先月に引き続きキュウリやナスなどの果菜類が次々と収穫できます。開花から収穫までの日数が短いキュウリは「なり疲れ」を起こしやすいので、早めに収穫し、追肥もこまめに行います。トマトやオクラ、ゴーヤーも本格的に収穫開始。キュウリやナス科の野菜では最初の収穫の頃に、地面に近い下葉を刈り取って風通しをよくします。早めに作付けしたズッキーニやトウモロコシの収穫はそろそろ終盤になってきます。
梅雨明け後の急な暑さには野菜も「夏バテ」を起こします。キュウリの曲がり果は肥料不足と高温乾燥が原因です。乾燥防止には敷きワラが効果的。トマトの尻腐れ症はカルシウム不足によるものですが、急激な乾燥が引き金になります。ナスも樹勢が弱り、ハダニの被害を受けやすくなります。下旬頃に更新剪定を行うと、夏を越した後に秋ナスの収穫が期待できます。
ブロッコリーやカリフラワーを種から育てる場合は、ポットで育苗するとよいでしょう。7月中旬~8月中旬の間に種をまき、約1カ月後に定植します。
ニンジンは畑に直接種をまくので、2週間前にまき床をよく耕し、土作りをしておきます。
「ニンジンは発芽させたら半分成功」と言われるほど、発芽が難しい野菜です。ポイントを押さえて、まめに管理しましょう。
ニンジンの種は光に当たった方が発芽しやすい好光性種子なので、種がやっと隠れるくらいに覆土します。覆土が薄いので、水やりで種が流されないように、一度にたくさんの水を与えないよう気をつけます。
また、乾燥に弱いので、土が乾かないよう不織布(「パオパオ」など)でべたがけしましょう。覆土の上に細かく切った堆肥や切りワラを敷くのも効果的です。
梅雨明け前に種まきをすれば、梅雨明け後の本格的な暑さがくる前に発芽し、その後の管理がしやすくなります。秋までにしっかりと根を張らせるため、種まきは遅くても8月上旬までに行いましょう。