コールラビの育て方・栽培方法

コールラビ
コールラビ
    コールラビ
    コールラビ
    コールラビの種
    コールラビの種
    コールラビの双葉
    コールラビの双葉
    コールラビの花
    コールラビの花
植え時期 ・まき時期
植え場所
栽培難易度
※★マークが多いほど難易度が上がります。
学名

Brassica oleracea var. gongylodes

和名/別名
キュウケイカンラン(球茎甘藍)、カブカンラン(蕪甘藍)
英名
Kohlrabi
原産地/生産地
地中海北部沿岸
分類
アブラナ科アブラナ属
発芽地温
15~30℃
生育適温
15~25℃
  • 生育条件

    日当たり
    日なた
    土壌酸度
    弱酸性 pH6.0~6.5
  • 栽培管理

    地植え適所・土質
    アブラナ科の野菜を2~3年以上作っていない畑で、日当たりがよく、水はけ水持ちのよい、有機質を多く含んだ肥えた土壌が適します。弱酸性から中性の土であれば、それほど神経質になる必要はありません。
    鉢植え用土
    市販の野菜用培養土、または、赤玉土小粒6:腐葉土2:完熟たい肥2を混合し、苦土石灰と化成肥料を、用土10L当たり各5~10gを入れてよく混ぜ合わせ、1週間ほどなじませる。
    鉢サイズ・種類
    [65cm幅の長型プランター]2~3株植え。[鉢の深さ]20cm以上の深型プランターを使用する。
    植え付け
    [畝]畝幅50~60cmで1条植え、畝幅80~90cmで2条植え。[株間]品種により20~40cm。

栽培暦

※地域や品種により作業時期が異なるため、詳しい時期は種袋に書かれている作型図を参考にしてください。

コールラビとは

コールラビは、キャベツの仲間で、和名ではキュウケイカンラン(球茎甘藍)やカブカンラン(蕪甘藍)といわれる通り、地際からカブのように丸く大きく肥大した球茎を食用とします。スーパーなどで見かけることが少ない珍しい野菜ですが、栽培は比較的簡単なので育てやすいです。

甘みが強く、食感が生ではシャキシャキ、炒めるとコリコリ、煮るとホクホクするので、家庭菜園で作ってみると面白い野菜です。味にクセがないので、さまざまな料理に使いやすいです。さらに、葉と皮の色により緑色種と赤紫種がありますが、彩りを楽しむほかは特に品質に違いはなく、使用の区別はありません。

原産地は地中海北部で、ヨーロッパではイタリアやドイツ、アジアではインドと中国で古くから栽培されて普及しました。日本には明治時代に入ってきたとされていますが、当時はあまり普及せず、近年になって中国野菜の一種として知られるようになりました。日本にはヨーロッパ、アメリカや中国からの品種が導入されてきましたが、最近は、F1品種の種も市販されています。

コールラビの品種は熟期により、種まきしてから70~80日ほどで収穫できる早生種から120日以上かかる晩生種とその中間の中生種に分かれます。早生種は球の直径が5~6cmで150g前後、晩生種は直径10cm以上で300g程度になります。熟期が過ぎてしまうと硬くなったり、スが入ったりして味が悪くなってしまうので、品種に合わせた収穫期を守ります。

ポイント

苗づくりや栽培の管理は、キャベツやブロッコリーとほぼ同じで、冷涼な気候を好みます。土壌は有機質に富み、排水のよい適度に保水力がある土地が栽培に適します。生育適温は15~25℃くらいで、暑さ寒さに比較的強く、キャベツより栽培しやすいです。

春まきと秋まきが可能で、3~4月の春まきで6~7月に収穫、7~8月の夏まきで10~12月に収穫ができます。地域によっては簡単な防寒をして、9月まきで2~3月に収穫も可能です。家庭菜園初心者は、秋まきの方がおすすめです。一般的に春まきは早生種を使用して暑さが来る前に収穫するようにして、夏まきは収穫時期により早生種、晩生種を使い分けます。

