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初心者向け!ネギの栽培方法・育て方のコツ

2017/05/18

お料理でよく使うネギは、家庭菜園でも人気の野菜。さまざまな種類があり、栽培方法や難易度も種類によって異なります。
今回は、初心者の方でも育てやすいネギの種類とその栽培方法、育て方のコツについてお伝えします。

家庭菜園で育てられるネギの種類

ネギにはさまざまな種類があります。まずは、ネギの種類と栽培難易度を簡単にご説明します。

・長ネギ(白ネギ)
家庭菜園でも育てることは可能ですが、根深ネギのため、広めの栽培スペースが必要になりますので、主に畑での栽培に向いています。長ネギは白い部分が土の中で、緑色の部分が土の外に出ている部分になります。白い部分を育てるには、こまめな土寄せなど日々の世話が必要です。また、タネから苗を育てるのが大変で、栽培期間も長く、収穫が終わるまで1年以上かかることもあり、初心者の方にはあまりおすすめできません。

・緑秀、九条葉ネギなど種子タイプの小ネギ(葉ネギ)
タネから育てるタイプのネギです。長ネギと比べると比較的栽培しやすく、栽培期間は小ネギなら3~4カ月程度でプランター栽培もできますので、初心者の方でも育てやすいでしょう。

・ワケギ、アサツキ、廿日(はつか)ネギなど球根タイプのネギ
収穫までの期間が短く、長い期間収穫を楽しむことも可能なので、ネギの中でも初心者に一番おすすめのネギです。

今回は初心者が育てやすい球根タイプのネギの育て方をご紹介します。

球根タイプのネギの栽培時期

ワケギ、アサツキ、廿日(はつか)ネギなど球根タイプのネギは、7月ごろに球根の販売が始まります。植え付け時期は、8~10月までが適期です。

・廿日(はつか)ネギ
名前の通り、20日程度で収穫できるネギで、インスタントネギとも呼ばれています。葉が20~30cmほど伸びたら、株ごと抜き取って使うか、または株元を3~4cm残して葉を刈り取って利用します。その後、追肥を与えて育てると再び葉が伸びて2~3回は収穫できます。

・ワケギ、アサツキ
廿日(はつか)ネギよりは栽培期間が長くなりますが、1カ月前後で収穫することができます。廿日(はつか)ネギと同じく、一度に収穫せずに少しずつ使えば、翌年の3〜4月ごろまでは収穫が可能です。

球根タイプのネギの育て方と成功するためのポイント

球根タイプのネギの栽培で失敗しないためのポイントを中心に、家庭菜園の流れをご紹介します。

【事前準備のポイントと注意点】

・鉢、プランター…深さ20cm以上のプランターを使用します。栽培したいネギの数で、プランターの大きさを決めるとよいでしょう。

・土…市販の野菜用培養土が使用できます。ネギは過湿に弱いので、水はけのよい土を選ぶことが大切です。

1. 球根を購入します

アサツキの球根

7月ごろに球根が販売されたら購入します。球根は2~3球ずつに分け、余分な外皮は取り除いておきます。

2. 球根を植え付けます

球根から自然に芽が出てきたら、植え付けます。2~3球を合わせて10~15cmぐらい間隔を空け、球根の先が土から少し見えるくらいの深さを目安にして植えつけます。

3. 土が乾いたら水をやります

ネギは乾燥には強いですが、過湿には弱い野菜です。土が湿った状態が続くのはよくありません。水のやり過ぎには注意しましょう。

【水やり時のポイント】

その日の気温や湿度、風通しのよしあしにより、土が乾くタイミングは変わります。決まった時間に水やりをするのではなく、土を触り、乾いていたら水をやるようにしましょう。

4. 追肥をします

芽が出て葉が15cmほど伸びてきたら、追肥をします。その後は2週間に一度くらいのペースで追肥をするとよいでしょう。

5. 収穫します

品種にもよりますが、球根タイプのネギは大体30〜40cmくらいまで育ちます。30cm以上に成長したら、好きなときに収穫しましょう。

6. 球根を掘り起こします

翌年5月ごろになると、休眠期間に入って葉が枯れ、球根だけが残ります。土の中に残った球根は掘り起こし、8月ごろまで日陰で乾燥させて保存します。

分球した球根は次のシーズンの家庭菜園で使用することができますが、何回か葉を摘み取った後の子球は太りも悪く種球としては使えません。

種球用の株は収穫を早めに切り上げ、春にしっかり追肥をして子球の太りと分球を促します。しっかりと育っていない球根を使うと、いい葉ができなかったり、病気になりやすかったりとリスクも発生します。不安な場合は、毎年球根を買い替えるようにしましょう。

ネギの栽培時に注意が必要な病害虫

ネギの栽培では、病害虫の防除はなかなか難しいといわれていますが、特に多い病害虫を簡単にご紹介いたします。

・赤さび病
さまざまな病気の中でもネギによく出る病気です。
葉に小さないぼ状のものができ、時間が経つと表皮が破れてオレンジ色の粉末が飛び散るようになります。ひどい場合は、枯れてしまいます。
予防としては、窒素過多にならないよう肥料やりに気を付けて丈夫に育てることです。また、風通しをよくし、過湿などにも注意しましょう。

・害虫
ネギには多くの虫が付くので注意が必要です。中でも一番多いのはネギアザミウマ。被害がひどくなると緑の葉が白くなりますが、薬剤を使用しなくても、「ビタットトルシー」などの青いハエ捕り紙のような専用グッズで防除できる害虫です。
その他、アブラムシやネギコガにも注意が必要です。

採れたて新鮮な味と香りを楽しんで

ネギの種類や栽培方法をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
ワケギ、アサツキ、廿日(はつか)ネギなど球根タイプのネギであれば、収穫までの期間が短く、手間もあまりかからないので、家庭菜園が初めての方でも楽しく育てられると思います。
いろいろな料理で活躍するネギ。採れたての新鮮な味と香りをご家庭で楽しんでいただければと思います。

JADMA

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