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初心者向け!ピーマンの栽培方法・育て方のコツ

2017/12/14

収穫量が多く、使いたいときに収穫しやすいピーマンは、家庭菜園でも人気の野菜。今回はピーマンの栽培方法・育て方のコツをお伝えします。シシトウやトウガラシ、パプリカなども基本的な作り方はピーマンと同じなので、参考にしてください。

家庭菜園で初心者におすすめのピーマンの品種

ピーマンは種類が豊富ですが、作りやすさに違いはありません。品種により収穫量や収穫時期が異なりますので、用途や目的に合わせて好きな品種を選んで大丈夫です。

翠玉二号

高温乾燥に強いとても丈夫な品種です。果肉が厚く、果実は40g程度で濃緑色。耐病性にも優れているので作りやすく、盛夏の高温期でもすくすく育ちます。

とんがりパワー

ジャンボな果肉は厚く甘みがあり、苦みやピーマン臭が少ないため極めて食味良好なピーマン。収穫適期の幅が広く、小さいうちに収穫してもおいしいです。

ピーマンの育て方とコツ

ここではピーマンの栽培で失敗しないためのポイントを中心に、家庭菜園の流れをご紹介します。ピーマンは5~6月に植え付けし、早いものでは6月から収穫が可能。プランター栽培であれば9月ごろまで、露地栽培であれば10月ごろまで収穫を楽しむことができます。

事前準備のポイントと注意点

プランター

直径30cm以上または、65cm幅くらいの野菜用の深型プランターを用意します。

園芸専門店などで売られている安全で品質のよい野菜用の培養土を使います。水はけがよく、肥料は少し多めに入っているものがよいでしょう。

支柱

苗の植え付け時に立てます。120~150㎝の支柱を3本使う3本仕立てが一般的です。

1. 5月上旬を目安にピーマンの苗を購入します

ピーマンはタネから育てるのが難しいので、初心者の方は苗から育てることをおすすめします。苗の販売は4月から始まりますが、寒さで根が傷みやすいため、5月に入ってから購入する方がよいでしょう。

苗を選ぶときのポイントは、15~20cm程度の大きさで、蕾が付き、茎がしっかりしていること。接ぎ木苗もありますが、あえて接ぎ木苗を選ぶ必要はありません。

2. ピーマンの苗を植え付けます

植え付けは5月上~中旬に行います。6月に入ってからでも遅くはありませんが、その分収穫は遅れます。ピーマンは寒さに弱いので、苗が根付くまでは寒冷紗などで保温するなど、防寒対策をしっかりと行うようにしましょう。

3. 整枝して3本または4本に仕立てます

植え付け後は、すぐに仮支柱をして茎を安定させ、苗を根付かせます。花が咲く前後で2本または3本に枝分かれするので、3本、多くても4本に仕立てます。葉が茂り過ぎて日当たりや風通しが悪くなると、実付きが悪くなるので、仕立てた後はわき芽を取り、整枝するようにしましょう。

4. 病害虫対策をします

ピーマンには多くの害虫が付きます。特に注意したい害虫はアブラムシとカメムシ。無農薬での栽培は難しいので、食品成分由来の薬品などを定期的に散布したり、ネットを掛けるなど、早めに対策を行いましょう。

また、植え付けてからしばらくは立枯病に注意が必要です。立枯病は、特に高温多湿の条件での発生が多いので、プランター栽培の場合は水はけのよい土を使用し、水はけの悪い場所での露地栽培では高畝にして水はけをよくするようにしましょう。

5. 1番花を取ります

植え付けてから早い段階で花が咲きます。ピーマンは若い実を収穫するのでそのままでも問題はありませんが、苗に負担がかかるので、初心者の方は、苗がしっかり根付くまでは1番花は取った方がよいでしょう。また、実がなるまでは水を切らさないように気を付けて水やりをします。

苗が安定していない時期は、花が咲いてもすぐに落ちてしまうことがありますが、それは自然に起こること。あまり心配せずに、焦らず様子を見ることが大事です。ただし、あまりにも長引く場合は原因を考えましょう。

6. ピーマンを収穫します

花が咲いて2週間から20日くらいで収穫できるようになります。ピーマンは収穫せずに完熟させると黄色やオレンジ、赤へと色が変わりカラーピーマンになりますが、赤くなるまで着果させておくと株に負担がかかるため、早めに収穫するようにしましょう。

シシトウやトウガラシが辛くなる理由

シシトウやトウガラシが辛くなるのは、気温や水分不足によるストレスが原因です。特にプランター栽培の場合は土が乾きやすいので、シシトウなど辛み成分のある野菜は真夏の水やりに気を付けましょう。

初心者が家庭菜園でピーマンの栽培を成功させるポイント

初心者が失敗しやすい大きな原因に害虫被害があります。特に、植え付け時と8月中旬から秋の後半にかけては被害が増えるので注意が必要です。アブラムシは新芽や葉の裏などに付きやすいので、定期的に観察し、見つけ次第、食品成分由来の薬品などを散布して防除しましょう。カメムシは防虫ネットなどをかぶせて、株に付かないようにします。

また、アブラムシやカメムシなど吸汁性の害虫は、ウイルス病を媒介するので病気にかかりやすくなるという二次被害のリスクもあります。病気になると秋まで収穫ができなくなるので、害虫対策は早い時期からしっかりと行いましょう。

家庭菜園で収穫したピーマンで彩り豊かな食卓を

ピーマンの栽培方法・育て方のコツをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。ピーマンは病害虫に気を付ければ、ある程度放任で育てることができます。

ピーマンの栽培に慣れてきたら、複数株を育てて、一部の株で完熟させた黄色やオレンジ、赤色のカラーピーマンを育ててみるのもいいのではないでしょうか。サラダや炒め物など、家庭菜園で育てたピーマンで食卓を豊かに彩って、お楽しみください。

JADMA

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