サカタのタネで働く社員のブログ。社員の日常や商品企画秘話やカタログ制作の裏話などお届けします。
こんな方法で?! チューリップ撮影の裏側
2016/05/26
こんにちは、園芸通信編集部です。
先月のこと、『家庭園芸 2016夏秋号』の表紙になるかもしれないチューリップの撮影が、本社前の花壇であるとの情報を入手。早速、球根の商品企画担当の通称“キリンさん”に同行してきました。
“キリンさん”は、園芸通信オープン記念スペシャル対談にも出演した社内でちょっとした有名人でもあります。
なぜ“キリンさん”なのかというと、席で座ったまま誰かを探しているようすがまるでキリンのようだったという一説も…。
さて、話を戻しまして今回の主役はぴったりちゅうりっぷ。
皆さまはご存じかもしれませんが、チューリップにはたくさんの系統があり、系統ごとに咲く時期も草丈も花の大きさもまちまち。同じ頃に咲くいろいろなチューリップをまとめて植えたとしても、血筋の違いやその年の気候条件で、微妙に開花時期や草丈、花の大きさが違ってしまうのです。
ところが、ぴったりちゅうりっぷは、同じ品種から派生した、色の違う兄弟品種を中心にミックスしているので、みんなで仲良く咲きそろうチューリップなんです。
実は、撮影は前日の予定だったのですが、タイミングがわるく水やりしてしまった後だったので断念。そして、この日は午前中雨で撮影を予定していなかったのですが、午後、奇跡的に雨が上がり、予想以上の気温上昇で花が終わりそうということで、急きょの撮影となりました。
まずは、花がら摘みをして整えていきます。
きれいにしたこところでテスト撮影開始。
アングルなど、カメラマンと“キリンさん”で確認していきます。
相談の結果、脇役のパンジーの花の向きを調整することになりました。ちょっとした花の向きを変えるだけでも、写真の仕上がりが大きく変わってきます。
カメラマン「んー、ちょっと紫のチューリップが開き気味なのが気になりますね。」
“キリンさん”「そうですね。じゃぁ…」といきなりチューリップの花つかむと…
“キリンさん”「1、2、3…はい、撮ってください!!」
え?! 手で押さえて、離した瞬間をパチリ! そんなアナログな方法で撮影しているんですか!? ちょっと驚きというか、笑えます!!
そんな感じでどうにか撮影を終えたぴったりちゅうりっぷの写真はこちら。キリンさんの裏技で、なかなかいい感じで写っています。
しかし、残念ながら今回は厳しい条件の撮影となってしまい、ぴったりちゅうりっぷは表紙に採用されませんでした。自然相手なので、なかなか思うようにはいかない難しいところでもあります。
こうして使いきりサイズのミニダイコン「ころっ娘」に表紙の座を奪われて完成したカタログ『家庭園芸 2016夏秋号』。ただいま無料進呈中ですので、この機会にぜひご請求ください。ぴったりちゅうりっぷもこちらのカタログで予約販売中です!どうぞお忘れなく!!