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家庭菜園に最適な時期とは?【家庭菜園初心者ガイド/時期編】

2016/10/27

野菜の生育にはそれぞれ適した時期があります。今回は、初心者の方でも成功しやすい家庭菜園に最適な時期について説明します。

家庭菜園に最適な時期(タネまきから収穫まで)

家庭菜園を始めるのに適した時期

家庭菜園を始める時期は、大きく分けて春と秋の年に2回。野菜は温暖な気温を好むものが多いので、初心者の方は、春にタネまきをスタートして、夏から秋にかけて収穫できる野菜がおすすめです。ここでは春から始める家庭菜園における注意点をご紹介します。

春に始める場合、タネまきや植え付けは、遅霜の心配がなくなる八重桜の開花時期に合わせて行います。普通は暦どおりに始めてしまうところですが、年により気温や気候は変動しますし、春先は寒の戻りなど気温が安定しないこともあります。植物は毎年、適温になった時点で花を咲かせるので、八重桜が咲くタイミングに合わせてスタートすると、寒さによる影響も少なく、気温を原因とする失敗が少なくなるでしょう。

「発芽適温(地温)」「生育適温」は必ず守りましょう

野菜のタネを買うと、袋の裏面に「発芽適温(地温)」「生育適温」が記載されています。この温度は野菜の生育に大きく影響するので、家庭菜園を始める前に必ず確認し、記載されている温度を守りましょう。

家庭菜園で注意が必要な時期とは

春先からゴールデンウイークごろまでは気温が不安定なため、突然の寒さへの注意が必要です。遅霜で野菜の葉が傷んでしまったり、寒さで枯れてしまったりすることもあります。急な寒さに備え、苗をカバーするホットキャップなどの防寒対策グッズがあると安心です。

また、梅雨を迎える前に病害虫対策を始めましょう。春まき野菜の場合は特に、収穫までの間にさまざまな虫が野菜に集まってくるので、事前の防除が大切です。農薬を使わず安全に野菜作りを行いたい方は、防虫ネットなどで虫が入らないよう野菜を保護したり、食品成分由来の忌避剤で病害虫から野菜を守りましょう。

春に始める家庭菜園で初心者が注意すべき点

気温に注意する

春は、昼間と夜間の寒暖の差が激しく、昼間は暖かくても、夜になると急激に気温が下がることもあるため、寒さで野菜が枯れてしまうことも少なくありません。特に家庭菜園で人気のトマトやナス、キュウリなどは、暖かい原産地の野菜のため、寒さに弱く、気温の影響を受けやすい野菜です。成長すればある程度の耐寒性は出てきますが、発芽適温(地温)も生育適温も20~30度は必要です。

トマトやナスなど人気の春夏野菜は、気温による失敗の可能性が高いので、八重桜が咲き始めるゴールデンウイークぐらいから始めるのがベストです。4月上旬から野菜作りを始める方もいるので心配になるかもしれませんが、その時期に始めている方は防寒対策がきちんとできている家庭菜園のベテランがほとんど。早く始めたいという気持ちを抑え、適切な時期まで待ってから始めることも、家庭菜園を成功させるポイントの一つです。

タネではなく苗から育てる

もう一つ、初心者の方に多いのが、野菜作りをタネから始めて失敗してしまうケースです。発芽はしても、寒さなどが原因で野菜が育たず、枯らしてしまうことが多いようです。
野菜によってはタネだけでなく、市販の苗を購入して始めることができるものもあります。人気のトマトやナスなどは、タネから育てるにはある程度の知識や経験が必要なので、苗の販売がある野菜に関しては、初心者の方は苗から育て始めると成功しやすいでしょう。
また、春夏野菜の苗の販売は4月上旬から始まりますが、4月はまだ気温が安定せず、寒さで失敗しやすい時期なので、ゴールデンウイークが終わるころの購入をおすすめします。

家庭菜園で初心者が育てやすい野菜のタネ・苗

春夏野菜

【タネから育てる野菜】

・ラディッシュ…3月くらいから始めることができ、育てやすい野菜です。

・ベビーリーフ…春先から始めるのにおすすめ。収穫も早いので、害虫による被害も少なくて済みます。

・リーフレタス…春は虫が付きやすい時期ですが、そこまで虫が付かず、育てやすい野菜です。

・ジャガイモ(タネイモ)…育てやすく、夏から秋ごろまで楽しめます。1月からタネイモの販売が始まりますが、3月くらいから植え付けを始めるとよいでしょう。

【苗から育てた方がよい野菜】

・ナス、トマト…つる性の野菜は大きくなるので初心者の方にはあまりおすすめできませんが、苗であればゴールデンウイークくらいから育て始めると、比較的育てやすいです。

秋冬野菜

【タネから育てる野菜】

・コマツナ、ホウレンソウ…虫が少なくなる9~10月くらいから始められます。害虫被害も少なく、育てやすいです。

・ダイコン…十分なスペースがなければ、食べきりサイズのミニダイコンもあるので、比較的作りやすいでしょう。

冬の楽しみ方

冬は農作物が育ちにくい時期なので、初心者の方が冬に家庭菜園を始めるには不向きです。秋にタネまきをした野菜の収穫と、今年一年の家庭菜園を振り返りながら、来年の家庭菜園のプランニングを楽しみましょう。

終わりに

家庭菜園では野菜それぞれに適した栽培時期があります。気候や気温を気にかけながら、野菜作りを始めるタイミングを考慮することが重要です。それぞれの野菜の発芽適温(地温)・生育適温を守り、元気な野菜を育てましょう。

JADMA

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