文・編集
園芸通信編集部
アジサイ
2016/06/01
梅雨入りが気になる6月。そろそろアジサイも色づき始めますね。今月は雨が似合う花、アジサイに注目していきます。アジサイは日本原産の花。世界的に有名な医師でプラントハンターのシーボルトによって世界に広められていきました。ここでは、日本の風情漂う山里に咲くアジサイが見られる公園をご紹介します。アジサイは平地だけでなく、傾斜地にも植栽されていますので、ハイキング気分で訪れてみてはいかが。
若狭瓜割名水公園(わかさうりわりめいすいこうえん)
全国名水百選に選ばれている瓜割の滝がある園内にはアジサイのほかサクラやモミジなども植えられ、四季折々の景色が楽しめます。特に6月には約1万本のアジサイとショウブが咲きそろい、色とりどりの花を咲かせています。水の森として親しまれている園内では木漏れ日の下、岩にはコケが群生する幻想的な世界が広がります。瓜割の滝は、山あいの岩間から湧き出る清泉で、一年を通じて水温が変わらず、夏でも水につけておいた瓜が割れるほど冷たいことから、その名前がつけられました。「名水の里」では瓜割の水を使った飲み物から地元特産のくずまんじゅうなどを味わうこともできます。
施設概要
〒919-1543
福井県三方上中郡若狭町天徳寺37-1
電話番号:0770-62-0186(若狭瓜割名水公園管理組合「名水の里」)
開園時間:随時
定休日:無休
入園料:無料 ※瓜割の水を持ち帰る際は清掃協力費300円必要
駐車場:無料駐車場あり
見ごろ:6月中旬
くぼたあじさい公園
山里に広がるアジサイは山舟生地区の住民が協力して育ててきたもの。約2haの園内や周辺におよそ1万本のアジサイが咲き競います。夜になるとホタルが舞うような自然豊かな環境で、静かに幻想的な景色を楽しむことができます。7月上旬に行われるあじさい祭り期間中は、約4200本のペットボトルの中にろうそくを灯した「ペットボタル」によるライトアップが行われ、星が舞い降りたかのような幽玄な世界が広がります。その他、名産のイノシシやアユを使った料理の露店も登場し、優雅な夕べを過ごすことができます。
施設概要
〒960-0703
福島県伊達市梁川町山舟生字坊前18
電話番号:024-577-5489(山舟生地区交流館)
開園時間:随時 ※ペットボタルによるライトアップは19:00~21:00
定休日:無休
入園料:無料
駐車場:無料駐車場あり
見ごろ:7月上旬 ※くぼたあじさい祭りは2016年7月9日~10日
麻綿原高原(まめんばらこうげん)
関東随一のアジサイの名所として知られる千葉県にある麻綿原高原。ここは標高340mの清澄山系、清澄寺の北3.5kmの位置にあります。アジサイ群は天拝園と名付けられた妙法生寺境内が中心で、現在、住職が丹精込めて育てたアジサイは約2万本の大群落をなしています。それらの品種は日本アジサイに絞られているため、白から青へ変化していく、澄みわたるような花景色が広がります。山腹にあるため開花は平地より遅く、6月下旬から色づき始め、7月上旬~中旬に見ごろを迎え、7月下旬まで楽しめます。頂上にはアジサイ寺として知られる妙法生寺があり、その展望台からは360度の大パノラマを満喫できます。
施設概要
〒298-0266
千葉県夷隅郡大多喜町筒森1749 妙法生寺天拝園
問い合わせ先:0470-80-1146(一般社団法人大多喜町観光協会)
開園時間:終日
定休日:無休
入園料:無料
駐車場:有料駐車場あり
※6月20日~7月31日の間交通規制(一方通行)となります
※狭隘道路のためバスの乗り入れはできません。乗用車までとなります
見ごろ:7月上旬~下旬