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ラベンダー

ラベンダー

2023/05/30

花の香りは、気持ちを高まらせてくれるだけでなく、緊張をほぐしてくれるなど、まさに生活を豊かにしてくれるエッセンスです。香水など香りを気持ちの切り替えに使用されてる方もいらっしゃると思います。今回登場するラベンダーは、アロマオイルや香水、化粧品などの香料として活躍する植物です。爽やかな香りが楽しめる植物として、一般家庭の庭木としても人気を誇ります。品種や地域にもよりますが例年6月ごろに咲き始めることから初夏の花としても印象強く、北海道のラベンダー畑に憧れを抱く方も多いはず。ここでは全国各地で楽しめるラベンダー畑をご紹介します。

※2023年5月の情報です。お出かけの際は、事前に公式ホームページなどで最新情報をご確認ください。

ファーム富田

約1haの斜面にラベンダーが咲く「トラディショナルラベンダー畑」。上から順に「おかむらさき」「はなもいわ」「濃紫早咲(のうしはやざき) 」の3品種が咲く。7月中旬ごろの満開の様子。

ファーム富田のラベンダーは、6月下旬ごろより早咲きの品種が色づき始め、その後に中咲き、遅咲きの品種が色付いていき、7月中旬ごろに見ごろのピークを迎えます。最も遅咲きの品種は8月中旬ごろまでご覧になれます。園内で、5品種のラベンダーを栽培。中でも、中央に位置する「倖の畑(さきわいのはたけ)」は、 4品種が咲き誇り、最盛期に品種の違いで織りなす紫色の濃淡を楽しめます。

かつて、香料用の作物としてフランスからラベンダーが持ち込まれました。北海道の気候が適していたことなどから、1948年に上富良野町でラベンダー栽培が始まりました。その一面に広がる紫色の花が咲く光景に心を奪われた先代の富田忠雄が1958年にラベンダー栽培を開始したのが同園の始まりです。現在の「トラディショナルラベンダー畑」は、その当時に10aからスタートした日本で最も歴史があるラベンダー畑です。富良野のラベンダー畑を強く思い起こさせる景色となりました。

ラベンダーの見ごろを迎えた7月中~下旬の景色。「トラディショナルラベンダー畑」を上ると十勝岳連峰と富良野盆地を見渡せます。

「倖の畑」では、4品種のラベンダーを植栽。7月中~下旬に4品種が咲きそろい、違う品種の花が織りなす濃淡を楽しめます。

つぼみの段階から濃い紫色が特徴の「濃紫早咲」は、 6月下旬~7月中旬に見ごろを迎えます。開花後の花はつぼみよりも紫色が淡く、変化が楽しめます。

7月中~下旬が見ごろの「おかむらさき」は、長い穂と淡い紫色が特徴。優良品種に指定され、良質なラベンダーオイルが取れます。

施設概要

〒071-0704
北海道空知郡中富良野町基線北15
電話番号: 0167-39-3939
休園日:なし
開園時間:9:00~17:00 ※時期・施設により異なります。
入園料:無料
駐車場:無料駐車場 約500台
見ごろ:開花期 6月下旬~8月中旬、最盛期 7月中~下旬
本ページに掲載した5枚の写真提供元:ファーム富田

たんばらラベンダーパーク

7月中旬の「ハイランドガーデン」。咲き誇るのは、たんばらで例年7月中~下旬にかけて見ごろとなる早咲きラベンダーの「こいむらさき」。品種名を体で表す濃い紫色とやや小ぶりな株が特徴です。

関東最大級、約5万株のラベンダーが咲き誇る、たんばらラベンダーパーク。早咲き、中咲き、遅咲きと順々に開花するので、7月上旬~8月下旬にかけて長期にわたりラベンダーを楽しめることが最大のポイントです。同園は、標高1300mに位置するため、ラベンダー最盛期の7~8月に最高気温が平均25℃と涼しいのも魅力。メインとなる「ハイランドガーデン」は一面に広がるラベンダー畑をお楽しみいただけます。そのラベンダー畑を一望できる「大展望台」から見渡す景色は、まさに圧巻です。例年7月下旬に「ラベンダー摘み取り体験」など人気のイベントも実施しています。

敷地内はラベンダー以外にもさまざまな花が楽しめます。園内に咲く山野草や、6月に咲き始めるニッコウキスゲ。入園ゲートを入ってすぐの「彩(いろどり)の丘」では、サルビア、マリーゴールドなどが植栽されており、来園者から人気のフォトスポットとなっています。7月下旬には「ひまわりガーデン」が見ごろを迎えます。夏を彩る花々を楽しめる施設として好評です。

