2017/04/20
野菜作りの大敵「連作障害」。その強い味方となるのが土壌改良材「菌の黒汁」です。『家庭園芸』で掲載を始めてから約5年で大ヒット商品になりました。
今回はその「菌の黒汁」のよさをより多くの方に知っていただくため、ご愛用されているお客さまの声と併せて「菌の黒汁」をご紹介します。
家庭菜園で気を付けたいのが「連作障害」。最近になって耳にすることが増えた言葉ですが、まだ知らない人も多いはず。
連作障害とは、毎年同じ場所で同じ科の植物を栽培すると、その科の植物が好んで吸収する微量要素が優先的に吸収され、土中の栄養素のバランスが崩れ土壌環境が悪化するとともに、その科の植物を好む特定の病原菌が発生・増殖しやすくなることによって、徐々に植物の生育が悪くなる現象です。
場合によっては収穫まで至らずに植物が枯れてしまうことも。例えば、前年にナス科のトマトやマメ科のエンドウを育てた場所で同じ科の植物を育てたところ、楽しみにしていた収穫に至らない……。それが「連作障害が出た!」という事態です。
これは野菜だけに限らず、花についても同様で、咲く花の数や花持ちなどに影響が出ることがあります。
プロの農家さんは毎年栽培地を替えたり、土壌消毒を行ったりという方法で連作障害対策を取る方が多いのですが、一般家庭の庭や菜園では、そのような対処はなかなか難しいのが現状です。

連作したことで収穫に至らなかったトマト
この悩ましい連作障害を軽減する決め手となるのが、「菌の黒汁」。メカニズムはシンプルで、土中に善玉菌を増やすことで連作障害の原因となる悪玉菌を抑え、崩れた土壌養分のバランスを整えます。簡単な使用方法で十分な効果を実感できるのも魅力です。
ナス栽培での「菌の黒汁」使用比較例


「菌の黒汁」とは
「菌の黒汁」は、連作障害の改善を目的に開発された微生物の土壌改良材です。自然界の浄化作用の主役といわれる光合成細菌をはじめ、活発な働きをする善玉菌だけを特殊な技術で培養しました。土中に投入されると善玉菌は急速に増殖して連作障害の原因となる悪玉菌を減少させ、悪玉菌の増殖を抑制します。また有機物を急速に分解し、植物にとって理想の土を作ります。
化学物質を一切含まず、有機栽培にも対応。完全無臭で開栓後の使用期限もありません。
使用量は3.3平方メートル(1坪)当たり希釈液を1~2L、植え付けから収穫まで1~2週間ごとに3~4回与えます。50mLで約200平方メートル(約60坪分)です。
野菜、果樹、草花、どんな植物にもご使用いただけます。
※「菌の黒汁」の性能を十分発揮させるため、菌のエサとなる有機物や堆肥などとの併用がおすすめです。
※「菌の黒汁」は、善玉菌を含んだ資材のため、殺菌剤との併用はできません。殺菌剤を使う場合は、前後1週間程度空けて使用してください。除草剤も同様です。他の液肥や殺虫剤との併用は可能ですが、単用施用をおすすめしています。希釈に使用する水も水道水で大丈夫です。塩素を蒸散させたりする必要はありません。
「菌の黒汁」はこうやって作られている
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厳選した牛ふんにオリジナルの善玉菌を仕込み、数カ月かけてもとになる原料を作ります。
善玉菌入りの牛ふん
製造元の株式会社ヤサキの八崎社長がかなりこだわって入手されている牛ふんです
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製造用の大型タンクに水を張り、前述の原料とさらに善玉菌・数種類の木チップを加えます。
未完成の「菌の黒汁」
出来具合をチェック
製造中の「菌の黒汁」に虫が入らないように徹底された管理
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温度管理を行いながら エアレーション(空気を含ませること)と静置を繰り返します。
エアレーション後の「菌の黒汁」
出来具合をチェック
エアレーションは夜、行います。日中は菌を休ませた方が効率よく菌が培養できるそうです。菌がベストで働ける環境をつくるのが大事
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タンク内の液体の透視度が50cmに達したら「菌の黒汁」の完成です。
「菌の黒汁」を透視度計に入れます
透視度をチェックする八崎社長
透視度計に入れてのチェックは品質に差を出さないための重要な仕事。社長自らの厳しいチェックが入ります
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丁寧にろ過を行い、ボトルに充填(じゅうてん)して出荷します。
ボトルに詰めるのは常務(社長の弟)です
一本一本手作業で丁寧に充填します
連作障害対策として「菌の黒汁」を使用されているお客さまの声をご紹介します。
連作障害対策のヒントとして、参考にしていただければと思います。


