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バラ

バラ

2024/05/07

バラは品種によって春咲き、秋咲き、四季咲きとさまざまありますが、5月に入ると春咲きのバラが見ごろを迎えます。この時期のバラは、花数も多く見応え十分です。今回は、バラ園の春から夏にかけた写真を中心に見どころをご紹介いたします。
※2024年5月の情報です。お出掛けの際は、事前に公式ホームページなどで最新情報をご確認ください。

谷津バラ園

花壇下段に白バラを配置し、バラの波をイメージした配植(はいしょく)になっています。

現在の「谷津バラ園」は、旧谷津遊園が閉園した後、昭和63年5月に習志野市「谷津バラ園」として新たに誕生しました。敷地面積1万2600平方メートルの中におよそ800種7500株のバラを植栽しています。園内には、バラの代表的な六つの香りを集めた「香りの庭」や日本の皇室・世界の王室にゆかりがあるバラを集めたコーナーなどさまざまなエリアがあります。世界的なバラの育種家、故・鈴木省三氏のコーナーをはじめ、歴史的な名花など多種多様なバラを植栽しています。園内は、スロープを設けているので、車イスの方にも散策をお楽しみいただけます。

春は5月中旬~6月上旬、秋は10月中旬~11月上旬にバラの見ごろを迎えます。この季節に合わせて、バラ専門家による鉢バラも期間限定で販売しています。また、隣接する「プロ野球発祥の地」は、野球ファンにうれしい名所の一つです。

園内中央に位置する噴水は、全景を楽しめるスポットです。花壇全体のバラを立体的に植栽しているので、訪れた人により異なる、自分だけのオリジナルビューポイントを見つけられます。

長さ50mのバラの大アーチは、一季咲きの春バラが彩るトンネルです。外側からも内側からも見事なバラが咲き乱れます。

「ローズ・50ならしの」は、習志野市市制50周年を記念して誕生した習志野市オリジナルのバラです。鮮明なオレンジ色は、市の特産物であるニンジンをイメージしています。

イギリス女王エリザベス2世の名にちなんで命名された「クイーンエリザベス」。ピンク色の花が印象的な、丈夫で初心者向けの育てやすいバラです。

施設概要

〒878-0201
大分県竹田市久住町大字久住4050
電話番号:0974-76-1422
休園日:シーズン中は無休 ※冬期休園は12月1日~2月末。
開園時間:8:30~17:30(最終受付17:00) ※気象状況により変更の場合もあります。
入園料:大人(高校生以上)500~1,300円、子供(5歳以上)無料~300円 ※花の状況により変動します。詳細はホームページをご覧ください。
駐車場:無料駐車場あり。300台。
見ごろ:4月中旬〜5月上旬

えこりん村 銀河庭園

「えこりん村」の西エリアに位置する「銀河庭園」。その中央に、バラを中心に構成する「ローズガーデン」と「ロズビィのバラ畑」があります。

「銀河庭園」は、北海道恵庭市にあるエコロジーテーマガーデン「えこりん村」にあるイングリッシュガーデンです。イギリスのガーデンデザイナー、バニー・ギネス氏の設計のもと2006年に開業しました。2016~2023年にかけて、ガーデンデザイナーの吉谷桂子さんがスーパーバイザーとなり、より花が豊富で、親しみやすいガーデンへと進化しました。10haの敷地に数多くのテーマガーデンがある中で「ローズガーデン」と「ロズビィのバラ畑」がバラの見どころです。6月下旬~7月中旬がバラの最盛期で、朝方は園外までバラの香りが届くこともあります。園内全体でバラは、650品種5500株があり、うち4500株は食用花(エディブルフラワー)として育てています。シロップやコンフィチュールに姿を変えてもなお、美しいバラの魅力をお楽しみいただけます。

また、隣接する動物の展示施設「みどりの牧場」は「銀河庭園」と共通チケットでご入場いただけます。牧羊犬が羊を追う「みどりの牧場ショー」は必見です。「『おとなだけ』のアルパカ放牧体験」(有料)などのイベントも実施しています。

7月のローズガーデン。空と花、緑が織りなす景色は見ごたえ十分です。

ロズビィのバラ畑のアーチ。「コンスタンス・スプライ」や「メイクイーン」など、愛らしいつるばらが6月下旬になると枝を伸ばします。

6月下旬に撮影した「ロズビィのバラ畑」です。バラの色は「キャットミント(ネペタ)」やサルビア「ガラドンナ」のような青系のスパイクプランツと組み合わせると一層引き立ちます。

7月中旬に最盛期を迎えるローズガーデン。バラと宿根草のコントラストが、景観を作り上げます。

施設概要

〒061-1421
北海道恵庭市牧場277-4
電話番号:0123-34-7800(「えこりん村」代表番号)
休園日:4月27日〜10月14日は定休日なし ※悪天候に伴う臨時休業あり
開園時間:4月27日〜9月30日 9:30~17:00、10月1日〜10月14日 9:30〜16:00
入園料:大人(高校生以上)1,200円、小人(中学生以下)600円、65歳以上 1,000円、障がい者および介助者600円 ※お支払いは現金のみ。※入園は、銀河庭園と隣接の「みどりの牧場」と共通チケットです。
駐車場:あり。300台
見ごろ:6月下旬〜7月中旬

イベント:「おとなだけ」のアルパカ放牧体験

かのやばら園

「かのやばら園」で生まれた「サザン・ホープ」は、淡いピンクの花色、四季咲き品種です。

「かのやばら園」は、8haの広大な敷地に3万5000株のバラが咲き誇る日本最大規模のバラ園です。バラの見ごろとなる春と秋には「かのやばら祭り」が開催されます。特に春の開花シーズンは、全国に先駆けてゴールデンウィークごろにバラの満開を迎えます。広い園内は「イングリッシュローズガーデン」をはじめ、さまざまな香りのバラを集約した「香りのガーデン」、さまざまな花色を集めた「カラーガーデン」などテーマごとに分かれています。この他に、温室では1年を通して切り花体験を楽しめます。同園は、鹿児島県内で唯一「恋人の聖地」として認定されており、ローズチャペルや園内に隠されたハートのポイントは、フォトスポットとして人気があります。

恒例の「かのやばら祭り2024春」は、2024年4月27日(土)~6月2日(日)に開催します。土日祝日を中心に、市民参加型のステージイベントや体験教室などでにぎわいます。

園内に入ってすぐの「ショーガーデン」は季節ごとにデザインが変わります。

展望デッキから見渡すカラーガーデンは、絶景です。

つるバラでかたどった「ハートのばら」は、春だけ楽しめる人気のフォトスポットです。

園内をゆっくり走る「ローズトレイン」は「かのやばら祭り」の期間限定で走行します。

施設概要

893-0053
鹿児島県鹿屋市浜田町1250番地
電話番号:0994-40-2170
休園日:月曜日(祝日の場合はその翌日)、年末年始 ※かのやばら祭り期間中は休園日なし
開園時間:9:00~17:00
入園料:大人630円、小中高生110円(開花状況により変動あり) ※切り花体験は有料です。※5月5日は、小中高生のみ無料。
駐車場:無料駐車場1360台
見ごろ:春 4月下旬~6月上旬、秋 10月下旬~11月
関連イベント:「かのやばら祭り2024春」 2024年4月27日(土)~6月2日(日) ※詳細はホームページをご確認ください。

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