ゴーヤーの育て方・栽培方法
難易度:マークが多いほど難易度が上がります。
- 学名Momordica charantia L.
- 和名/別名ツルレイシ、ニガウリ
- 英名Balsam pear、Bitter gourd、Bitter melon
- 原産地/生産地東インド、熱帯アジア
- 分類ウリ科ツルレイシ属
- 発芽地温25~30℃
- 生育適温20~30℃
- 日当たり日なた
- 土壌酸度弱酸性~中性
- 植えつけ株間1~1.5m
ゴーヤーとは
ゴーヤーは、独特の苦みを活かした沖縄の炒め物料理ゴーヤーチャンプルーに欠かせない野菜で、夏の食欲増進に役立ちます。料理はこのほか、サラダ、天ぷら、和え物など、さまざまに使われます。ビタミンCが多く含まれていて、炒めても壊れにくいことが特徴です。他には、カリウムやカロテンを多く含み、栄養的にも優れた野菜です。
果実の形には、紡錘形、円筒形、卵形などがあり、長さでは10cm程度から30cm以上のもの、果色には淡緑色から濃緑色、また、白色があり、多種多様です。ゴーヤーの特徴である苦みは品種によって強弱がありますが、一般に、青皮・細長種は強く、白皮・円筒状の厚肉種は少ない傾向があります。地域毎に在来種がありますが、近年、収量性を高めたり、苦みを弱めた改良品種や一代交配品種(F1)も育成されています。
ゴーヤーは耐暑性があり、高温下で雌花が多くなり、また、よく着果します。そして、高温と多日照で肥大がよくなります。比較的病虫害にも強く、家庭菜園に適する野菜です。土壌はあまり選びませんが、好適pHは6.0~7.5で、中性~弱アルカリ性です。土壌水分を多く必要としますが、過湿を嫌いますので水はけを心掛けます。
種まき・育苗管理
種まきはポリポット(9~12cm)に直径4~5cm、深さ1cmくらいの穴を作り、2~3粒をまいて1cmほど土をかぶせ、手で軽く押さえて水やりします。好適な発芽のために、25~30℃に保温します。本葉1~2枚の頃に間引いて1本立ちにし、本葉2~3枚の定植適期苗になるまで育苗します。
畑の準備と定植
定植(直まき)の2週間以上前までに苦土石灰を散布して耕します。1週間前に直径30~40cm、深さ30cmほどの穴を掘り、底に堆肥を入れ、掘り上げた土に化成肥料をかき混ぜて穴に埋め戻し、周りの土を集めて高さ10cmほどの定植床(直まき床)を作り、ポリマルチをします。定植は本葉が2~3枚の頃に行います。
〈POINT〉 肥料のやりすぎ厳禁!
苦土石灰は1平方メートル当たり2握り(約100g)、1穴当たり堆肥は約1kg、化成肥料(N:P:K=8:8:8)は1握り(約50g)とします。定植は遅霜の心配がなくなってからにします。定植後、気温が低い時はホットキャップをします。
定植後~収穫までの栽培管理
仕立て方は、支柱、棚、地這いいずれでもできます。また、整枝は摘芯・放任どちらでもよいです。摘芯の場合は、本葉5~6枚の時に摘芯をして、子づる3~4本を伸ばします。栽培期間が長いので、生育のようすを見ながら、株の周りに追肥します。
〈POINT〉 適宜水やりを!
支柱仕立ての場合、葉や果実で結構重くなるので、しっかり立てます。追肥は1回につき軽く1握り(約30g)とします。畑が乾燥すると果実生育が悪くなるので、適宜水やりをします。
病虫害
病気には比較的強い作物ですが、主にうどんこ病などが発生します。また、害虫ではアブラムシ、ダニ、スリップス類が発生するので、早期発見と早期防除に努めます。
〈POINT〉 連作は避ける!
つる割病はゴーヤーなどのウリ科野菜を連作すると発生しやすくなるので、連作していない畑で栽培するか、カボチャ台木へ接ぎ木して栽培します。
収穫
開花から収穫までの期間は気温の影響が大きく、気温が低い時は開花後30日前後もかかり、気温が高い時は開花後12~20日になります。採り遅れると過熟果になって着色が早まるので、できるだけ早く収穫を行うようにします。
〈POINT〉 採り遅れないように!
ゴーヤーの果実は若採りしても十分食用になります。果実のへた(果梗)は細く硬いので、ハサミで切り取ります。