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始める前に要チェック!家庭菜園で一番困ることとは?

2017/02/02

家庭菜園をやってみたいと思いつつ、何から始めればいいのかと悩んでいる人はいませんか?せっかく育てるなら、無事に立派な野菜を収穫したいですよね。始めてから「しまった!」という事態に陥らないためにも、家庭菜園ではどんなトラブルが起こりやすいのかを知っておくことが必要です。

そこで今回は、家庭菜園経験者に家庭菜園における困り事についてアンケートを取りました。

■調査地域:全国
■調査対象:【性別】女性 【年齢】30 - 39 40 - 49 50 - 59 【結婚】既婚
■調査期間:2017年01月26日~2017年02月09日
■有効回答数:100サンプル
(サグーワークス調べ)

おいしい野菜は、虫も大好き!

皆さん、いろいろと苦労した経験があるようですが、やはり一番多いトラブルは「害虫被害」でした。「野菜に虫が付くのはおいしい証拠!」という話を聞いたことがありますが、人が好むおいしい野菜は、やはり虫も好きということなのでしょう。

アンケート回答

・アオムシ(害虫)です。見つけたらこまめに取り除いたり、農薬もまいたりしていましたが、ブロッコリーを育てたとき、実の中までぎっしりアオムシがいたのにはびっくりし、食べることなく処分してしまいました。(50代/女性/専業主婦)

・虫に食べられたりカラスが来て食べられたりしてしまうことです。 ハクサイやキャベツはよく食べられました(30代/女性/パート・アルバイト)

・家庭菜園で最も困っていることは、猫が荒らしにくるので困っています。(30代/女性/専業主婦)

・自宅の庭でナスを育てていました。無農薬で野菜を作ろうと楽しみにしていたのにカメムシに囲まれたナスを見たら、気持ちが悪くなってどうしても食べる気になれず、結局、根ごと全て捨てる結末になりました。(30代/女性/専業主婦)

・虫が付かないようにするのが一番難しかったです。農薬を極力使いたくなかったので、いろいろ工夫して虫よけをしていました。(30代/女性/専業主婦)

・家族で主に父がやっています。うまくできないことよりも、でき過ぎることの方が困ります。毎日毎日消費して、ご近所に配ってもなかなかなくならないので……。(30代/女性/専業主婦)

・シソの葉を植えたところ、ものすごい勢いで繁殖して庭一面がシソだらけになってしまったこと。(30代/女性/専業主婦)

・夏にベランダの温度が上がり過ぎてしまい、野菜がうまく育たないことです。(40代/女性/パート・アルバイト)

・土の質が悪くて、野菜を育ててもうまく育たなかったり、おいしくできなかったことです。(50代/女性/専業主婦)

・雑草がすぐ生えてくる。夏は1週間そのままにすると草だらけになる。植えている野菜より成長が早い。(50代/女性/専業主婦)

害虫被害に関するお悩みが多く、無農薬野菜が作れるのは家庭菜園のメリットの一つとして始めたものの、虫が発生して気持ち悪くて触れない、葉や果実を食べられてしまったなどの意見が多く寄せられました。完全な無農薬野菜を作るのはなかなか難しいようです。農薬を使っても虫の被害が出ることもあり、中にはその様子を見ていて気持ち悪くなり、捨てざるを得なかったという方もいました。

その他に草取りに手間がかかったことや、想定以上に野菜が育ってしまい消費に困ったという、うれしい悲鳴を上げている方もいました。

事前に情報収集して、家庭菜園を楽しむために対策をしよう!

今回のアンケートでは、家庭菜園で一番困るのは虫が寄ってくることだということが分かりました。無農薬でおいしい野菜を作りたいと思っていたのに、虫がたくさん寄ってきて野菜が思うように育たなかったり、農薬を使わざるを得なくなったという残念な結果がたくさん寄せられました。

ただ、虫も害のある虫ばかりではなく、益虫といわれるよい効果をもたらす虫もいます。また、虫が寄ってくる前に、防虫ネットなどを使用して虫を寄せ付けない方法もあります。

他にカラスなどの鳥害や土の質が悪いことなどを挙げる人もいましたが、信頼のおける専門家に相談したり、園芸の本を読むなどして、事前にどんなトラブルがありそうかを想定して、適切な対策を打てるよう準備しておくとよいでしょう。

自分で育てた野菜の味は格別です。トラブルを上手に回避して、家庭菜園の醍醐味「収穫の喜び」や「採れたて新鮮野菜の味」をお楽しみいただければと思います。

JADMA

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