植え付け2カ月後のナスの比較
左:「菌の黒汁」使用区
右:対照区
愛知県豊山町 井上様
ナス、ホウレンソウ、イチジクなどに使用しています
ナス、ホウレンソウは面積の問題で「連作障害ブロックW+菌の黒汁」を使用して連作しましたが、よくできました。
イチジクは葉面散布をしていますが、かけると実が大きくなり、遅くまで収穫できるようになりました。
担当者より
野菜や花だけではなく、果樹にも効果があるとのこと。幅広い作物に効果があるようですね!


トウガラシの比較
左:「菌の黒汁」使用区
右:対照区
岐阜県各務原市 大竹様
花・野菜全般、育苗から連作障害対策に
「バイオエース+連作障害ブロックW+菌の黒汁」を使用し、パンジー、野菜苗の育苗などに使用しています。
苗の時点でのロスが減り、植え付け後の根張りも違います。ラッカセイ「おおまさり」も連作しましたがたくさん収穫できました。
担当者より
「菌の黒汁」をその「菌」のエサとなる有機質肥料と一緒に使うとより効果が高まりますよね。ぜひ、大竹様の利用方法を参考に有機質肥料との併用も試してみてください!


アスターの比較
右:「菌の黒汁」使用区
左:対照区
愛知県春日井市 亀谷様
アスターの連作障害対策に使いました
アスターの切り花を採っていましたが、狭い面積だとどうしても連作になり、生育がバラバラで大変でした。
「連作障害ブロックW」を土に混和して「菌の黒汁」をかけるようにしてから生育がそろうようになり、ロスがだいぶ減りました。次回はハボタンにも使ってみようと思います!
担当者より
「菌の黒汁」を キンクロちゃん と呼び、愛着を持ってご使用いただいています。


「菌の黒汁ローゼス」をバラに使用し見事に開花!
愛知県犬山市 伊達様
バラに使用し、花は300個付きました!
「菌の黒汁ローゼス」を使用する前と後では花の数、花持ちが全然違いました。鉢植えで栽培しており、10日に1回の間隔でかけています。
上手にできるようになり、植物に対しての愛着も今まで以上に湧くようになりました。
担当者より
伊達様のご自宅前は通学路にもなっており、子どもたちも笑顔でバラを眺めてくれると、終始笑顔で取材に応じていただきました。
「菌の黒汁」と「連作障害ブロックW」を使った連作障害対策の方法をご紹介します。難しい作業はありません。手順に従って進めていきましょう。
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まずは残った植物の根などを取り除き、クワや耕うん機でしっかり耕します。
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次に善玉菌が豊富な土作りには欠かせない堆肥を投入します。
この段階で「連作障害ブロックW」を一緒に土に混和します。 -
この状態ですぐにタネや苗を植え付けるのではなく、1週間程度おいてなじませます。
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水はけのよい環境づくりに、畝立ては適切に行いましょう。
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通常通りタネまきや苗の定植を行います。
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植え付けから1週間後、「菌の黒汁」を約500倍に希釈して与えます。1平方メートル当たりの希釈液量は1Lが目安です。
500倍希釈液の作り方
キャップ1杯の「菌の黒汁」を6Lの水で希釈します。
少々、大ざっぱでも大丈夫です。すぐに混ざるのでサッと混ぜ合わせます。
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2回目の「菌の黒汁」を与えるタイミングは、1回目から7~10日後です。今回も6と同様の量の約500倍希釈液を与えます。
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その後は植物の状態を見ながら、500~1000倍希釈液を2~3週間ごとに与えます。
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収穫までに4~5回は与えましょう。化学薬品などは含んでいないので、植物に直接かかっても問題はありません。

連作障害対策をしっかり行って、今までよりたくさん収穫しましょう!
家庭菜園の大きな悩みの一つである連作障害対策として「菌の黒汁」を、実際に活用されているお客さまの声とともにご紹介しました。
「菌の黒汁」や「連作障害ブロックW」などの資材をうまく利用することで、連作障害を回避し、健やかに植物を育てることにつながります。連作障害を克服し、実り多き家庭菜園を計画してみてはいかがでしょうか。
最後に、連作障害対策に役立つ商品をご紹介します。