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初心者にオススメ!秋から始める家庭菜園の注意点とは?

2016/07/21

庭のある家に住んでいる人や広いベランダがある家に住んでいる人は、「家庭菜園を始めてみようかな」と思ったことが一度はあるでしょう。

しかし、何から始めればよいのか、何をそろえなければならないのか、そしていつから始めればよいのかなど分からないことが多く、結局チャレンジしないままなんていうこともあるのではないでしょうか。そんな初心者の人ほど秋から家庭菜園を始めるのがおすすめです。

どうして秋から始めた方がいいの?

実は、夏の場合は太陽の高度が高く、ベランダ栽培の場合、南向きのベランダだと意外と太陽の当たる時間が少なくなり、西向きでは太陽の光が強すぎて、新芽や野菜を傷めてしまう場合があります。また、気温が高いため虫の発生も多く、病害虫による被害が多くなってしまうこともあります。植物の問題だけでなく、夏の暑い日に外で園芸作業をしていると、ついつい慣れない作業にストレスを感じつつも没頭し、熱中症にかかっていることに気付くのが遅れてしまう場合も多いのです。

それに比べて、秋は夏よりも気温が低いために強い西日はあまり問題にならず、程よい温度でベランダや庭を暖かく保って日照時間を伸ばしてくれるため、野菜を作る環境として適しています。また、夏よりも虫が少なく、作業がしやすいです。

秋から始める家庭菜園についての注意点とは?

初心者には、夏よりも秋に家庭菜園を始める方がおすすめというお話をしましたが、当然、注意点はいくつかあります。

まず、8月後半から9月にかけて日本は台風の上陸が多く、台風が近づいてくるとその強風から鉢ごと吹き飛ばされたり、鉢を固定していても、中の土や植物が飛んでいってしまうことがあります。強風の場合は、畑や庭であればビニールをかぶせ、ビニールごと飛ばないように固定することや、鉢やプランターの場合は室内に入れるなどの強風対策が必要になります。

また、古い土の消毒と栄養補給は必須です。春夏に使用した土やそれよりも前に使っていた土の中には雑菌がひそんでいることがあります。しっかりと太陽光で消毒し、栄養補給として再生材などを土に施してから使用するようにしましょう。

また、初心者が陥りがちな失敗例として挙げられることには、連作障害への配慮を怠ってしまうということがあります。連作とは同じ科名の植物を同じ土で続けて栽培することを指し、連作をすることにより、特定の成分や病原菌などが蓄積し、障害(連作障害)を起こしやすくなります。

せっかく家庭菜園をするのなら、立派な実をならせたいですよね。連作障害への配慮を怠ってしまうと、せっかく作っても小さな実しかならない場合や、もっとひどいときは実すらならない場合もあります。事前に育てたい作物の連作障害へのリスクをきちんと調べてから栽培するようにしましょう。

おすすめの秋野菜

秋から始める家庭菜園でおすすめなのは、難易度の低いものだとソラマメやシュンギクです。これらは10月下旬から種をまいて育てることができます。

また、9月から始めたい場合はコマツナ、ホウレンソウ、ミズナ、リーフレタスなどが栽培期間が短く、栽培が簡単なため、初心者におすすめです。

料理にたくさん利用されるタマネギも難易度は少々高めですが、種まきは9月に、苗なら11月中旬に植え付けを始めることができます。

必要なものは?

家庭菜園を始めるなら、必要な道具を集めることから始めましょう。庭や畑で育てる場合は、育てる野菜に合った培養土と土を耕す鍬(くわ)、そして種や苗を準備しましょう。ベランダで育てる場合は、育てる野菜の大きさに合った鉢やプランターと培養土、そして種や苗を準備すれば始めることができます。

その他に必要なものには、支柱、肥料、ジョウロなどがあります。これらの野菜を育てる上で必要なものは、園芸専門店、ホームセンターやインターネット通販などで購入できます。家庭菜園を始めてみたいと考えている方は、気軽にお店に赴かれてみてはいかがでしょうか。

まとめ

秋から始める家庭菜園についてご紹介しましたが、いかがでしたか。
暑さが落ち着き、病害虫の心配が少なくなる秋から、お好きな野菜を育ててみてはいかがでしょうか。自分で育てた野菜が食卓に並んだときには、採れたて野菜のおいしさと育てた人にしか分からない感動を味わうことができるでしょう。

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