日本特有の梅雨、その足元を彩る植物としてアジサイは欠かせません。今時分に送る手紙の挨拶でも、レギュラーメンバーのような存在ですね。今年もアジサイが色濃くにぎやかになる季節がやってきます。雨の中の外出が苦手な方でも「きれいなアジサイが見られるから…」と傘を握りしめて繰り出してしまうのは、四季の花ならではだと思います。雨模様が楽しみに変わる植物、アジサイとの出会いに散策へ出かけてみてはいかがでしょうか。
※2025年5月の情報です。お出かけの際は、事前に公式ホームページなどで最新情報をご確認ください。
形原温泉あじさいの里
「あじさい祭り」の様子。土日は多くの方でにぎわうため、平日の来園がおすすめです。
形原温泉は、愛知県にある蒲郡温泉郷の一つです。約5万株のアジサイが咲きほこる「形原温泉あじさいの里」では、毎年６月に「あじさい祭り」を開催し、期間中の日没後は夜間のライトアップも実施します。昼夜で異なる風情がお楽しみいただける幻想的なアジサイ観賞スポットです。
なだらかな傾斜の道なりに咲き誇るアジサイ。丘を登っていくと、写真左上に位置する「チャレンジの鐘」にたどり着きます。「チャレンジの鐘」からは、裾野へ広がるアジサイの景観と三河湾を一望できます。
敷地内にはゲンジボタルが見られる「ほたるの宿」もあり、優雅に舞うゲンジボタルとアジサイの共演をご覧いただけます。
来場記念に撮影を楽しむ方も多く、恒例の「あじさい祭り観光写真コンテスト」にも素晴らしい作品が寄せられています。
会期中に「あじさい祭り観光写真コンテスト」の作品展やおよそ100鉢もの珍しいアジサイが堪能できる「日本のアジサイ展」など見どころも。合わせてお楽しみください。
形原温泉あじさいの里 概要
〒443-0102
愛知県蒲郡市金平町一ノ沢28-1
電話番号：0533-57-0660
休園日：6月あじさい祭り開催期間は、無休
開園時間：8:00～21:00 ※入園受付は20:30まで
入場料：500円（管理協力費） ※中学生以下、障がい者の方と本品付き添いの方は、無料 駐車場：有料駐車場あり。250台 ※駐車場に限りがあるため、土日は渋滞が予想されます。平日または交通機関でのご来園をおすすめいたします。
見ごろ： 6月中
関連イベント： 2025年6月1日（日）～30日（月）あじさい祭り。あじさい祭りの期間中に写真コンテスト、日本のあじさい展を実施
問い合わせ先：info@katahara-spa.jp
県民公園 太閤山ランド
園内を走る「トレーン」は、「あじさい通り」も駆け抜けます。車窓からの花見も一興です。
「太閤山ランド」は、富山県の置県100年を記念して設けられた県民公園です。豊かな緑と水に包まれた広い敷地内をカラフルな「トレーン」が走ります。プール広場、バーベキューコーナー、展望塔などさまざまなレジャースポットがあり、スポーツ活動や文化活動向けの施設も充実しています。「太閤山ランド」のアジサイは、開園3年前の昭和55年ごろから今の「あじさい通り」に植栽が行われてきました。これはアジサイの最盛期が、春の行楽シーズンと夏のプール時期の狭間にあたり、開園当初に「梅雨時期で来園者も比較的少ないのでは？」とアジサイの植栽と「あじさい祭り」の企画が発足。多くの来園者に楽しんでいただけるように植栽し始め、現在に至るまで続けてきました。約500mの「あじさい通り」両斜面に広がるのは、約2万株のアジサイです。この絶景が「とやま花の名所」にも選定されています。
アジサイを楽しむ来園者。子どもから大人まで多くの方に好評です
約140種、約2万株のアジサイ。ぜひ、あなたのお気に入りのアジサイを見つけてください。
「あじさい通り」周辺では、「あじさい祭り」に合わせて各種イベントを開催します。期間中の土曜のみに開催する「あじさい祭りNight Park」では「トレーン」もキラキラ、がらりと印象が変わるアジサイも必見です。
「あじさい祭り」では、ガイドボランティアが分かりやすく解説してくれる「あじさいガイド」や入場無料の「あじさい博士になろう！パネル展」など学びのシーンも盛りだくさん。写真は「挿し木体験教室」に参加している子どもたちの真剣な様子です。
県民公園 太閤山ランド 概要
〒939-0311
富山県射水市黒河4774-6
電話番号：0766-56-6116
休園日：毎週火曜日、祝日の翌日、年末年始など ※プール営業期間は無休
開園時間：9:00〜17:00 ※あじさい祭り期間中の土曜日は21:00まで、プール営業期間中は18:00まで開園
入場料：なし
駐車場：有料駐車場あり。約1400台。 ※乗車定員が10人以下の自動車/1日400円
見ごろ：6月中旬～下旬
関連イベント：2025年6月13日（金）～29日（日） あじさい祭り、 2025年6月13日（金）～7月6日（日） インスタグラムフォトコンテスト
文・編集／園芸通信 編集部
