文・編集
園芸通信編集部
マンサク
2022/12/27
満作！なんと縁起のよい響きの植物です。このマンサクという和名は、花芽を木にたくさん付ける姿から「豊年満作」の印であったことに由来します。また、冬の寒い時期に他の植物よりも早く「まず咲く」ことが由来という説もあります。マンサク科は北米東部とアジアに4種あり、そこに日本原産のマンサクが１種含まれています。中国原産のシナマンサクは一足先に12月～1月にかけて開花し始めますが、日本原産のマンサクは地域差もありますが2月ごろに咲き始めます。冬季に咲く花木として重宝され、緑化に用いられてきました。黄色や赤、オレンジなど鮮やな花色で雪解けの季節を楽しませてくれます。そんなマンサクの名所をご紹介いたします。
国営武蔵丘陵森林公園
針葉樹園で咲き誇るマンサク類の花々。青空との対比も映える見ごろの2月中旬の様子
国営武蔵丘陵森林公園は、明治百年記念事業の一環として埼玉県比企郡滑川町と熊谷市にまたがる304ha（東京ドーム約65個分）の広大な丘陵地に整備された、日本で初めての国営公園です。園内は雑木林を中心に池沼、湿地、草地など多様な環境を有しており、四季折々の草花・花畑を楽しむことができます。
2月はマンサク類が見ごろに。中央口からすぐの「都市緑化植物園」の入口でもある「針葉樹園」では、約40種類70本のマンサクコレクションが集まり、赤・オレンジ・紫・黄色など多彩に開花する様子を楽しめます。ぜひ、近づいて微かな香りを感じたり、写真を撮ってみたり、お楽しみください。
花盛りの2月中旬、オレンジや黄色の花々が重なり合う様子
鮮やかに咲く「バームステッドゴールド」は、くるくるとまく花が可愛らしい
マンサクの「幻想」が見ごろを迎える。「幻想」は秋に黄色、春に赤色と咲く時期により花色が異なります。
「ロビン」の艶やかなオレンジが美しい花が針葉樹園を彩る
国営武蔵丘陵森林公園施設概要
〒355-0802 埼玉県比企郡滑川町山田1920
電話番号：0493-57-2111（管理センター／受付時間9:30～17:00）
休園日：12月31日、1月1日、1月第3週の月から金曜日、1月4日～2月末日・6月1日～7月20日・12月の月曜日（祝日の場合は翌平日）
開園時間：3～10月は9:30～17:00、11月は9:30～16:30、12～2月は9:30～16:00
入館料：大人450円、65歳以上210円、中学生以下無料
駐車場：約1600台（普通650円、原付・二輪250円、大型1,650円）
見ごろ：例年2月上旬～下旬ごろ、中央口よりすぐ「針葉樹園」がおすすめスポット
イベント：快適ウォーキング～花さん歩「マンサク」2023年1月24日(火) 開催予定、植物園定例ガイドツアー「マンサク」2023年2月開催予定
埼玉県立和光樹林公園
2月ごろ、エントランス広場からつづく園路沿い
埼玉県営和光樹林公園では、全国でも珍しいマンサク並木が見られます。まだ寒い2月に春の訪れを教えてくれる黄色い花はとても可憐で美しいです。また、濃いオレンジのマンサクも植えられており、色の違いを楽しむこともできます。
黄色とオレンジのマンサクが青空によく映える
2月に入ると黄色のマンサクが満開に
立春を過ぎたころにオレンジ色のマンサクが見ごろを迎える
2月はマンサクを写真に収めようと、来園される方がたくさん！
施設概要
〒351-0106 埼玉県和光市広沢3
電話番号：048-468-0837
休園日：なし（管理事務所は年末年始休み）
開園時間：終日（管理事務所8:30～17:00）
入館料：なし
駐車場：有料駐車場あり。北・南駐車場は入庫6:00～19:00、出庫24時間可能。東中央駐車場については和光市総合体育館へお問合せ下さい。
見ごろ：例年2月ごろ