土づくりの準備

2週間以上前

コールラビの種まきまたは苗を定植する2週間以上前に酸度調整のため、苦土石灰を1平方メートル当たり100g全面に散布して、深さ20cm程度までよく耕します。

コールラビの種まきまたは苗を定植する2週間以上前に酸度調整のため、苦土石灰を1平方メートル当たり100g全面に散布して、深さ20cm程度までよく耕す

1週間前

さらに、種まきまたは苗を定植する1週間前に完熟堆肥2kgと化成肥料(8-8-8)100gほど施して、再度耕します。

種まきまたは苗を定植する1週間前に完熟堆肥2kgと化成肥料(8-8-8)100gほど施して、再度耕す。

種まきまたは苗を定植するまでの間に畝づくりをします。通路を50~60 cm取り、畝幅50~60cmで1条植え、畝幅80~90cmで2条植えとします。適度に水はけのよい場所を好むので、畝高は10~15 cmにして表面を平らにならします。

1条の場合

通路50~60 cm、畝高10~15 cm、畝幅50~60cm

2条の場合

通路50~60 cm、畝高10~15 cm、畝幅80~90cm

ポイント

連作障害が起こる可能性があるので、アブラナ科の野菜を2~3年以上作っていない畑で栽培しましょう。畝づくりは、雑草防止も兼ねて黒のポリマルチを被覆すると土壌水分と地温が安定するので、コールラビの生育がよくなります。

鉢植え

深さ20cm以上のプランターを使用します。65cm幅の長型プランターで2~3株植えとします。

底が見えなくなる程度に鉢底石を敷き詰めます。市販の野菜用培養土を利用すれば土づくりの必要がなく、すぐに使えるので便利です。自分で用土を調合する場合は、赤玉土小粒6:腐葉土2:完熟堆肥2を混合して、そこに苦土石灰と化成肥料を用土10L当たり各5~10g入れてよく混ぜ合わせておき、1週間ほど土となじませます。

底が見えなくなる程度に鉢底石を敷き詰め、培養土に苦土石灰と化成肥料を用土10L当たり各5~10g入れてよく混ぜ合わせる

種まき・発芽までの育苗管理

コールラビの種まきは発芽適温が15~30℃なので、気温が適温の範囲内なら畑やプランターに直まきもできますが、移植が容易にできるので、直径9cm(3号)のポリポットやセルトレーでの苗づくり(育苗)するのがおすすめです。特に春まきの気温が低いときや夏まきで気温が30℃を超えるときは育苗します。

コールラビの苗を作る場合、用土は市販の種まき用土を使用するか、一般の野菜用培養土に赤玉土の小粒を3割ほど混ぜたものを使用します。各ポットにコールラビの種を直径4~5cm、深さ1cmの穴に種が重ならないように4~5粒ずつまいて5mmほど覆土をします。軽く鎮圧したら、ジョウロのハス口を使って種が流れないように注意して、何回かに分けてたっぷりと水やりします。発芽までは、乾燥させないように注意します。

コールラビの種を直径4~5cm、深さ1cmの穴に4~5粒ずつまいて5mmほど覆土し、たっぷりと水やりする

ポイント

春まきは、不織布などで保温します。夏まきは、風通しのよい日陰に置くか遮光ネットなどで被覆して、暑さよけをして発芽させます。

間引き

1回目の間引き

約1週間で発芽して、コールラビの双葉が展開したら、元気のよい2本を残して間引きます。

コールラビの双葉が展開したら、元気のよい2本を残して間引く。間引きは丁寧に!

2回目の間引き

コールラビの本葉が2~3枚になったら、節間の詰まったしっかりした株を残して1本立ちにします。2回目の間引き後は、土の表面が乾いたら1週間おきに水やり替わりに液肥を施し、種まきから35~40日かけてしっかりとした大苗を作るようにします。

コールラビの本葉が2~3枚になったら、1本立ちにする。

定植

育苗したコールラビの本葉が5~6枚になったら、畑やプランターに植え付けます。市販の苗から始める場合は、葉色が濃く、節が詰まって葉がしっかりしているものを選びます。

株間は20~40cmとします。あらかじめ深さ10cm程度の植穴を掘り、たっぷりと土に水をしみ込ませておき、ポットやセルトレーから根鉢を崩さないように取り出して植え付けます。苗を植えた後は土寄せして軽く押さえ、さらにたっぷりと水やりしておきます。

鉢植え

プランターでは、株間を20~30cm空けるようにして、苗を植えた後は軽く土を寄せ、プランターや鉢の底から水が流れ出るくらい、十分水やりします。

水やり

水やりは、定植時にたっぷり行ったら、それ以降は基本的に雨任せで普段の水やりは必要ありませんが、乾燥には弱いので、真夏は1週間以上雨が降らず、乾燥が続くときは朝か夕方に水やりします。特に、球茎の肥大期には乾燥に気を付けます。

