失敗しない栽培レッスン(草花)

スイートピーの育て方・栽培方法

植え時期 ・まき時期
植え場所
栽培難易度
※★マークが多いほど難易度が上がります。
学名

Lathyrus odoratus L.

和名/別名
ジャコウエンドウ
英名
Sweet Pea
原産地/生産地
イタリアのシシリー島
分類
マメ科レンリソウ属
発芽地温
15~20℃
  • 生育条件

    用途
    花壇、鉢植え、切り花
    日当たり
    日なた
    耐寒性
  • 栽培管理

    地植え適所・土質
    日当たりや水はけ、風通しのよい場所が適地
    植え付け
    20~25cm間隔

栽培暦

※寒地では春まきする。寒冷地ではフレームで越冬させ早春に定植する。温暖地でも厳寒期は霜除けをする
※上記の区分は目安です。実際の栽培地の条件により異なる場合があります

スイートピーとは

スイートピーの「スイート」は香りのよさを意味し、その名のとおり、甘い香りのかわいらしい花です。ピンクや水色、赤、紫、白など、花色の豊富さも人気の理由の1つです。

種まき

発芽適温は15℃、早まきすると低温障害を受けるので、まき急がず、10月中~下旬にまくようにします。種皮が硬い硬実種子(こうじつしゅし)なので、一晩吸水させてからまくようにします。
20~25cm間隔に2~3粒ずつ点まきし、1cmほど覆土します。移植時に根を傷めると花がつかないので、直まきがおすすめですが、まく場所が空いていない場合は、ポットにまいて育苗します。

浅皿に水を張り、1晩吸水させてからまく

浅皿に水を張り、1晩吸水させてからまく

直まきで20~25cm間隔に2~3粒ずつ点まきする。まく場所が空いていない場合は、6cmポットに2~3粒ずつまき、1cmほど覆土する

直まきで20~25cm間隔に2~3粒ずつ点まきする。まく場所が空いていない場合は、6cmポットに2~3粒ずつまき、1cmほど覆土する

育苗

ポットにまいたものが発芽したらよく日に当て、本葉が2~3枚出たら元気のよいものを1本だけ残すように、地際からハサミで切って間引きます。
ポットの底まで根がまわったら定植します。寒地では、苗をひとまわり大きなポットに植え替え、冬期はフレームで保護し、春に定植するようにします。

発芽後、間引いて1本にする。引き抜いて間引くと、残す株の根を傷める恐れがあるので、ハサミで地際から切る

発芽後、間引いて1本にする。引き抜いて間引くと、残す株の根を傷める恐れがあるので、ハサミで地際から切る

定植

日当たりや水はけ、風通しのよい場所が適地です。酸性土を嫌うため、苗を植える2週間前までに苦土石灰をまき、酸度矯正をしておきます。
根が深く伸びる植物なので、40cmぐらいの深さまでよく耕しておくことが大切です。
スイートピーは豆科の植物で、チッ素過多を嫌うため、元肥はリン酸、カリ分の多い配合肥料を使うようにします。植えつけ間隔は20~25cm。深植えにならないよう注意して植えつけます。
定植後1~2週間したら摘心し、わき枝を出させるようにします。温暖地でも寒さが厳しい地方では、霜除けをしてやります。

40cmぐらいの深さまでよく耕す。定植後1~2週間してから摘心してわき枝を出させる

40cmぐらいの深さまでよく耕す。定植後1~2週間してから摘心してわき枝を出させる

病害虫

アブラムシがつきやすいので注意し、発生初期のうちに殺虫剤をまいて駆除します。春になるとエカキムシ(ハモグリバエ)がつくことがあるので、浸透移行性殺虫剤を株元にまき防除します。
気温が上がる5~6月頃、うどんこ病が発生するので、長雨のあと、殺菌剤をかけ駆除します。

監修:髙木 誠