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10月の菜園スケジュール

日ごとに気温が下がり、冬の訪れも間近になります。ホウレンソウなどの葉菜類やエンドウ、ソラマメなどのマメ類の種まきは上旬までに終わらせましょう。
9月に種をまいたタマネギの苗は定植時期を迎えます。苗を購入した場合も今が定植適期になるので、苗が太くなりすぎる前に定植します。
秋冬野菜が本格的な収穫を迎える時期です。先月に引き続き、カリフラワー、ブロッコリーのほか、ニンジン、ダイコン、カブ、ハクサイ、キャベツなど、食卓をにぎやかに彩ってくれるでしょう。年を越す作型では畑に残る作物に防寒対策を行います。

タマネギの定植。 タマネギの定植。

タマネギの定植
防寒対策、雑草対策として畑に黒マルチフィルムを張ることをおすすめします。タマネギ用にあらかじめ穴が開いているマルチフィルムが便利です

定植の2週間以上前に苦土石灰を施して土を耕し、1週間前までに堆肥と元肥を施してよく耕します。
春からのトウ立ちを避けるには、定植に適したサイズの苗を適期に植え付けることが大切です。太さが7~8mmと鉛筆くらいで、草丈25~30cmの苗が理想的です。苗は深植えにならないよう、茎の白い部分が見えるように植え付けます。
タマネギは、収穫は翌年の初夏と栽培期間が長いものの、植え付けてしまえば比較的手間がかからず、収穫後も保存の利く、家庭菜園向きの野菜です。

ハクサイの収穫と防寒。 ハクサイの収穫と防寒。

ハクサイの花
ハクサイが結球しなかった場合は、そのまま育てて花蕾を収穫することで、菜の花のようにおひたしやからしあえなどの料理に使うこともできます

手で株の頭を押さえて、硬く締まって十分に結球した株から収穫します。収穫時期のハクサイは地面にぴったりとくっついているので、球を斜めに押して外葉との隙間に包丁を入れて芯を切断します。
年末~年明けの収穫となる作型では、霜の害を受けないように、結球がほとんど完了したころに外葉で包んで肩の部分をひもで縛っておくと、寒さによく耐え、遅くまで畑に置くことができます。食べる量だけ収穫して、使わない株は抜かずにそのまま畑に置いておくとよいでしょう。在圃性(ざいほせい:長く畑に植えたままにしておける性質)がある品種として「富風」があります。

根菜類の収穫。 根菜類の収穫。

収穫適期のダイコン
ダイコンの収穫適期を地上部で判断する場合は、外側の葉が垂れ、中心部の葉が横に開いて葉の茂りが平らに見えるようになったときです

ダイコンは品種と作型により、種まきから50~90日(品種により異なります)で収穫となります。収穫が遅れると根にすが入り、食味が悪くなってしまうので、収穫適期を逃さないよう注意しましょう。
カブの収穫は、地上にのぞいている根の直径を目安にします。小カブは直径4~5cm、中カブは8~10cm、大カブで15cm以上ぐらいの大きさを目安に、すやひび割れが入らないよう早めに収穫します。
ニンジンは種まきから100~130日程度で収穫期を迎えます。家庭菜園では肥大したものから順次収穫するのがよいでしょう。あまり収穫が遅れると根が裂けてしまうので注意します。

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