デージーの育て方・栽培方法

植え時期 ・まき時期
植え場所
栽培難易度
※★マークが多いほど難易度が上がります。
学名

Bellis perennis L.

和名/別名
ヒナギク
英名
Daisy
原産地/生産地
西ヨーロッパ
分類
キク科ヒナギク属
発芽地温
20℃前後
  • 生育条件

    用途
    花壇、鉢植え
    日当たり
    日なた
    耐寒性
  • 栽培管理

    地植え適所・土質
    日当たり、水はけがよく、有機質に富む肥沃な土。酸性土を嫌うため、苦土石灰をまき、よく土に混ぜて酸度矯正をしておく。
    鉢植え用土
    新しい配合土を使って植え込み、北風を避けて日当たりのよい場所におく。
    植え付け
    15~20cm間隔に定植

栽培暦

※寒地では種は室内でまく。寒冷地ではフレームや室内で越冬させる
※上記の区分は目安です。実際の栽培地の条件により異なる場合があります

デージーとは

愛らしい姿と色で春の庭を明るく飾る、ヨーロッパ生まれのデージー。長く咲き続ける花が、次々と開花するので、長期にわたって庭を彩ります。
栽培は比較的容易なので、園芸ビギナーの方が種まきからチャレンジしてみるのもいいでしょう。

種まき

発芽生育適温は20℃前後、秋の彼岸頃がまきどきですが、早咲き品種は8月中旬にまくようにします。種は小さく、また好光性種子なので、ピートバンかジフィーセブンにばらまきし、覆土はせず、水は受け皿に入れ、底から吸わせるようにします。
発芽は早く、3~4日で発芽し、1週間もすると双葉が展開するので、明るい場所に移し、徐々に日光にならすようにし、密に生えた所は間引いて苗の徒長を防ぎます。

仮植

種まき後約1カ月、本葉が2~3枚出てきたら仮植します。
育苗箱かバーゲンガーデンに育苗用土を入れ、先を細く削った竹箸かピンセットを使い、2~3cm間隔に植えます。育苗用土は、赤玉土5、ピートモス2、腐葉土2、くん炭1の配合土などを用います。
小苗の葉が触れ合うほどの大きさになったら、直径6~8cmのポットに移し、育苗を続けます。2週間に1度、液肥をジョウロで葉の上から与えれば、ぐんぐん生育します。

定植

本葉が10枚ぐらい出て、根がポットの底までまわったら、15~20cm間隔に定植します。日当たり、水はけがよく、有機質に富む肥沃な土を好みます。酸性土を嫌うため、苦土石灰をまき、よく土に混ぜて酸度矯正をしておきます。標準的な施肥量は、1㎡あたり苦土石灰100g、堆肥3kg、化成肥料100gです。

プランター植えにする場合も、草花用の新しい配合土を使って植え込み、北風を避けて日当たりのよい場所に置いて育てるとよく育ちます。
なお、パンジーに比べてやや寒さに弱いので、厳寒期は、株元にワラや落ち葉(腐葉土やピートモスでも可)を敷くマルチングをしたり、ビニールトンネルをかぶせる霜よけをするようにします。
デージーは、根の生育が旺盛で、移植に強い草花です。開花苗など、ポット内に根がまわりすぎているものは、根鉢を少し崩して植え付けることが大切です。

開花

パンジーと同じように、次々と花が咲き、長く咲き続けるので、月に一度リン酸、カリ分を多く含む配合肥料を置肥として与えるようにします。
開花が終わった傷んだ花をそのままにしておくと、ボトリチス病の原因となるので、花茎ごと引き抜くようにし、また傷んだ葉も定期的に取り除き、株のまわりをいつも清潔に保つようにします。乾きに弱いので、水は多めにやるようにします。

病害虫

秋口のヨトウムシ、生育期間を通して付きやすいアブラムシが主な害虫です。アブラムシは、重なって茂る葉に付いて駆除しにくいので、根元の土や葉の上からばらまいておくだけで効く、浸透移行性の殺虫剤を併用するようにします。

監修:髙木 誠

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