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ハス

ハス

2023/07/25

水辺を彩るハスの花の季節がやってまいりました。朝日を浴びて花開く姿は、なんとも清涼感があります。ハスは、主に淡いピンク色を帯びた花色が印象的で、古来より美しさの比喩として用いられるほどです。また、世界三大美女の楊貴妃が、ハスの葉や根、花などを加工したハス茶を愛飲されていたといわれており、美容茶・美人茶とも呼ばれています。今回は、この涼しさを感じる優美な花が見られるスポットをご紹介いたします。

※2023年7月の情報です。お出かけの際は、事前に公式ホームページなどで最新情報をご確認ください。

伊豆沼・内沼はすまつり

美しい花の間をゆったり進む、遊覧船。

伊豆沼・内沼は、宮城県栗原市と登米市にまたがる県内最大の淡水湖沼です。ラムサール条約登録湿地であり、沼には数々の水生植物が群生し、水鳥や魚類の生息に適した環境をつくっています。

毎年冬に、2000~3000羽のオオハクチョウが飛来する日本一の越冬地です。沼の堤防からは、大きなハクチョウが、頭上を飛んでいく迫力満点の光景が見られます。さらに、マガンも同沼を代表する冬の鳥で、毎年数万羽のマガンが越冬のため飛来します。数万羽のマガンたちを養うためには、広くて安全な沼と広大な水田が必要ですが、このどちらも備えた伊豆沼・内沼は、まさにマガンたちの聖域といえます。

伊豆沼・内沼では、例年ハスの開花時期に合わせ「はすまつり」を開催しており、2023年は7月22日~8月27日に開催します。小型遊覧船に乗って、上の写真のようにハスの花を間近で見られます。しかし、2022年7月に降った大雨の影響で、今年のハスは掲載写真のような満開は厳しいと予想されており、これもまた自然の成り行きといえます。自然と共生しながら「はすまつり」を長年開催している船頭さんの話を聞きながら、遊覧船に乗って、ゆったりとした時間を過ごすのも、風情があります。ハスの特徴として、早朝に咲き、昼には閉じる習性を持っているため、午前中の遊覧船に乗るのがおすすめです。

間近で見ると、とてもかわいらしいです。

葉も花も大きく立派に育っています。昨年の大雨の影響に負けず、今年も元気にたくさん咲くことを期待しています。

まるでお釈迦(しゃか)様の通り道のようで幻想的です。

例年の湖面いっぱいに咲き誇る様子です。今年もこの姿を多くの方にご観賞いただきたいです。

施設概要

≪若柳会場≫宮城県伊豆沼・内沼サンクチュアリセンター(鳥館)近く
〒989-5504
宮城県栗原市若柳字上畑岡敷味17-2

≪築館会場≫栗原市サンクチュアリセンターつきだて館(昆虫館)近く
〒987-2224
宮城県栗原市築館字横須賀養田20-1

≪迫会場≫登米市伊豆沼・内沼サンクチュアリセンター(淡水魚館)近く
〒989-4601
宮城県登米市迫町新田新前沼254

電話番号:0228-25-4166 (栗原市観光物産協会)
開催期間:2023年7月22日(土)~8月27日(日) ※築館会場は、開催期間の土・日・祝日および、お盆期間のみ遊覧船が運行します。
開催時間: 7:00~15:00
入園料:大人(中学生以上)800円、子ども500円(小学生) ※団体(20人以上)割引適用。障害者手帳提示で本人のみ割引料金適用。未就学児童は、大人1名につき1名まで無料。
駐車場:無料駐車場あり。若柳会場 約100台、築館会場 約50台、迫会場 約50台 ※大型可
見ごろ: 7月末~8月上旬
※ハスの開花状況や天候などにより、各会場の開催期間や遊覧船の運行日時が変更・中止になる恐れがございます。乗船を検討される場合は、お問い合わせください。

