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失敗しない栽培レッスン(野菜)

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アスパラガスの育て方・栽培方法

難易度
  • 春まき
  • 地植え

難易度:マークが多いほど難易度が上がります。

  • 学名Asparagus officinalis L.
  • 和名/別名アスパラガス
  • 英名Asparagus
  • 原産地/生産地南欧からロシア南部
  • 分類ユリ科アスパラガス属
  • 発芽地温25~30℃
  • 生育適温15~20℃

生育条件

  • 日当たり日なた
  • 土壌酸度弱酸性~中性

栽培管理

  • 植えつけ株間50cm

栽培暦

アスパラガスとは

アスパラガスはビタミンA・B1・B2・C・Eや葉酸などを含みますが、これらの栄養素はグリーンの方が多く、代表的な緑黄色野菜の一つです。新陳代謝を促進するアスパラギン酸はこの植物から発見されたものです。独特の風味があり、天ぷら、サラダ、炒め物など、和洋中いずれの料理でもおいしく食べられます。

アメリカで育成された優良品種が栽培されてきていましたが、近年、そろいや品質をよくした一代交配品種(F1)の栽培が増えています。グリーンとホワイトアスパラガスの違いは栽培法によるもので、土をかぶせて日に当てずに育てたものがホワイトになります。

また、雄株と雌株があり、雄株の方が収穫量が多いのですが、外見で見分けるのは難しいです。最近、すべての株が雄株になる全オス系品種も育成されています。

ポイント

生育には冷涼な気候が適します。萌芽には冬季に休眠し、十分な低温にあう必要があります。耕土は深い方がよく、土質は砂質が適します。栄養を貯蔵する太い根があり、若茎は貯蔵根に蓄えられた養分を使って生長するので、貯蔵根に栄養が十分蓄えられるまで定植後1~2年は株を養成します。このように、アスパラガスは野菜のなかでも珍しい多年草で、ひとつの株で10年以上も収穫できます。

種まき・間引きなど育苗管理

種まきは、ポット(9cm)に2~3粒まき、覆土は5mm程度とします。その後、たっぷり水やりし、乾燥を防ぐため新聞紙をかけます。発芽後新聞紙を除き、草丈4~5cmくらいの時、草勢が強い芽を1本残すよう、間引きます。育苗中は水やりをこまめに行います。定植適期苗は本葉3~4枚、草丈15cm程度の大きさです。

〈POINT〉 種の発芽処理が重要!

種はまく前にぬるま湯に2日ほどつけておくと発芽しやすくなります。発芽まで15~20日程度かかりますが、この時の温度は30℃以上にならないよう注意します。

畑の準備、定植および株養成

定植の2週間以上前に苦土石灰を施して耕し、1週間前に堆肥と元肥を施して耕し、畝を作ります。定植は、適期苗をポットの土面が畑面より5cmほど深くなるよう植えて水やりしますが、覆土はしません。追肥は1カ月に1回とします。株養成のため、晩秋で株当たり茎数は40本、草丈70cm以上を目標とします。雑草防除と適切な水やりを心掛けましょう。

〈POINT〉 倒伏防止をしっかりと!

1平方メートル当たり、定植畑には苦土石灰3握り(約150g)、堆肥約3kg、元肥は化成肥料(N:P:K=8:8:8)3握り(約150g)とし、追肥は化成肥料(N:P:K=8:8:8)を軽く1握り(約30g)とします。定植後の倒伏防止として、支柱を立て、ひもを周囲に回します。

栽培管理

冬に入り、茎葉が黄化したら刈り取って焼却します。早春、茎が出てきたら畝全面に施肥(春肥)します。春に加えて夏秋にも収穫する場合、春の収穫を早めにやめ、施肥(夏肥)をし、暖地で4~5本、寒冷地で10~15本、立茎(茎葉を伸ばす)しながら収穫します。そして、冬を迎えます。これを毎年繰り返します。

春採り、2季採り共通してすること
・9月まで月1回、化成肥料を軽く1握り(約30g)追肥する
・中耕、除草、水やりも忘れずに

〈POINT〉 雑草防除が重要!

1平方メートル当たり化成肥料を、春肥・夏肥では3握り(約150g)、追肥(1カ月に1回)では軽く1握り(約30g)とします。倒伏を防止するため、支柱を立て、ひもを周囲に回します。また、この時期の雑草防除は重要です。

病虫害

病害では茎枯病が大敵です。梅雨期や台風シーズンに発生しますので、早期発見に努め、早めに薬剤散布します。雨による泥はねを、敷きワラ、マルチなどによって抑えるのも有効です。

〈POINT〉 茎枯病を徹底防除!

秋から冬に向かい、枯れてきた茎葉を畑に残しておくと病気の伝染源となりますので、焼却などにより、きれいに片付けましょう。

収穫

春のみ収穫する場合、期間は栽培2年目で15~20日くらい、3~4年目で30~40日、5~6年目で50~60日くらいに抑え、その後は次の年のために茎葉を伸ばし、根に養分を蓄積します。夏秋にも収穫する場合、春の収穫を早めにやめ、立茎をきちんと行い、秋は若茎が発生しなくなるまで収穫します。

ハサミを使って25~30cmで切り取ります。収穫後、食べる直前までラップでくるみ、立てて冷蔵しておきましょう。

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