文・編集
園芸通信編集部
ツバキ
2016/01/07
花めぐり第1回目は古くから日本で親しまれてきたツバキです。
冬から春までの寒い時期に、日なたから日陰でも艶やかな花を咲かせる、日本が誇る常緑高木です。
その学名はCamellia japonica。ツバキ科ツバキ属。日本には南西諸島から青森県まで自生しますが、今回は海岸近くにある、海とツバキが一緒に眺められるツバキ花スポットをご紹介します。
東京都立大島公園
東京都立大島公園のある伊豆大島では、昔から種子から椿油を絞るためにツバキが育てられてきました。大島公園内の椿園地区は7ha。1000種3200本の園芸品種と伊豆大島の自生種であるヤブツバキも多く植えられています。原種展示ゾーン、茶花展示ゾーン、洋種展示ゾーンなどがあり、それぞれにツバキがコレクションされています。展示温室では珍しいキンカチャやハイドゥンが育つほか、香りあるツバキも楽しめます。国内最大級の椿園として、海を背景に、赤や白、ピンクなど艶やかな大輪の花をゆっくり堪能できます。
施設概要
〒100-0103
東京都大島町泉津字福重2
電話番号:04992-2-9111
開園時間:終日開園、ただし、椿資料館は8:30~16:30、椿園展示温室は椿まつりの期間中の9:30~16:30
定休日:無休
入園料:無料
駐車場:無料駐車場あり
見ごろ:1~3月
大曽根公園 尾鷲 世界の椿園
5haの広い敷地に尾鷲市大曽根公園は位置し、「世界の椿園」には国産種544種、外国産種187種、計731種類のツバキと市の花であるヤブツバキ約2500本が植えられています。野生のヤブツバキの群生地が多く、ツバキの生育に適した風土のこの地は、尾鷲湾や島々を望む景色もすばらしく、散策すれば、心も体もさわやかさでいっぱいになります。花は9月頃から5月頃まで順次咲き競い、3、4月は見頃を迎えます。このほか、春にはサクラ、夏にはスギやシダ、秋にはモミジの紅葉と、木漏れ日の注ぐ山中を楽しむことができます。
施設概要
〒519-3623
三重県尾鷲市大曽根浦字網代平291-1
電話番号:0597-23-8261(尾鷲観光物産協会)
開園時間:終日開園
定休日:無休
入園料:無料
駐車場:駐車場あり
見ごろ:3月上旬~4月上旬
五島椿森林公園
6haの広い敷地にヤブツバキのほか約275品種、約3000本のツバキが植栽されています。五島の銘椿もあり、さまざまな豪華なツバキを楽しむことができます。全国の珍しいツバキが植えられているコーナーも。2010年には国際優秀椿園に認定され、ますます注目の椿園。また、併設の鬼岳樹木園では、バラ科、ツバキ科、ミカン科など植物分類学的に科別にゾーンを設けて、約260種、約1700本の樹木が植栽されています。園内には芝生広場、散策道、アスレチック遊具、芝スキーコーナーなどがあり、ゆっくりとひと花、ひと花ながめながら散策するのにぴったりです。
施設概要
〒853-0023
長崎県五島市上崎山町
電話番号:0959-72-6371(長崎県五島市管理課公園係)
開園時間:終日開園
定休日:無休
入園料:無料
駐車場:無料駐車場あり
見ごろ:2~3月