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ジニア「プロフュージョン」ハンギングバスケット作品展レポート③ 都市緑化編

2023/10/31

今年の夏は、さまざまな地域でジニアが元気に咲き誇っていました。暑さに強く、夏の花という認知度が高いのでしょうね^^

さて、3回にわたりお届けしてきた『ジニア「プロフュージョン」ハンギングバスケット作品展』レポートもいよいよ最終回です。

同展の企画に携わるようになってから、意識して町を見渡すと外出先でもハンギングバスケットを見かけるようになりました。目線の高さに花が飾られるので、花が自然と視界に飛び込んでくる街並みは明るい気持ちで歩けます。

今回は、このハンギングバスケットを使った都市緑化に努める河野自然園さんの取り組みをご紹介します。

新横浜駅F・マリノス通りでの取り組み

F・マリノス通りの入り口にある黒板

『ジニア「プロフュージョン」ハンギングバスケット作品展』が6月に開催された新横浜駅のF・マリノス通りでは定期的に同様のハンギングバスケットの作品展やコンテストを開催しています。

黒板の周りの寄せ植えも同社が定期的に植え替えされています。

イベントの開催情報は、会場のこの黒板でお知らせするほか、SNSで発信されています。

開催するイベントによって主催者は異なりますが、地域の企業や自治体が協力し、町の緑化に努めています。景観がよくなることで治安のよさにもつながっていると好評です。

ここからは『ジニア「プロフュージョン」ハンギングバスケット作品展』の設営に密着した様子をお届けします。取材させていただいたのは河野自然園の田代さんです。

緑のビブスが作業スタッフの目印です。

このハンギングバスケットは1基に約40株の苗が使用されていて、完成すると一人で持ち上げるのが大変なほど重いのです。これを転倒しないように安全に設置します。

同展の作品は、田代さんが一人で1日かけて設置されました。交通量がある通りに面しているため、1基にかける時間は2~3分にとどめ、手早く設置します。

ハンギングバスケットの重さに耐えられるワイヤとカラビナを使って、短時間かつ一人で作業をできるように工夫しています。

設置が終わったら、しっかりと水やりをします。“水やりをするところ”までが重要な作業です。

新横浜エリアにあるポールは自動灌(かん)水装置が付いていません。そのため冬場は2日に1回、夏場に暑い日が続くときは毎日の水やりが欠かせません。

会期中に雨が降らなかった同展では、ジニア「プロフュージョン」の特性が生かされ、2~3日に1回の水やりでも花を枯らさずに会期を終えられました。今年は6月でも夏日が続いたので、手入れがとても大変だったと聞いています。

また、緑のビブスを着たスタッフが水やりなど花の手入れを行っていると、行き交う人から「この花は何ですか?」「町をきれいにしてくれてありがとう」と声がかかり、心が温まる会話が生まれるそうです。これが治安のよさにもつながっているとのこと。

ジニア「プロフュージョン」は、ハンギングバスケットにマッチした花材!

鮮やかな花色でハンギングバスケットが目立つと好評でした。

今回のメイン花材だったジニア「プロフュージョン」は「花持ちがよい上に、次々に花が上がってくるので常にきれいな花が楽しめましたね」と河野自然園代表の井上先生は振り返っていました。『ハンギングバスケットの花材は、なるべく乾燥に強いものを選ぶことが重要で、ジニア「プロフュージョン」はとてもよかったです。今後も試行錯誤しながら皆さまにお届けできるように取り組んでいきます』とコメントされました。

また、会期中に周辺の工事現場で毎日作業されている方から「明るい気持ちで仕事ができます」と声をかけていただき、撤去する日には「僕たちの癒やしがなくなってしまう」と寂しそうにコメントされていたというエピソードもお伺いしました。

都市緑化の取り組み、そこに掛ける思い

ハンギングバスケットの作品展やコンテストを継続してきたことで、都市緑化に関心がある自治体の注目を集めています。現在は、F・マリノス通りがモデルとなり各地にハンギングバスケットを取り入れた緑化が広がっています。

その中の一例をご紹介します。河野自然園さんが携わっている山形県酒田市での取り組みです。

上の写真のポールはスタンドタイプですが、これもれっきとしたハンギングバスケットです。

地域の皆さまにご参加いただいて、ハンギングバスケット作りに取り組んでいます。

井上先生は「植物に対する意識を高めてもらえるように、今後もハンギングバスケットを活用した都市緑化に尽力します」と話されていました。

新横浜の街並みはハンギングバスケット+花壇が魅力!

新横浜の緑化では、ハンギングバスケットを飾るポールの足元に植えられている花壇にも注目していただきたいです。

この木製のコンテナは、花壇の上に設置しているので立体的に植物を寄せ植えでき、設置も簡単です。コンテナの側面からも宿根草が見えるので、のぞき込んで観賞されている方もいました。

一部の花壇には、上の写真のような花のリストを設置しています。植物へ関心を持っていただくきっかけづくりが盛りだくさんの新横浜の花壇でした。

今年はジニア「プロフュージョン」の季節が終わってしまいましたが、これからも話題をお届けいたします。またの機会をお楽しみに♪

ハンギングバスケット関連のイベントは河野自然園さんのホームページからご確認ください。

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