文・編集
園芸通信編集部
ツバキ
2023/01/31
『季節の花めぐり』の連載1回目と2019年12月に2回登場したツバキですが、まだまだ見どころが多くあります。ツバキの学名は、Camellia japonica(カメリア ジャポニカ)ツバキ科ツバキ属の常緑樹です。Camellia属の中で最も耐寒性のある種類といわれています。日本の各地にツバキに特化した植物園があり、日本に古くから根付いている花木ということが分かります。今回は、かつて交配育種で話題になった黄色のツバキ「金花茶(きんかちゃ)」や日本のツバキが見られる名所をご紹介します。
※2023年1月の情報です。お出かけの際は、事前に公式ホームページなどで最新情報をご確認ください。
服部緑地都市緑化植物園
服部緑地都市緑化植物園は、服部緑地の南東に位置し、面積6haで四季の変化に富んだ美しい風景があふれる植物園です。美しい緑に包まれてゆったり安らげる施設として人気があります。
特にこの冬から春にかけては、関西でも有数のツバキの見どころとして知られています。約500品種・約1,150本のツバキが、12月~翌4月ごろまで次々と花を咲かせ楽しめます。
施設概要
〒561-0872
大阪府豊中市寺内1-13-2
電話番号:06-6866-3621
休園日:火曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始
開館時間:10:00~17:00(入園は16:00まで)
入館料:大人220円、中学生以下無料
駐車場: 12台(駐車台数が限られるため公共交通機関をご利用ください)
見ごろ:多くの品種が咲き誇るのは3月
イベント:展示会「椿の花に魅せられて(水彩画展)」、講習会「椿の魅力と育て方」
松山総合公園 椿園
面積1.8haの椿園には、2,500株が植栽されています。同園の特徴の一つ目は、緩やかな傾斜の園路から品種プレートを読みながら、日本種300品種・洋種200品種のツバキを目線よりやや上向き加減で、花を観賞しながらゆったりと散策できることです。二つ目は「愛媛のつばきゾーン」を整備し、100数十品種あるとされている愛媛のツバキの中から、現在は、50品種余りを植栽しています。愛媛のツバキの特徴は、花色の豊富さ、花型の多様・多彩さ、大陸由来のトウツバキ型特性を有しているなど、優れた品種が多くあることです。
園内のツバキの花は、秋から晩春まで見ごろを迎えます。白・赤・桃・黄といった色の違い、絞りや斑入りの多様さ、極小輪(花径4cm以下)から極大輪(花径13cm以上)まである花の大きさの違い、一重・八重・千重、蓮華、獅子、唐子咲きなどの花型の違いなどを味わえます。このことを思い浮かべながら、じっくり観察すると楽しみも倍加します。
施設概要
〒791-8024
松山市朝日ケ丘1丁目1633-2
電話番号:089-923-9439
休園日:なし
開園時間: 9:00~17:00(7~9月は9:00~21:00)
入館料:なし
駐車場:第2駐車場66台、第3駐車場250台(椿園から離れているが、第1駐車場15台、第4駐車場94台)
見ごろ: 2月中旬~4月上旬
カイニョと椿の森公園 いのくち椿館
いのくち椿館は富山県南砺市の中央(旧井口村)に位置し、ツバキの研究と保存を目的として2005年3月に開館され、井口地域の花として親しまれているツバキの珍しく貴重な品種や原種などを展示栽培しています。日本国内の植物園や植物の研究施設、試験場でツバキ属原種を110種以上植栽しているのは珍しく、特に黄色のツバキ属は、貴重種とされています。日本国内において充実した原種椿の見本園とされています。地域住民をはじめ、多くの市民の方がよく訪れ、コミュニティーの場としても利用されている施設です。
カイニョと椿の森公園 いのくち椿館
〒939-1879
富山県南砺市宮後188
電話番号: 0763-22-2202
休館日:水曜日
開園時間:9:00~17:00
入館料:なし
駐車場:無料駐車場あり
見ごろ:10月上旬~翌3月下旬(最盛期は1~2月)
イベント:つばき展 1月下旬、南砺いのくち椿まつり 3月中~下旬