鉢植え

水やりは土の表面が乾いたら、プランターの底から流れ出るくらいたっぷり行います。夏から秋にかけて暑い日で乾燥が激しければ、朝夕2回水やりしますが、高温多湿は苦手なので、あくまで土が乾いてからとして、水のやり過ぎに注意します。

追肥・土寄せなどの栽培管理

早生種なら苗を植え付けて60日前後で収穫できるようになります。この間は追肥、中耕、除草を適度に行えば、特に手がかかることはありません。コールラビの本葉が10枚くらい(定植後約20日)になったところで、1回目の追肥と土寄せをします。

追肥は化成肥料を使用するのが一般的で、コールラビ1株あたり10~15gを畝間に施し、除草も兼ねて中耕、土寄せを行います。その後も20~30日おきに土寄せと追肥を行います。

追肥は、化成肥料をコールラビ1株あたり10~15gを畝間に施し、除草も兼ねて中耕、土寄せを行う。その後も20~30日おきに土寄せと追肥を行う。

鉢植え

追肥は化成肥料をコールラビ1株当たり10g程度、株の周りにばらまき、軽く土と混ぜ合わせます。その後も2~3週間に1度くらいのペースで追肥を行い、土が減っているようであれば培養土を追加して土寄せをします。薄めた液肥を1週間に1度のタイミングで水やりを兼ねて施しても構いません。

追肥は化成肥料をコールラビ1株当たり10g程度、株の周りにばらまき、軽く土と混ぜ合わせる。

病害虫

コールラビは、育苗中の病害虫に注意すれば、比較的簡単に育てられます。

育苗時はべと病、定植後は菌核病や黒腐病に注意します。水はけをよくして、傷んだ下葉を早めに整理して風通しをよくすることで予防します。

害虫ではアオムシ、コナガ、アブラムシ、ヨトウムシなどの発生が見られます。畑をよく見回り、早期防除に努めます。

特に苗の時期は、畝全体に寒冷紗や防虫ネットなどを張って、防虫対策をするのが確実です。

苗の時期は、畝全体に寒冷紗や防虫ネットなどを張って、防虫対策をする

鉢植え

ベランダで育てる場合も、プランターや鉢全体に寒冷紗や防虫ネットなどを張って虫の侵入を防ぎます。

プランターや鉢全体に寒冷紗や防虫ネットなどを張って虫の侵入を防ぐ。

ポイント

葉が横に広がって伸びるので、重なって風通しが悪くなりやすいです。球茎の下部から出た古い葉や地面に触れて傷んでいる葉があったら早めにかき取り、株元の蒸れを防ぎます。プランターや鉢を置く場所にも注意して、日当たりや水はけをよくして、病害虫を予防します。

収穫

早生なら40日から、中晩生なら55日からを目安に、球茎の大きさが早生種で5~6cm、中・晩生種で8~10cmになったら、収穫のタイミングになります。収穫適期は意外と短く、収穫が遅れると熟し過ぎて固くなって割れたり、風味が落ちたりするので早めに収穫します。

収穫は、葉を持って少し倒し、球茎の下が浮いて根が少し見えたところの地際にハサミを入れて、根を切り取ります。収穫後に葉軸を付けたままにしておくと栄養分が葉に吸い取られて味や鮮度が落ちてしまうので、球茎の葉軸もすべて切り落とします。

収穫は、葉を持って少し倒し、球茎の下が浮いて根が少し見えたところの地際にハサミを入れて、根を切り取る。

切り落とした葉は、若い葉ならサラダなどの生食に、成長した大きい葉は、炒め物やスープに入れたり、細かく刻んでミキサーにかけてスムージーにしたりすることも可能です。

球茎を調理するときは、上下を切り落とし、皮を厚めにむいて使います。和風、洋風どんな味付けでもおいしく食べられます。アクが少なくクセがないので下処理は不要で、生のまま薄くスライスしたサラダ、浅漬け・漬物・ピクルスなどの生食にも向いています。また、煮崩れしにくいのでシチューやスープなどの煮込み料理、炒め物にも重宝します。

ポイント

乾燥を防ぐために新聞紙やキッチンペーパーなどで包み、ビニール袋に入れて冷暗所や冷蔵庫の野菜室に置くと1週間くらい保存できます。

監修:福島剛

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