よく咲くスミレ&ピエナ
魅力を引き出すガーデニング術
2019/6/14
新色の登場でますます魅力度アップした「よく咲くスミレ」と、「ピエナ」。
ガーデナー杉井志織さんおすすめの、ワンランク上の楽しみ方をご紹介します。
バリエーションの増えたパンジー、ビオラ。花色だけではなく、草姿の変化にも注目!グラデーションがかかる品種は、同系色の色幅を重視。明るい色みから暗めの色目、軽い感じ、重厚感のある感じなど自在に。スモーキーなニュアンスカラーはパステルカラーの花色と合わせると、エレガントな印象にまとまります。ニュアンスカラーでも軽やかさを演出できるのが魅力。置き場所や器の質感、周りの彩りも考えて使い分けるのがポイントです。
パンジー よく咲くスミレ ロゼ
グラデーションの花色のよさを引き立たせるときは、ワインレッドに近い赤や、ブロンズリーフなどのシックな赤、ベビーピンクやライラック色までの色幅を合わせると、冷たい冬の空気の中でも動きのある景色が作れます。
パンジー よく咲くスミレ ブルーフィズ
ウエーブするように横に広がる草姿に、花茎が春風に揺れるように育つ草姿の植物と合わせるのがおすすめ。
ビオラ ピエナ® ピーチ
花色が変化するのが魅力。合わせる植物はシンプルな花形や、多粒まきのアリッサムなどグラデーションで合わせると色合いの変化が楽しめる鉢に。
緩行性化成肥料を植え付けの培養土に混ぜ込みます。そして排水性と通気性をよくするために、培養土に1割程度赤玉土の小粒を混ぜるとよいでしょう。通気性と排水性をよくすることで、水やり後に地温が極端に下がるのを、土の中の空気で緩和させるのと、通気性がよくなったところに、根が張りやすくなるので葉数が増え、花数が増えます。水はけと肥料と通気性で、「よく咲くスミレ」のパフォーマンスを引き出して存分に楽しんでください。
冬の寒さが得意な葉野菜を主役に、パートナーとして「よく咲くスミレ」で花色をプラス。寒さでも元気な葉野菜に、見た目もビタミンカラーの「よく咲くスミレ」で、デリシャスコンテナを楽しみます。育てながら食べるときには、葉を外側から適時収穫します。少しあると重宝するリーフレタスやパセリは、お弁当にも、一品足りないときの彩りにもぴったり。葉を収穫してボリュームダウンしたコンテナも、「よく咲くスミレ」の花色がカバーします。
園芸家
杉井志織
すぎい・しおり
植物のある暮らしを提案。「暮らしは楽しい方がよい」がテーマ。花壇ボランティア運営の指導、2020年東京オリンピック・パラリンピック開催地で行うトライアル花壇「お台場 おもてなしセレクション」生育試験審査委員、NHK「趣味の園芸」「あさイチ グリーンスタイル」などに出演。