文・編集
園芸通信編集部
菜の花
2019/02/05
昔から日本の春の風物詩として親しまれている菜の花畑。一面に広がる菜の花は色の少ない冬景色を一変させ、色鮮やかな黄色が気持ちを明るくさせてくれます。菜の花とは植物学上の名称ではなく、アブラナ科アブラナ属の黄色の花を指します。キャベツ、ハクサイ、ブロッコリーなどの花も含まれ、菜の花と広く呼ばれています。今回紹介した施設では、菜の花だけでなく、菜の花と他の春の植物とのコラボレーションも楽しめます。カメラ片手に春の風景を堪能しに出掛けましょう。
県営権現堂公園
県営権現堂公園内にある幸手権現堂桜堤は、埼玉県のサクラの名所として親しまれています。約1000本ものサクラ「ソメイヨシノ」が1kmにわたって植栽されています。サクラの淡いピンクのトンネルと、堤の周辺に植えられた菜の花の黄色とのコントラストが見事。夢のような景色を楽しむことができます。菜の花とサクラの開花に合わせて、3月下旬~4月上旬に「桜まつり」が毎年開催されます。会場には物産店も出店し、多くの花見客で賑わうイベントです。また、6月には色とりどりのアジサイ、9月には真っ赤に染まるヒガンバナ、1月には白い可憐なスイセンが咲き誇り、一年を通して権現堂桜堤を楽しむことができます。
施設概要
〒340-0103
埼玉県幸手市大字内国府間(うちごうま)887番地3
電話番号:0480-44-0873
休園日:年末年始(12月29日~1月3日)
開園時間:4~9月/8:30~19:00、10~3月/8:30~17:00
入園料:無料
駐車場:無料駐車場あり(桜まつりの期間のみ有料)
菜の花の見ごろ:4月上旬~中旬(開花状況は気温により変動するため事前にご確認ください)
桜まつり:2019年3月下旬~4月上旬
渥美半島 菜の花まつり
愛知県の渥美半島に春を告げる「菜の花まつり」。毎年1月~3月末まで開催されます。期間中は、渥美半島のいたるところに1000万本を超える菜の花畑が広がります。なかでも、メイン会場の「伊良湖(いらご)菜の花ガーデン」の菜の花畑は圧巻。黄色のじゅうたんのような菜の花畑を楽しめます。また菜の花畑の迷路、菜の花刈り、一帯の飲食店では趣向を凝らした菜の花料理を提供するなど、遊んで楽しい、食べておいしいイベントが開催されます。満開の菜の花畑にぜひお出掛けください。
施設概要
〒441-3627
愛知県田原市堀切町浜藪
電話番号:0531-23-3516(渥美半島観光ビューロー)
休園日:なし
開園時間:9:00~16:00(土日祝日)、9:00~15:30(平日)
入園料:無料
駐車場:無料駐車場あり
渥美半島 菜の花まつり:2019年1月12日~3月31日
菜の花の見ごろ:2月上旬~3月中旬(開花状況は気温により変動するため事前にご確認ください)
あわじ花さじき
兵庫県の淡路島北部にある、あわじ花さじき。標高約300mから海に向かうなだらかな斜面に四季折々の花を楽しめる花畑があります。花畑を楽しめる極上の見物席として「あわじ花さじき」と命名されました。その広さは、甲子園球場の約4倍ほど。明石海峡、大阪湾を背景に花の大パノラマを楽しめます。12月中旬~4月下旬にかけて、順次、菜の花畑が広がります(一部リニューアル工事中)。大阪湾を背景に広がる菜の花畑は絶景の一言。3月下旬~4月下旬はムラサキハナナ、3月下旬~5月上旬はリナリアの花が咲きます。タイミングが合えば、黄色と紫色の色彩の競演を楽しむことも。開花情報はホームページで随時更新中。確認して出掛けてみましょう。
施設概要
〒656-2301
兵庫県淡路市楠本2865-4
電話番号:0799-74-6426
休園日:年末年始(12月29日~1月3日)
開園時間:9:00~17:00
入園料:無料
駐車場:無料駐車場あり
菜の花の見ごろ:12月中旬~4月下旬(開花状況は気温により変動するため事前にご確認ください)
※一部リニューアル工事中
本ページに掲載した5枚の写真提供元:あわじ花さじき