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初心者向け!ハーブの栽培方法・育て方のコツ

2018/02/15

風味豊かで食事に彩りを添えるハーブ。栽培方法が比較的簡単で手もかからないため、家庭菜園初心者の方にも人気です。今回は、ハーブの中でも特に人気のバジル、シソ、コリアンダー(パクチー)、パセリ、ミントの栽培方法・育て方のコツをお伝えいたします。

各ハーブの育て方とコツ

ハーブはタネだけでなく、ある程度育った状態の苗でも販売していることが多いので、初心者の方でも気軽に栽培できるのが魅力です。ここではそれぞれのハーブを育てる上で失敗しないためのポイントを中心にご紹介します。

ハーブの栽培は春から秋にかけて行うのが一般的で、花を咲かせないように育てながら、必要なときに葉を収穫するのが基本です。菜園用の鉢やプランター、野菜用の培養土を使用します。うまく育てることができれば10~11月ごろまで楽しめます。

バジルの育て方のポイント

バジルは発芽させるのが難しいため、初心者の方は苗から始めるのが安心です。バジルの苗は一年を通して販売していますが、冬は苗が育たないので、春に苗を購入して秋まで楽しみます。

基本は日当たりのよい屋外で栽培。本葉15枚程度の大きさになったら必要なときに葉を摘んで利用します。葉の硬さが気になる場合は明るい日陰で育てると、柔らかく食べやすい葉が収穫できます。また、花芽が付いたら花が咲いてしまう前に早めに見つけ、葉を3~4枚残して摘芯しましょう。わき芽が伸び出して、2~3週間後に収穫が再開できます。

バジルの栽培で注意すべき点は害虫被害です。特に小さなアオムシなどが付きやすいので、定期的に葉の表や裏をチェックして、早めの防除を心掛けましょう。

シソの育て方のポイント

シソは害虫被害もほとんどなく、育てやすいハーブの一つです。バジル同様、発芽させるのが難しいので、ポット苗を購入して始めます。

苗は4月から6月ごろにかけて販売されますが、春にスタートして9月に花が咲いたら、花穂も収穫しながら終了します。複数のシソの芽が出ているポット苗が多いので、ある程度育ったら元気な苗を残してその他は間引いて、鉢やプランター内が混み合わないようにします。

シソは丈夫なので、間引かずに株分けして植えることもできますが、たくさん収穫できるので、消費できるか分からない方は株分けしない方がいいでしょう。苗は日当たりのよい屋外で育てて、花芽が付いたら花穂も摘んで利用しましょう。

コリアンダー(パクチー)の育て方のポイント

コリアンダー(パクチー)は苗よりもタネから始めるのがおすすめです。タネは殻付きで売られているので購入後、板などの硬いもので挟んで軽くこすって外側の殻を割り、その中のタネを土にまきます。

寒さにあわせると花芽が付くので、3~4月のタネまきでは5月ごろに花が咲いてしまいます。葉、花、根と全て使えるハーブなので、早い時期に花を咲かせてしまったら株を抜き、丸ごと料理に使ってもよいですし、長く楽しみたい方は6月以降にタネまきをすれば、秋いっぱいまで収穫することができます。気温が高ければ一年中栽培できるハーブといわれていますが、冬は寒さで育たなくなります。

コリアンダー(パクチー)の栽培における一番の注意点は害虫被害。アブラムシやアオムシなどの幼虫がかなり付くので、頻繁に葉の表や裏をチェックして防除しましょう。

パセリの育て方のポイント

パセリは発芽しにくく苗が育つのに時間がかかるため、初心者の方は苗から始めましょう。スタート時期は春か秋。冬は外葉や大きい葉が枯れることもありますが、関東あたりなら越冬は可能です。越冬した場合は翌年の春にまた大きくなり、6月ごろに花を咲かせて終わりとなります。

パセリの栽培の注意点はやはり害虫被害です。アブラムシやキアゲハなどの幼虫が付きやすいので、定期的に葉の表や裏をチェックして防除しましょう。

ミントの育て方のポイント

ミントは料理やスイーツのアクセントや飾りとして需要がある一方、使いたいときに入手しにくいことから、家庭菜園で育てている方が多いハーブです。種類が豊富なので好きなものを選びましょう。

ミントも発芽させるのが難しいので苗を購入して始めます。植物自体が強く、育てるのがとても簡単なハーブですが、勢いよく育ち過ぎてしまうので、プランターで根詰まりさせないように気を付けましょう。

初心者が家庭菜園でハーブの栽培を成功させるポイント

初心者の方が失敗しやすいハーブの育て方に「寄せ植え(異種のハーブ複数を同じ鉢やプランターで育てること)」があります。寄せ植えはおしゃれですが、鉢やプランターの中が混み合って風通しが悪くなったり、成長に影響が出たり、一つのハーブだけが大きく育ち過ぎてしまうなど、生育環境としてはよくありません。

特にハーブはローズマリーやラベンダーのように低木になるものもあります。バジルは直径25cm程度の鉢でも葉が茂って低木のような大きさに育ちますし、ミントは他の植物の方まで根を伸ばしてしまうため、ポットから出さずにそのまま土に埋めるなど、根が周りに伸びていかないようにする工夫が必要になります。

植物にはそれぞれ相性もありますので、種類の違うハーブや野菜はできるだけ別々に育てるようにしましょう。

風味豊かで新鮮な自家製ハーブで食卓に彩りを

ハーブの栽培方法・育て方のコツをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。ハーブは害虫対策以外ではほとんど手間がかからず、必要なときに収穫できるので、1~2種類でも育てているととても便利です。

料理の風味を豊かにし、彩りのアクセントにもなり、さらには栄養価も高いハーブ。家庭菜園を始めてみたいけれど何から始めればいいのか分からない、という初心者の方は、まずはお好きなハーブの栽培から始めてみてはいかがでしょうか。

JADMA

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