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【第1回】イチゴ

【第1回】イチゴ

2016/01/26

写真集『野菜美』(新樹社刊)より

我が菜園のイチゴの収穫は、木の実を探すような感覚

角張ったホームベース形や細身、寸胴タイプ。緑がかった未熟ものやニキビ面のボコボコまでも。これらは我が菜園で朝採りし、手籠に盛ったイチゴの面々である。ほかにも、虫食いや腐りかけ、小さな飴玉ほどのただ赤いだけのものなどなど。たまに、大きく格好のよいものを見つけると、店先に並ぶイチゴのようだと、しばらくは食卓に飾って目で楽しむことになる。

長年、おいしいイチゴを食べるために、伸びたランナーの中からよい苗を選び、お盆頃に畝をすいて植え替えていた。結構、手間ひまがかかる一日仕事である。最近、この作業がわずらわしくなり、植え替え後はほったらかしになってしまった。そのことで、雑草交じりの葉をかき分け、食べられそうなイチゴを探すことになった。フィールドで木の実を探すような楽しい感覚である。

コラージュするための素材の撮影は白い背景紙を用いる。パソコン作業で背景から素材をきれいに切り抜くための基本だ。新鮮でおいしく見せる工夫も必要だ。特にイチゴの熟した実は重く、地面に垂れて格好がつかない。これを防ぐ相応の手立てを講じての撮影になった。

次回は「ギョウジャニンニク」を取り上げる予定です。お楽しみに。

JADMA

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