家庭菜園に必要な用具とは?【家庭菜園初心者ガイド/用具編】
2016/09/01
家庭菜園では用具選びも重要です。不適切な用具を使うことで、失敗してしまうなんてことも…。今回は、家庭菜園に必要な用具と選び方について説明します。
家庭菜園に必要な用具《必須の道具》
鉢・プランター
園芸専門店で扱っている商品は、家庭菜園に適した作りで耐久性のよいものが多いのでおすすめです。反対に、専門店以外の安価な商品は、プラスチックが薄く、土の重さで湾曲したり、気温の高い時期や場所では熱が土にダイレクトに伝わったりすることもあるため避けましょう。また、劣化も早く、野菜を育てている途中で割れてしまうこともあります。
じょうろ
水やりに使うじょうろは、水がシャワー状に出るハス口が付いているものを選ぶようにしてください。ハス口の噴射口は、穴が大きく数が少ないと細かなシャワーにならず、まいた種が水で流されてしまったり、水で土を掘ってしまったり、土の跳ね返りにより、土の中の雑菌が葉に触れて野菜が病気になることがあります。ハス口の穴が小さく細かいじょうろを選びましょう。
移植ゴテ
片手用の小型のシャベル(スコップ)。苗の植え付けなどに使用します。さまざまな種類があるので、柄(え)が握りやすく使いやすいものを選びましょう。
スコップ(剣スコ・角スコ)
庭や畑で土を耕すときに使います。先端が尖っている「剣スコ」と、先が四角い「角スコ」があります。剣スコは少しの力でも深く掘ることができるので、女性でも使いやすいです。
ハサミ(剪定バサミ)
家庭菜園では大きく育つ野菜もあります。太い茎などは園芸用のガーデニングバサミでは切れないこともあるので、剪定バサミも一つ用意しておくとよいでしょう。
支柱
つる性の野菜のつるを支柱へ這わせて上に伸びるように導いたり、実のなる野菜の茎を支柱に留めることで、実の重みで茎が折れたり倒れないよう支えたりします。
家庭菜園に必要な用具《あると便利な道具》
土入れ
筒状で、口が斜めになっているシャベルのようなものです。土がこぼれにくく、鉢やプランターなどに土を入れるときに使います。いろいろな大きさや材質のものがあります。
防虫ネット
主に葉物などが大好きな害虫から野菜を守るため、野菜の周りに張るネット。農薬を使わず安全に野菜作りをしたいという方におすすめです。
忌避剤
害虫が嫌うにおいの成分を用いて、野菜に虫を近づけないようにする薬剤。トウガラシなどの食品成分を使ったものなどもあり、殺虫剤などの農薬を使わずに防虫したい方におすすめです。
敷きわら・シート
苗を植え付けたときに、土の乾きや泥跳ねを防止します。わらではなく不織布などのシート状のものもあります。土が風で飛ぶことも少ないので、ベランダが汚れる心配もありません。
防寒対策グッズ
寒さは野菜にとって大敵。特に春から始める春まき野菜は突然の寒さで枯れてしまうこともあるので、苗を覆い寒さから保護する「苗キャップ」などでの防寒対策が必要です。
鉢底石
鉢やプランターの底に敷き詰める石。水はけをよくし、土が鉢底から流れ出るのを防いだり、土の通気性をよくして根腐れを防いだりします。
ガーデンテープ
苗を支柱に結ぶときに使います。切って結ぶ手間がかかるひもと違い、ちぎって貼るだけなので楽ですし、針金のように茎を傷つけることもありません。頻繁に誘引が必要なトマトなどを育てる場合にあると、とても便利です。
竹の棒
苗を植え付けるときなどに土をほぐす竹の棒。土をほぐすことで、根と周りの土がしっかりとなじみ、根付きやすくなります。割り箸での代用も可能です。
レーキ
大型の熊手のような形をした道具。庭や畑の土を平らにならしたり、整えたり、枯れ葉や雑草などを集めたりします。
はじめてさんの かんたんタネまきキット
タネまきに不安を持つ方々が、簡単にタネまきから園芸を楽しめるグッズをセットにした初心者向けキットです。
種まき土ポット(ジフィーセブン)
吸水させるだけで培養土ポットになる、種まきから育苗までできるグッズ。吸水させて種をまくと、芽が出て苗に育ち、周囲から根が出るようになったらそのまま土に植え付けることができます。植え付け時に根の傷みや根崩れの心配がなく、種まき初心者にもおすすめです。
家庭菜園に必要な用具をそろえる際に初心者が注意すべき点
最近はさまざまな場所で家庭菜園に必要な用具を購入できるようになりました。
一言に用具といっても、種類や価格はさまざま。初めてだから手ごろな価格の商品を購入しようと思いがちですが、安価な用具は耐久性や機能性が低いことがあります。
使い勝手がよく、野菜作りに適しているのは、やはり専門店で取り扱っている商品。少々高価にはなってしまいますが、初心者の方でも失敗が少ないですし、長く使えるので安心です。
適切な用具を使用することで、家庭菜園の成功率はアップします。途中で失敗せずによい野菜を作るためにも、作る野菜に適した品質のよい用具を選びましょう。
今回ご紹介した品種・園芸グッズ
ご紹介した商品の一部は、サカタのタネ公式オンラインショップでもご購入が可能です。