暑さ対策に着目した品種選び、土づくりなどのご提案！サカタのタネ「春の野菜品種説明会」開催リポート

2024/11/26

2024年11月6日（水）にサカタのタネオンラインショップの会員さま向けイベント「春の野菜品種説明会」を開催しました。

「春の野菜品種説明会」に家庭菜園ユーザー＆野菜の生産者93名が参加！

「春の野菜品種説明会」は、「サカタのタネの品種を知ってもらいたい」「会社としての取り組みを知ってもらう」といったきっかけづくりを目的としたイベントです。また「園芸ファンの皆さまに交流の場として楽しんでいただきたい」という担当者の熱い思いを込められ、リアルイベントとして初めて開催しました。

招待されたのは、日ごろからサカタのタネオンラインショップで野菜の種や苗をたくさん購入している皆さまです。当日は天候にも恵まれ、招待客93名がご来場しました。その内、家庭菜園の方が52名、生産者が41名と家庭菜園の方だけでなく直売所へ出荷されている生産者も多くご参加いただきました。

当社農場の直伝！品種の魅力・栽培ポイント・暑さ対策

イベントの前半は、当社農場の栽培担当による品種の魅力や栽培ポイント、暑さ対策の解説です。栽培担当は、さまざまな環境を想定して栽培方法を試行錯誤するのがお仕事です。その品種を熟知した栽培担当からおすすめの品種を深掘りしたお話がありました。

品種選びのポイントに多く挙げられたのが、夏に向けて不可欠な「暑さに強いこと」や「実付きのよさ」でした。それを前提に、トマトの中でも大玉の肥大性で選ぶなら「麗夏」、きれいな見た目（果形）でたくさん収穫したいなら「麗月」といった品種の選択肢もご提案しました。トマトの他にも、キュウリやパプリカなど夏の畑で需要が高い品目と、カボチャやセロリなどチャレンジしてほしい品目を紹介しました。

高温期のカギは「土づくり」、話題のバイオスティミュラントを解説

イベントの中編は、高温・乾燥時の対策としてバイオスティミュラントのお話がありました。バイオスティミュラントとは、バイオ（植物）＋スティミュラント（刺激剤）の造語で、植物が受ける干ばつ、高温障害、塩害、冷害、物理的障害、農薬による薬害などの非生物的ストレスを緩和し、能力と価値を高める資材と言われています。

そうと聞くと、難しいように感じますが、「バイオスティミュラントは人間に例えると漢方薬なようなもので、未病の状態から病に進行してから病院の薬を処方してもらうのではなく、未病の状態の時に、予防で漢方を服用するような感じで、適切なタイミングに肥料やそれを補助する資材を使用して、病に進行させにくくするという方法です」との解説に会場でもうなずく姿が見られました。まず健康な苗を作るためには、「しっかり根を張らせることを最優先に」と身近で誰でも取り組みやすい内容です。

その中で「バイテクバイオエース®」は、種まきや育苗、花壇の土づくりだけでなく、土に混ぜると土壌環境の改善になることをご紹介。プランターの土をリサイクル、家庭菜園の太陽熱処理、コンポストのゴミに混ぜても使えるので、1袋（15kg）最大限に生かすコツを図解しました。

栽培経験者が会場内にも多数！メロン「ころたん」の取り組みもご紹介

イベントの最後を飾るのは、家庭菜園のあこがれ品目メロンについて！メロンを担当する当社スタッフからのお話です。会場で『メロン「ころたん」を育てたことある人』を尋ねると…

なんと！メロン「ころたん」を育てたことある方は、こんなにもいらっしゃいました。中には5年以上作り続けている方もいて「収穫して孫や家族が食べちゃって自分は食べられなかったよ」と家族で楽しまれているエピソードや、「（暑さで）失敗しても来年こそは！」と熱意をもって栽培されている話もお聞きしました。

会場には、直売所で使える「ころたん」専用の青果陳列箱の展示を行い、講演の中で「ご希望の方にはお渡しします」と案内したところ、持ち帰る姿もありました。それだけ「ころたん」に力を入れている方が多いことを実感しました。

会場内には野菜・切り花・資材の展示、栽培・病害虫の相談コーナーも

野菜と切り花の展示

会場内には、サカタのタネの野菜と花も展示しました。来場してすぐご覧になっている方も多く、品種についての質問もお受けしました。

資材コーナー

講演がスタートする前や休憩中に多くの方が集まったのは、サカタのタネが扱う資材をまとめたコーナーです。バイオスティミュラントの講演後は、資料によく目を通し、質問されている方の姿も見受けられました。

栽培相談コーナー

ここは、いつもお客様のお悩みを解決しているサカタのタネお客様相談室の出張コーナーです。「聞きたいことがあったの！」と気兼ねなく相談できるのが好評で「キャベツの品種について伺いましたが、次作の品種が明確になり、助かりました。」「オクラの栽培方法についてアドバイスを受けた。今後の栽培に生かしていきたい。」「対面でじっくり相談できてよかった」とうれしいお声もいただきました。

病害虫相談コーナー

住友化学園芸の皆さまによる病害虫対策を相談できるコーナーを設けました。開場と同時に足を運んでいる方もいて、「つる枯れ病対策のヒントになる薬があった」と直接相談できた貴重な機会としてご満足いただけました。

「春の野菜品種説明会」限定のフォトスポットで記念撮影♪

「家庭園芸2025年春準備号」のポスターを背景に満面の笑顔♪

ご来場いただく皆さまにもっと楽しんでほしい！記念になる何かを…！と考え、フォトスポットをご用意。「せっかく一緒に出掛けたから」というご夫婦、「わたしは、ころた（「ころたん」のキャラクター）がいいわ！」「みんなで撮ろう！」と男女問わず多くの方にお楽しみいただけました♪

来場者にここでしか手に入らないお土産セットをプレゼント

参加された来場者の皆さまへ、豪華なお土産もご用意しました！イベントの内容にちなんだ「ころたん」の冊子やバイオスティミュラント資材のサンプル、肥料などをオリジナルトートバッグに入れてお渡ししました。中でもお客様から1番好評だったのが「オリエンタルユリウエディングマーチ」「ラナンキュラスワンダーランドiQ ミックス」の球根でした＾＾

これからもお客様にお楽しみいただけるように品種やイベント企画にも力を入れていきますので、ぜひお楽しみに♪