコーンとして利用できます。株元から出た分げつ枝を取ってしまうと実の太りが悪くなります。

病虫害

大敵はアワノメイガの幼虫です。雄穂から雌穂へ幼虫が移動するのを防ぐため、雄穂の出始めた時と、その後7日間隔で殺虫剤を2~3回散布します。薬剤を使わない場合、雄穂が出た後に幼虫が茎の上部に入った場合は雄穂を切り取ります。また、雌穂に近い場所に入った場合は、穴の上3cmくらいをカッターナイフで縦に切り裂いて幼虫を取り出します。

〈POINT〉 大敵はアワノメイガ!

病気はほとんど問題ありません。アワノメイガ対策で雄穂を切り取ったら、その雄穂を雌穂の絹糸に触れさせ受粉させるとよいでしょう。株数が多い場合は、人工的に受粉しなくてもほかの株の花粉が雌穂につくので、実は太ります。

収穫

適期収穫を心がけてください。収穫適期は絹糸が出てから20~24日です。雌穂の絹糸がこげ茶色になったら少し皮をむいて粒の充実を確かめて収穫します。早採りすると甘みが不十分でしなびるのも早くなります。逆に収穫遅れは色を悪くし、粒皮が硬くなり、甘みも少なくなります。

〈POINT〉 スイートコーンは収穫後も生きている!

早朝に収穫すると食味がよく、長もちしますが、すぐに食べないのなら呼吸による消耗を防ぐため、皮をつけたまま冷蔵庫の野菜室に保存します。それでも1~2日以内に食べましょう。

JADMA

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