文・編集
園芸通信編集部
ユリ
2017/06/01
日差しが強くなり、植物も暑さに強い植物が元気を増す季節。今月はそんな暑さも忘れさせてくれる花、ユリを取り上げ、ユリ畑が見られる園をご紹介します。ユリは秋植えの球根植物として人気がありますが、15種が日本に自生しています。日本はユリの宝庫ともいえましょう。さらに15種のうちの半数が日本の特産で、ヤマユリ、ササユリなど美しい花姿のユリが古くから親しまれています。また、ユリには香りが強いものも多く、月夜に浮かび上がる花姿と芳醇(ほうじゅん)な香りは豪華という言葉がぴったりです。今では多くの園芸品種が作られ、庭で楽しまれている方も多いでしょうが、一面の花の帯を織りなすユリ畑に出掛けてみてはいかがでしょうか。
可睡ゆりの園
東海道の真ん中に位置した袋井宿、そのすぐそばにある可睡ゆりの園(かすいゆりのその)は3万坪の敷地に咲き誇る、世界約150品種のユリの競演が見られる花園です。開園はユリの開花時期限定で、2017年は5月27日~7月2日。園内は回遊式の3000坪の日本庭園となっており、池や高さ20mの滝などが設置されています。初夏、緑濃い園内に鮮やかな色の花を咲かせるのが約200万輪のユリ。早咲き種から中間種、遅咲き種と5月下旬~7月上旬までにぎやかな花のリレーが続きます。スカシユリ系を見たければ前半に、オリエンタルユリ系が見たければ後半に訪れるのがよいでしょう。ユリをたっぷり観賞した後は食事処で「ゆり天ぷら」を味わうのもよし、直売所でユリの苗を購入するもよし、一日ゆっくりお楽しみいただけます。
施設概要
〒437-0061
静岡県袋井市久能2990-1
電話番号:0538-43-4736
定休日:2017年5月27日~7月2日の開園期間中は無休
開園時間:9:00~17:00
入園料:大人 1000円、小・中学生300円
駐車場:有料駐車場あり
見ごろ:6月上旬~下旬
大阪舞洲ゆり園
2013年に誕生した、約250万輪のユリが楽しめる大阪舞洲ゆり園(おおさかまいしまゆりえん)。大阪湾に面した最高のロケーションで、ユリの競演を楽しむことができます。空と海のブルーと、ユリの鮮やかな花々のコントラストは美しく、大阪ベイエリアの初夏の風物詩ともいえましょう。会場内には早咲きのかわいいピンクエリアや香り高い遅咲きのハイブリッド種のオレンジエリアなど色別に圧巻の景色が楽しめるゾーンも。また、海沿いのボーダーゾーンはカラフルな花色の帯があでやか、大スケールの一番の見どころとなっています。華やかなユリは近くで一輪一輪眺めるのもよいですが、このスケールを堪能すべく、遊覧ヘリコプターや熱気球体験フライトを利用して空から眺めるのもおすすめ。ユリの花が織りなす色彩を存分にお楽しみいただけます。
施設概要
〒554‐0042
大阪市此花区北港緑地2丁目
電話番号:0570-02-1187
定休日:2017年5月27日~7月5日の開園期間中は無休
開園時間:平日9:00~17:00、土日9:00~19:00、6/30 9:00~19:00
入園料:中学生以上1200円、こども(4歳以上)400円、シニア(65歳以上)1000円
駐車場:有料駐車場あり
見ごろ:6月上旬~下旬
鳥取県立とっとり花回廊
とっとり花回廊は、その名のとおり園内に1周1kmの屋根付き展望台(回廊)があり、雨の日でも傘を差さずに園内を展望できる、日本最大級のフラワーパーク。大温室や展示館などもあり、天候や季節に左右されずに植物を楽しめます。屋外では雄大な大山を借景とし、自然を生かした広大な敷地で、季節の移り変わりを存分に味わうことができます。一方、メインフラワーをユリの花とし、一年中展示しているほか、日本に自生する野生ユリ15品種を全て保有・展示している国内唯一の施設であることも見逃せません。ばらまつりが終わったころからユリの季節を迎え、6月下旬にはゆりまつりも開催されます。楚々とした自生のササユリの貴重な姿、LAハイブリッドが咲き競う花壇、期間限定で公開する7000球のユリの花畑などユリの魅力をたっぷり満喫できます。
施設概要
〒683-0217
鳥取県西伯郡南部町鶴田110
電話番号:0859-48-3030
定休日:4~6月、9~11月無休、7、8、12~3月火曜日
開園時間:4~11月9:00~17:00、12、1月13:00~21:00、2、3月9:00~16:30
入園料:4~11月大人1000円、小・中学生500円、12~3月大人700円、小・中学生350円
駐車場:無料駐車場あり
見ごろ:6月中旬~7月上旬、ゆりまつり6月17日~7月2日