都立水元公園

6月下旬ごろ撮影。この時期から咲き始めます。

都立水元公園は、都内で唯一の水郷景観を持つ公園です。園内では、さまざまな水生植物や水辺に強い樹木が楽しめます。ハスは、7月上旬ごろから見ごろを迎え、ハス池、中央水路、水生植物園などで見られます。

園内の「はなしょうぶ園」では、 6月上旬ごろにハナショウブの100品種、約20万本が開花します。同時期に「睡蓮池」や園内各所でスイレンも開花し、楽しめます。12月上旬ごろには「メタセコイアの森」で、約1500本のメタセコイアの紅葉が見られます。

その他にも広大な芝生の中央広場やポプラ並木などがあり、豊かな自然と触れ合える公園です。

晴天の朝が一番見応えがあります。

7月上旬ごろ、ハス池にて撮影。

「水辺の生きもの館」の裏にあるハス池が、園内で一番多くハスが群生する場所です。

ハス池の近くにある中央水路でも開花することがあります。

施設概要

〒125-0034
東京都葛飾区水元公園3-2
電話番号:03-3607-8321
休園日:年中無休(サービスセンター・各施設は年末年始)
開催時間:常時開園
入園料:なし
駐車場:有料駐車場あり。1170台 ※臨時駐車場を含む。1時間200円以降30分ごと100円
見ごろ:7月上旬ごろ

国宝臼杵石仏 石仏公園 ハス畑

大賀蓮(おおがはす)古代ハス

石仏公園のハス畑は「国宝臼杵(うすき)石仏」に隣接しています。約4400平方メートルの敷地に、毎年約1000株のハスからたくさんの花が咲き誇ります。緑の大きな葉の間に、美しく妖艶な花弁が光をともすように浮き上がる様子は、なんとも神秘的。極楽浄土に咲くというハスを見ながら、夏のひと時を過ごしてみませんか。2023年は、7月いっぱいが見ごろで、午前中の観賞がおすすめです。また、ハスの見ごろに合わせて例年7月に「石仏の里 蓮まつり」を開催し、演奏会など催し物が行われます。

ハスの花をめでたあとは、ぜひ「国宝臼杵石仏」を見学してください。臼杵石仏とは、凝灰岩の岩壁に刻まれた磨崖仏群(まがいぶつぐん)です。平安時代後期~鎌倉時代にかけて彫られたとされ、誰がどのような目的で造営したのか、はっきりしたことは分かっておらず、今もなお多くの謎に包まれています。木彫りとみまがうばかりの見事な彫刻技術と仏の数(61体)では、他に類をみることなく、磨崖仏では全国で初めて国宝に指定されました。現在、大人気声優の音声ガイドを行っており、さらに深く魅力に触れられます。

大賀蓮 古代ハスは、 1951年(昭和26年)に植物学者の故・大賀一郎博士が、千葉市の2000年前の縄文遺跡から種を発掘し、見事よみがえらせた世界最古のハスです。

見応えのある、大きく鮮やかなピンク色の花を咲かせます。このハスは茨城県古河市から譲り受けました。

7~8月にかけ、ハスの花が咲き誇ります。花の観賞は、午前中がおすすめです。

臼杵石仏の表情豊かな御仏(みほとけ)の姿は、見る者の心に安らぎを与えてくれます。

施設概要

〒875-0064
大分県臼杵市大字深田804-1
電話番号: 0972-65-3300(臼杵石仏事務所)
休園日:なし
開園時間:ハス畑は常時開放。国宝臼杵石仏は9:00~17:00(最終入館16:30)
拝観料:ハス畑は無料。国宝臼杵石仏は大人(高校生以上)550円、小人(小・中学生)270円 ※30人以上から団体割引あり。
駐車場:国宝臼杵石仏の駐車場あり
見ごろ: 7~8月
イベント:例年7月に「石仏の里 蓮まつり」を開催。※2023年は終了しています。7月30日(日)まで土日限定で、蓮花茶のご用意をしております。

JADMA

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