タネから広がる園芸ライフ / 園芸のプロが選んだ情報満載

特集

6月の菜園スケジュール

上旬までは比較的安定した初夏の気候が続きますが、その後は北海道や東北の一部を除き、梅雨を迎えます。気温が上がると害虫が、雨天が続くと病気の発生が多くなります。早め早めの防除対策が大切になります。
一方、梅雨入りする頃からトマトやナス、キュウリなど夏野菜の収穫が次々と始まり、楽しい季節でもあります。
また、6月に入ると『家庭園芸 夏秋号』のカタログが届き始め、オンラインショップでも予約販売が始まります。秋に作付けする野菜は作業適期が短いので、タイミングよく作業ができるよう、早めに夏秋まきの種や秋植え苗の注文をしましょう。

病害虫防除。 病害虫防除。

葉にまんべんなく薬剤を散布します
害虫は新芽や葉裏につくことが多いので、注意深く観察しましょう。害虫の発生が見られたら、葉にまんべんなく薬剤を散布します

農薬を用いる場合は必ず商品の説明書をよく読み、記載内容に従って使用しましょう。できるだけ発生初期に防除するのがポイント。害虫には殺虫剤、病気には殺菌剤が基本で、退治したい病害虫をはっきりさせてから農薬を選びます。各メーカーのホームページを参考に、植物に適用のある農薬を使用します。最近はでんぷんなど天然物由来の成分や、身近な成分の農薬も多くなりました。
農薬を使用しない害虫の防除方法としては、防虫ネットと粘着シートが効果的。病気を予防するには、健全な野菜を育てること。土作りをしっかりと行い、チッ素肥料の与えすぎに注意し、適切な株間で定植して、日当たりと風通しを確保します。

春まき、春植え野菜の収穫。 春まき、春植え野菜の収穫。

追肥
収穫が始まったら、実と株の成長をバランスよく促すため、速効性のある液肥と緩効性のある固形肥料を併用してこまめに追肥を行うのを忘れずに!

梅雨入りの頃から、キュウリ、ナス、ピーマン、ズッキーニなどは収穫が始まります。なり始めは株が充実していないので、草勢の消耗を防ぎ、あとの成長を促すため、早めに収穫することが大切です。また、日々、株を観察して、摘芯、わき芽かき、誘引、追肥など、それぞれの野菜ごとに必要な作業を遅れないように行います。

夏秋まき、秋植え野菜野菜の栽培計画と種苗の注文。 夏秋まき、秋植え野菜野菜の栽培計画と種苗の注文。

秋植え野菜の菜園スケジュールを立てましょう
夏野菜の片づけをしたあと、秋植え野菜の土作りには最低でも2週間かかるので、考慮して菜園スケジュールを立てましょう

種から育てる場合は7、8月から、苗からでも8月の後半から栽培開始となる種類が多いです。畑に空きがなければ夏野菜をいつまで収穫して片づけるか、そろそろ考えておきましょう。種、種イモ、苗の注文は、カタログが届いたらお早めに。人気品種は売り切れることがあります。あらかじめ注文しておけば、苗は植えつけ適期に、種や種イモはその少し前に届くので安心です。

JADMA

Copyright (C) SAKATA SEED CORPORATION All Rights Reserved.