暮らしを彩るハーブのはなし Vol.7 肉料理の脇役なんて言わせない!栄養満点なクレソン(ウォータークレス)

爽やかな辛みが洋食の脂っこさをやわらげ、鮮やかな緑色が一皿をグッとおしゃれに引き立ててくれる、大人気のハーブ、クレソン。最近では、栄養価が高いことも改めて注目されています。他のハーブと同じく、スーパーでわざわざ買うにはちょっと高価…。でも、とても繁殖力が旺盛で園芸初心者でも育てやすい植物なので、ぜひチャレンジしてみましょう!

栄養満点!クレソンってどんな植物?

クレソンはアブラナ科の多年草。カリウムや鉄分を豊富に含む、栄養価の高い植物といわれています。クレソンの呼び名はフランス語で、英語でウォータークレス、和名はオランダガラシまたはオランダミズガラシ。その呼び名の通り、ピリッと爽やかな香りと味が肉料理とよく合います。

水のある湿地などでよく育ち、特に成長が早いので次々と一年中収穫ができるのです!まさに家庭菜園向きの植物ですね。

これだけおさえておけばOK!栽培のコツ

水を切らさないで

クレソンは水辺の植物。とにかく水を切らさないことが大切です。プランターや鉢で育てる場合は、土が乾いたらプランター全体に満遍なくしっかり行き渡るように、たっぷり水をやりましょう。

ベーストレーのような底面給水トレーはクレソンを育てるのにピッタリ。ただし、水がたまったまま交換しないと、暑い時期は、雑菌が繁殖して水が傷んだり、土の中の新鮮な空気が足りなくなって根腐れを起こす原因になってしまうので、なるべく毎日交換しましょう。容器に水を入れるときは空気を送り込むようにドボドボと入れてあげるとよいです。

水はけのよい土を使う

根腐れを防ぐため、通気性のよい土が適しています。川砂を混ぜるとよいでしょう。 肥料は特に必要ありません。

日光が大好き

クレソンは日光が大好き。よく日が当たる屋外か、明るい窓辺で栽培しましょう。鮮やかな緑色が出て、味が濃くなります。

ただし、強すぎる夏の日ざしはNG。暑さで生育が鈍ります。夏に育てる場合、直射日光が当たってしまいそうな場所での栽培は、軒下に移動するなどで日除けをしてあげたり、レースカーテン越しなどで栽培しましょう。

もしも一度にたくさん採れたら……

クレソンは水が大好き。保存をするときは茎の部分だけがつかるように水を張ったコップに入れ、ビニール袋をかぶせて冷蔵庫で保存します。水に当たった葉は傷んでしまうので、葉についた水は拭き、水はこまめに取り替えます。

おすすめのクレソン活用法

ご存じの通り、ローストビーフとの相性がバツグンなので、サンドイッチにしたり、たっぷりクレソンでサラダに仕立ててもとてもおいしくて栄養も満点です。

意外かもしれませんが、温かいスープとの相性もよいです。特にトマトと鶏肉のスープなど、肉が入ったスープがおすすめ。他にも、ホウレンソウの代わりにクレソンを使ったゴマ和えも試してほしい一品です。ピリッと辛みのあるクレソンと濃厚で甘めの黒ゴマペーストをあわせてみてくださいね。

まとめ

ハンバーグやステーキなどの付け合わせだけではない、クレソンの魅力が伝わりましたか。栄養価が高いことで注目されつつあるクレソン。必要な分だけフレッシュなものが味わえる家庭菜園では、その栄養価も損なわず食べることができます。ぜひ、ハーブコレクションに加えてくださいね。

次回はレモングラスをご紹介する予定です。お楽しみに!

文・編集:園芸通信編集部

PAGE TOP