農薬を用いる場合は必ず商品の説明書をよく読み、記載内容に従って使用しましょう。できるだけ発生初期に防除するのがポイント。害虫には殺虫剤、病気には殺菌剤が基本で、退治したい病害虫をはっきりさせてから農薬を選びます。各メーカーのホームページを参考に、植物に適用のある農薬を使用します。最近はでんぷんなど天然物由来の成分や、身近な成分の農薬も多くなりました。
農薬を使用しない害虫の防除方法としては、防虫ネットと粘着シートが効果的。病気を予防するには、健全な野菜を育てること。土作りをしっかりと行い、チッ素肥料の与えすぎに注意し、適切な株間で定植して、日当たりと風通しを確保します。
梅雨入りの頃から、キュウリ、ナス、ピーマン、ズッキーニなどは収穫が始まります。なり始めは株が充実していないので、草勢の消耗を防ぎ、あとの成長を促すため、早めに収穫することが大切です。また、日々、株を観察して、摘芯、わき芽かき、誘引、追肥など、それぞれの野菜ごとに必要な作業を遅れないように行います。
種から育てる場合は7、8月から、苗からでも8月の後半から栽培開始となる種類が多いです。畑に空きがなければ夏野菜をいつまで収穫して片づけるか、そろそろ考えておきましょう。種、種イモ、苗の注文は、カタログが届いたらお早めに。人気品種は売り切れることがあります。あらかじめ注文しておけば、苗は植えつけ適期に、種や種イモはその少し前に届くので安心です。