天気予報をチェックして、台風が接近しそうになったら事前に強風と大雨の対策を立てます。畑に水はけがわるい場所があるようなら、あらかじめ排水溝を作るなどできるだけ水がたまらないようにします。ナスなど果菜類の栽培が続いている場合は、数株まとめて寒冷紗で覆い、上からヒモでしばっておきます。台風が通過したら、風で倒れて自力で立ち上がれない株は支柱に誘引し直します。折れた枝はハサミで切り戻し、ひどく傷ついた葉は除去します。泥で茎葉が汚れてしまったら、真水で洗い流すようにしましょう。
8月にポットに種まきしたハクサイは、間引きをしながら育て、ポットに根が回る今月には定植します。畑は定植2週間前までに苦土石灰、1週間前までに堆肥と元肥を施して耕しておきます。定植前日、ポットの苗にたっぷりと水をやり、定植の際に土がくずれないようにします。苗を購入した場合も同様です。ダイコンの種まきは品種と作型によりますが、9月中旬までには種をまき終わります。2~3日で発芽してくるので、双葉が開いてから数回に分けて間引きを行い、本葉が6~7枚で1カ所に1本を残します。
ハクサイ、キャベツ、ブロッコリー、カリフラワーといったアブラナ科の葉菜類は、生育初期に害虫の被害を受けやすいことが悩みの種です。ヨトウムシ、コナガ、アオムシなどは成虫が飛来し卵を産みつけます。うっかりして幼苗が食害にあうと、葉脈だけを残して全滅してしまうことも。農薬を使わない防除法としてはこまめに見回って見つけ次第捕殺すること。あるいは防虫ネットをトンネル状にかけると被害を抑えることができます。寒さが訪れ、野菜も大きく育ってくると、自然に被害は少なくなります。
タマネギは栽培期間が長く、苗からのスタートが一般的ですが、種まきも難しくはありません。早生種では9月中旬、中生・晩生種では9月下旬~10月上旬に種をまきます。品種を組み合わせると、早採りから貯蔵用まで、長期間収穫が楽しめます。畑に苗床を用意するか、育苗箱で種まき育苗し、11月中旬~12月上旬にかけて定植をします。タマネギは酸性土壌に弱いので、土作りの際には適量の苦土石灰を忘れずに施します。