7月中旬に撮影した、早咲き品種のラベンダー「こいむらさき」。小さな花が、 7月下旬にかけて咲き始め徐々にボリューム感が増してきます。

ラベンダー畑の入り口にある「ハートの畑」は、ハート型に真っ赤なサルビアを植栽したフォトスポット。写真はサルビアの見ごろである7月中旬に撮影。周りのラベンダーは、中咲き品種「ナナナリサワ」です。

例年7月下旬から開催する「ラベンダー摘み取り体験」は、摘み取ったラベンダーを持ち帰れます。開催期間2023年7月15日~8月15日(雨天中止)。料金1,000円。1日2回(10:00~12:00、13:00~15:00/各回先着50名)。

大展望台と遅咲き品種のラベンダー「グロッソ」。たんばらでは、8月上~中旬にかけて見ごろとなる。「グロッソ」の特徴は、株が大きく香りが強いこと。

施設概要

〒378-0071
群馬県沼田市玉原高原
電話番号:0278-23-9311
休園日:期間中無休 ※営業期間は2023年7月1日~8月27日
開園時間:8:30~17:00(最終入園は15:45まで)
入園料:中学生以上 1,200円、小学生 500円、ペット 500円 ※未就学児は入園無料
駐車場:無料駐車場 2000台
見ごろ:7月中旬~8月中旬
イベント:7月15日~8月15日 ラベンダー摘み取り体験。詳細はホームページをご覧ください。

ラベンダーパーク多可

5月中旬から咲き始める「ストエカスラベンダー」。ウサギの耳を思わせる苞葉(ほうよう 花芽を包む葉)が特徴的です。

ラベンダーパーク多可が位置する土地は、牧草地でしたが担い手不足のために雑木林になっていました。この遊休地を有効活用しようとラベンダーの試験栽培地として土地を利用。雑木林だったためラベンダーの育成には不向きな土壌でしたが、適した品種選びや土壌改良などの試行錯誤を繰り返し、約3.5haの広大な敷地を整備しました。開園後に幾度となく、自然災害によってラベンダーの枯死に見舞われました。その経験から強い苗と土壌を育てようと、農薬には頼らず、雑草の根をあえて残すという自然栽培を取り入れました。本州の長野県より南では、高温と梅雨の影響からラベンダー栽培は難しいといわれる中で「なんとしてもこの斜面を紫の花で埋め尽くしたい」という地元住人の熱い思いと苦労によって同園を築き上げました。

現在は、約2万株のラベンダーが植栽され、5月中旬~6月上旬に「ストエカスラベンダー」、6月上~中旬に「イングリッシュラベンダー」、6月下旬~7月中旬に「ラバンディンラベンダー」を楽しめます。蒸留施設を併設し、ラベンダー精油の蒸留作業の見学(6月下旬~7月上旬)や抽出した精油を使ったオリジナル商品の販売も行っております。シーズンにはラベンダーの優しい香りで満たされる公園をぜひお楽しみください。

園内には「ストエカスラベンダー」の紫花だけでなく白花の姿も。

6月上旬から咲き始める「イングリッシュラベンダー」。北海道ではおなじみの品種ですが、関西ではなかなかうまく根付かず苦労が絶えません。

7月初旬から咲き始める「ラバンディンラベンダー」と園内の様子。なだらかな斜面にラベンダーが咲き誇ります。

開園当初からたくさんの地域ボランティアの方々にご協力いただき、メンテナンスを行っています。

施設概要

〒679-1324
兵庫県多可郡多可町加美区轟799-127
電話番号:0795-36-1616
休園日:水曜日 ※シーズン中は無休。
開園時間:9:00~17:00 ※時期・施設により異なります。
入園料:大人(高校生以上)500円、小人(小・中学生)200円 ※シーズン以外は入園無料。 ※団体割引あり。障がい者手帳お持ちの方ご本人に限り割引あり。 ※有料期間は花の状況により変動するため詳細はホームページをご確認ください。
駐車場:普通自家用車90台、大型5台 ※駐車場の入り口で入園料を頂戴します。
見ごろ:5月中旬~6月上旬「ストエカスラベンダー」、6月上~中旬「イングリッシュラベンダー」、6月下旬~7月中旬「ラバンディンラベンダー」 ※気候により前後いたします。
イベント:7月1日~「ラベンダー摘み取り体験」を実施(50本300円)。シーズン中、毎週土・日曜日にワークショップやマルシェを開催。 ※リンク先の関連イベント(ワークショップやマルシェ)は現在スケジュール調整中です。決定次第、順次公開予定。

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