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失敗しない栽培レッスン(野菜)

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ソラマメの育て方・栽培方法

難易度
  • 春まき
  • 秋まき
  • 地植え
  • 鉢植え

難易度:マークが多いほど難易度が上がります。

  • 学名Vicia faba L.
  • 和名/別名ソラマメ
  • 英名Faba bean、broad bean、horse bean
  • 原産地/生産地中央アジア、地中海沿岸
  • 分類マメ科ソラマメ属
  • 発芽地温20℃前後
  • 生育適温15~20℃

生育条件

  • 日当たり日なた
  • 土壌酸度中酸性~中性

栽培管理

  • 植えつけ株間45~50cm

栽培暦

ソラマメとは

ソラマメは収穫後、鮮度と味覚が急速に落ちる性質がありますが、その栄養価・健康効果は高く、タンパク質、カリウム・マグネシウム・リン・鉄分などのミネラル分、ビタミンB1・B2、食物繊維を豊富に含みます。特に未熟種子である豆のゆでたものや煮豆は初夏の味覚としても極めてなじみの深い野菜です。

ソラマメの豆の大きさでは、1cm程度の小粒種から、3cm以上になる大粒種までありますが、小粒種は早生で、豆が大きくなると晩生になる傾向があります。1サヤ粒数では1~3粒が普通ですが、5~7粒以上の実が入る長サヤ種もあります。

さらに、実の色にも、濃緑色、淡緑色、赤褐色などの品種があります。現在、日本で用いられている品種は豆の色が緑色で、比較的大粒種の「一寸ソラマメ」に属する品種が中心となっています。

ポイント

生育適温は15~20℃で、冷涼な気候を好みます。耐暑性はあまりなく、25℃以上では生育が悪くなります。幼苗期は耐寒性があり、マイナス5℃でも耐えますが、春先に伸長を始めると霜害を受けやすくなります。土壌は耕土が深く、重い土が適しています。酸性に弱いので苦土石灰をきちんと施します。連作障害が出やすいので、3~4年は同じ場所でのマメ科野菜の栽培は休みましょう。

畑の準備

畑は連作していない所を選んでください。直まきあるいは定植の2週間以上前に苦土石灰を施して耕し、1週間前に堆肥と元肥を施してよく耕し、畝を作ります。畝にはシルバー(ストライプのある・なしいずれでも可)マルチを敷くと、アブラムシの飛来を少なくできます。

〈POINT〉 苦土石灰はきちんと施す!

施肥は1平方メートル当たり、苦土石灰は3握り(約150g)、堆肥は約2kg、化成肥料(N:P:K=8:8:8)は1握り(約50g)とします。アルミ蒸着テープを張ると、アブラムシの飛来をかなり防ぐことができます。

種まき~育苗管理および定植

育苗(9cmポリポット)、直まきいずれの場合も、種のおはぐろを斜め下方に向けて土に押し込み、種の頭部がわずかに見えるくらいに浅まきにします。水やり後、土が動いたら土を薄くかけて落ち着かせます。育苗した場合、定植は本葉2~3枚(育苗日数15~20日程度)の頃とします。

〈POINT〉 適期苗を定植しましょう!

種まき後5~7日で出芽してきます。定植が遅れると植え傷みしやすいので注意します。越冬する時の本葉数が5枚以上になると耐寒性が弱くなり、寒害を受けやすくなります。

追肥・整枝など、収穫までの栽培管理

春になり、次々と枝が分枝・生長し、開花が始まった頃、できるだけ太く節間のつまった枝を6~8本ほど残すように整枝します。整枝後、株元が隠れる程度に土をかぶせ、通路に追肥を散布します。その後、枝が伸びすぎた場合は、倒伏防止のため上部を刈り取り、再度土をかけるとよいでしょう。

〈POINT〉 倒伏防止対策を!

追肥量は通路2平方メートル当たり、化成肥料(N:P:K=8:8:8)を半握り(約25g)とします。枝が倒れないように支柱を立て、枝全体をひもで囲むようにしばるとよいでしょう。

病虫害

虫害ではアブラムシが最も大敵です。防除はまず、種まき部または定植用穴に浸透移行性殺虫剤を散布しておきます。さらに、畝にはシルバーマルチをするとよいでしょう。アルミ蒸着テープを畝にそって2~3段に張るのも効果があります。それでも栽培途中で発生したら殺虫剤を散布します。

〈POINT〉 アブラムシの防除は十分に行う!

アブラムシは、ウイルス病を伝播するので早めに防除しましょう。万一、ウイルス病が発生し、葉が縮むような症状がでたら、治せないので、抜き取ってください。

収穫

開花後35~40日、上を向いていたサヤがよくふくらんできて、横向き~下向きになってきた頃が収穫の目安です。サヤの中のマメはへその部分が黒くなりだしている時が収穫適期です。

〈POINT〉 収穫時期が遅れないように!

収穫期になるとサヤの色が濃くなり、光沢が出てきます。

JADMA

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