インパチェンスの育て方・栽培方法
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難易度:マークが多いほど難易度が上がります。
- 学名Impatiens sultanii Hook. f.
- 和名/別名アフリカホウセンカ/(異名:Impatiens walleriana Hook. f. ex D. Oliver)
- 英名Busy Lizzie
- 原産地/生産地ザンジバル(アフリカ)
- 分類ツリフネソウ科インパティエンス属
- 発芽地温25℃
- 用途花壇、鉢植え
- 日当たり日なた、半日陰
- 耐寒性弱
- 地植え適所・土質連作を避け、半日陰で風通しのよい場所に植える。腐葉土やピートモスを多めにすき込んだ花壇。ネマトーダの被害を避けるために、必ず新しい配合土を使って植える。
- 植えつけ15~20cm間隔
栽培暦
※真夏は暑さで弱るので、温暖地では夏に摘心して秋に咲かせる。暖地では遅まきにするか、梅雨時に挿し芽して株を更新し、秋に咲かせるとよい
※上記の区分は目安です。実際の栽培地の条件により異なる場合があります
インパチェンス
半日陰でもよく育つ、夏花壇の主役の一つ、インパチエンス。種から育てやすく、日本の気候風土によくなじみます。
種まき
種から育てやすく、種まき後60日前後で花が咲き出します。発芽適温が25℃と高いので、あまり早まきせず、室内でまく場合も4月以降にまくのが安全です。種は小粒なので、ピートバンにまくか、ピートモスとバーミキュライトを等量混ぜた用土を使って鉢まきし、種が隠れる程度に薄く覆土し、水は鉢底から吸わせるようにします。
育苗
生育の適温は15~25℃、半日陰を好む植物なので、種まき、育苗は必ず50%遮光程度の半日陰で行うようにします。苗の本葉が4~6枚になったら移植の適期です。6~7.5cmポットに、赤玉土6、腐葉土(またはピートモス)4の配合土で植えます。肥料負けしやすい草花なので、追肥は仮植後2週間ぐらい経って、よく根付いたら、薄い液肥を与えるようにします。乾きに弱いので、水切れしないよう管理します。
定植
連作を避け、半日陰で風通しのよい場所に植えるようにします。育苗ポットの底まで根が回ったら定植の適期です。腐葉土やピートモスを多めにすき込んだ花壇に、15~20cm間隔に植えるようにします。鉢やプランターで作る場合は、ネマトーダの被害を避けるために、必ず新しい配合土を使って植えてやります。肥料負けしやすいので、元肥は施さず、定植後2週間ぐらいしてから追肥で与えます。
開花
よく分枝した枝に次々と花をつけます。終わった花は自然に落花するので、花がら摘みの手間もいらない育てやすい草花です。盛夏を過ぎた頃になると、暑さと蒸れで少し元気がなくなるので、伸び過ぎた枝を刈り込むように摘心しておくと、秋に再び姿よく咲かせることができます。水やりは多めがよく、日中は避け、朝か夕方に与えます。肥料負けしやすいので追肥は控えめに、月に1度リン酸、カリ分の多い配合肥料を置き肥として与える程度にします。挿し芽繁殖が容易です。花のついていない枝を挿し木すると、約1週間で小苗ができ、1カ月ぐらいで花が楽しめます。
病害虫
根にコブを作るネマトーダが付きやすいので、用土は必ず新しいものを使い、育苗も地表にじかに置かないで行います。また、アブラムシやガの幼虫が付くことがあるので、早めに殺虫剤をまいて駆除します。