男爵薯・メークインだけじゃない!家庭菜園におすすめのジャガイモ
2016/01/28
ジャガイモといえば男爵薯、メークインが有名ですが、実はほかにもたくさんの品種があります。たとえばフランス生まれのジャガイモや、変わった色をしたジャガイモなど、あまり知られていないものもたくさんあります。
それぞれの特性を知って、家庭菜園でいろいろなジャガイモを育ててみませんか?
あなたの好みはホクホク? しっとり? 食感からの品種選び
品種別に食感の違いを知ろう
ひとくくりに「ジャガイモ」といってもその食感には違いがあります。
大きくは、男爵薯のようにホクホクした食感、メークインのようにしっとりとした食感に分類できます。
家庭菜園の醍醐味は、収穫しておいしく食べること。
まずは自分の好きな食感に合わせて品種を選んでみるのはいかがでしょうか。
好きな食感に合わせて新しい品種にチャレンジ!
それぞれの食感の中でも長く貯蔵できる品種や、味がよくいろいろな料理に合わせられる品種があります。ホクホク系、しっとり系の中でも特におすすめの品種をご紹介します。
十勝こがね
大きくてホックホクのおいしさ! 貯蔵性もばっちり
ホクホクしたジャガイモが好きな方にイチオシなのが十勝こがね。早生(※)で食べ応えのある大きさで収穫でき、調理向きに優れた性質を求めて作られた品種です。男爵薯よりも大きいイモが採れ、形のそろいもよいのが特長です。
また、ジャガイモの劣化を見極める目安となるジャガイモの芽。十勝こがねは、この芽の数が少ないので貯蔵性があります。シワシワになりにくく、長く保存できるのは魅力的! 通常のジャガイモの貯蔵期間は1カ月程度ですが、風通しがよく暗いところに保管しておけば2カ月くらいは日もちします。十分に乾燥させたあと、冷蔵庫で保管すればさらに2カ月くらいはもちます。
※ジャガイモは植えつけから収穫までの栽培期間の長さを基準に、早生(わせ)、中生(なかて)、晩生(おくて)に分けられます。十勝こがねは短い栽培期間で収穫できる早生品種です。
シンシア
大きいイモがたくさん採れる! しっとり感・甘み・貯蔵性に優れる万能品種
フランス生まれのジャガイモ「シンシア」。初めてその名前を聞く方も多いかもしれませんが、たくさん収穫できるうえ、貯蔵性にすぐれているので家庭菜園にぴったりの品種です。表面はとてもなめらかで調理する際も皮がむきやすく、きめ細かな肉質は煮物やポテトサラダによく合います。
また、十勝こがね同様、長く貯蔵することができるのでたくさん採れても安心です。
レッドムーン
見た目に鮮やか、味もよし! 煮くずれしにくく、いろいろな料理に適応
サカタのタネが開発した色鮮やかな赤皮黄肉のジャガイモ。メークインに似たしっとりタイプですが、より甘みとコク、風味があるのが特長です。煮くずれしないので、肉じゃがをはじめシチューやカレーなどに適します。
また、炒め物やポテトサラダ、ポタージュなどにすると色の鮮やかさが引き立ち、幅広い料理に使えます。
栽培の面では、茎と葉の生育が旺盛なため、たくさん収穫することができます。
また収穫時期が遅い(晩生)ので、早生品種の十勝こがねなどと組み合わせて栽培すると長く収穫を楽しむことができます。
やっぱり定番品種がほしい方に!
ジャガイモの代表格 男爵薯、メークイン、キタアカリ。広く好まれて根強い人気を誇るのは、確かな品種である証拠です。
男爵薯
ホクホク感がたまらない根強い人気の定番品種
明治時代から農家、消費者に愛されてきた定番品種。ホクホクした食感が好まれ広く出回っている品種です。ふかして食べると、そのホクホク感を存分に味わうことができます。
メークイン
しっとりなめらかタイプの定番品種
男爵薯と肩を並べる定番品種。男爵薯と違い、しっとりしたなめらかな食感が特長です。煮くずれしにくく、カレーやシチューなど煮込み料理によく合います。
キタアカリ
栗に似た甘みと食感、栄養たっぷりの定番品種
栗に似た食感と甘い味が大人気の定番品種。カロテンやビタミンCたっぷりで、栄養価の高さでも注目されています。ホクホク感とコクのあるおいしさを、シンプルにジャガバターなどでお楽しみください。
サカタのタネがおすすめするジャガイモの品種特性をご紹介いたしましたが、いかがでしたか。
各品種の食感やおすすめ料理を知ることで、ジャガイモの品種選びをじっくり考えてみるきっかけになったのではないでしょうか。
定番品種のほかにも、スーパーでは手に入りにくい品種こそご家庭で育てて食べ比べてみると、きっと新しい発見があると思います。