ベランダで家庭菜園を始めよう!必要な道具やチェック項目を解説
2025/02/25
「ベランダ菜園」と呼ばれる、ベランダを利用した家庭菜園をご存じでしょうか。家庭菜園に興味はあるけれど、マンションなど集合住宅のため敷地がなくて難しいと感じている方におすすめの方法です。
この記事ではベランダ菜園の魅力についてお伝えします。またベランダ菜園を始める前に抑えておきたいポイントや準備しておくとよいアイテム、さらに育てやすい野菜の選び方についても紹介しています。この記事を読めば、初心者の方でもベランダ菜園のコツが分かります。ぜひ参考にしてみてください。
目次
ベランダでの家庭菜園の魅力とは?

ベランダで家庭菜園をする一番の魅力は、手入れしやすいうえに、必要な時にすぐ収穫でき、とれたて野菜を食べられることです。また、植物との触れ合いで癒やされたり、子どもの食育になったりもします。これらの魅力について、以下に詳しく解説します。
手入れがしやすく収穫した野菜をすぐに食べられる
ベランダ菜園は、庭や畑の家庭菜園に比べ、室内からの距離が近く、さっとベランダに出るだけで野菜の手入れができるため、忙しい日々でも続けやすく初心者におすすめです。また、急な悪天候に見舞われても、プランターを室内に退避させるなどの対処がすぐにでき、天候に左右されにくい特徴があります。
さらに、収穫しやすいこともベランダ菜園の魅力です。畑や庭に行かなくても、必要な時にすぐに収穫でき、取れたて野菜を食べられます。
自然と触れ合うことで癒される
日常の中に植物との触れ合いを取り入れると、よい気分転換になります。手軽に植物と触れ合う機会をつくれるベランダ菜園は、忙しい日々の中で癒やしが欲しい方にもおすすめです。
ベランダ菜園は、手入れや収穫などの楽しみもありますが、葉や花による視覚的な癒やしも魅力の一つです。野菜が成長していく様子を室内からいつでも観察できるのは、ベランダ菜園ならではのメリットといえます。
子どもの食育になる
「食育」とは食育基本法によって、“生きる上での基本であって、知育、徳育及び体育の基礎となるべきものと位置付けられるとともに、さまざまな経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実践することができる人間を育てるもの”と定義されています(※1)。
家庭菜園では、自分で種まきや水やりなどをして育てた野菜を収穫し、家族でおいしく食べるという経験が得られます。家庭菜園を通じて野菜の知識が増えるだけでなく、使う肥料や薬剤の選択を通じて食の安全を考える機会になり、子どもの食育につながります。
また、野菜を育てる経験をとおして苦手な野菜の克服や偏食の改善につながる可能性があります。まずは、手軽にチャレンジできるベランダで家庭菜園を始めてみてはいかがでしょうか。
(※1) 出典:「食育」とは|農林水産省
つる性植物ならグリーンカーテンとしても活用できる

ベランダ菜園でつる性の植物を育てると、グリーンカーテンとしても活用できます。
グリーンカーテンとは「緑のカーテン」とも呼ばれ、つる性の植物を窓や外壁に張ったネットにはわせて育てたものです。グリーンカーテンには日光を遮る効果があり、部屋の気温上昇を抑えるのに役立ちます。また、葉から水分が大気中に蒸散されることで、周りの温度を下げる冷却効果もあります。さらに、グリーンカーテンによってベランダが緑化されることで、視覚的なリラックス効果が期待できます。
ベランダ菜園の魅力についてはこちらの記事でも詳しく紹介しています。
ベランダで家庭菜園を始める前のチェック項目
ベランダ菜園を始める前にチェックしておきたい項目について解説します。
日当たり・ベランダの方角
野菜がすくすくと育つには、日光が必要です。ベランダの日当たりが重要になるため、日光を遮るものがないか確認しましょう。特に、壁や置物などが障害物になりやすいため、場合によってはベランダのレイアウトを見直す必要があります。また、日当たりや影の入り方は季節や時間帯によって変化するので、育てる野菜にとって適切な日当たりを確保できる場所を探してみてください。

・南向きのベランダ
日当たりは、終日良好です。
・東向きベランダ
日当たりがよいのは、朝方から午前中の間です。
・西向きベランダ
午前中よりも午後の方が日当たりはよいですが、一般的に植物は西日を嫌うため、西日を避ける工夫が必要です。
・北向きベランダ
日当たりは1日を通してあまりよくないため、なるべく日光が当たる場所を探すか、日陰に合った野菜を選びましょう。
風通し
ベランダ菜園を始める前に確認しておきたいことの一つに、風通しの良しあしがあります。風通しが悪いとベランダに湿気がたまり、病気や害虫発生のリスクが高くなってしまいます。
低層階の部屋は、高層階よりも風通しがよくないケースが多いので工夫が必要です。プランター同士の間隔を空けたり、プランターなどの下にレンガを敷いて風が通るようにしたりするとよいでしょう。高層階の部屋は、風通しがよい反面、強風が吹きつける可能性もあります。植物を支柱で固定するか、背が低い品種を選ぶのがおすすめです。この時、強風によってプランターや菜園に使うアイテムが落ちたり、倒れたりしないように気を付けましょう。
また、風通しの良しあしは階数だけでなく、ベランダ周辺の環境や方角によっても大きく変わります。自宅のベランダの特徴をしっかり調べてから、準備を進めるのがおすすめです。
手すり・壁の種類
日当たりや風通しは、ベランダの手すりや壁の種類によっても変化します。それぞれの種類の特徴と、必要な対応策について紹介します。
格子状の手すり

格子状の手すりが付いているベランダは、日当たりも風通しも良好です。ベランダ菜園に向いていますが、台風など悪天候の場合には格子の間から強風や豪雨が吹きつける恐れがあるため、プランターや鉢を雨風に当たらない場所に移動したり、ベランダに置いている家庭菜園の道具が吹き飛ばされたりしないような対策が必要です。
コンクリート壁

コンクリート壁のベランダは、壁に遮られるので、格子状に比べて日当たりや風通しはよくありません。日当たり対策としては、台の上にプランターを設置して高さを出したり、日当たりがあまりよくなくても育つ野菜を選んだりするのがおすすめです。風通し対策としてはプランターの下にレンガを敷いたり、プランター同士の間隔を空けたりするとよいでしょう。
強化ガラス壁

強化ガラス壁が付いているベランダは、コンクリート壁よりも日当たりはよいですが風通しが悪く、熱がこもる傾向があります。コンクリート壁と同様に、風通しをよくする対策を行いましょう。
上記で紹介した手すりや壁の種類による特徴は、あくまでも一般的なものです。日当たりや風通しの良しあしは、それぞれの環境や立地などによっても変わります。少しでも気になる項目があれば、対策を行うとよいでしょう。
排水溝

ベランダで家庭菜園を始める前に、排水溝の位置を事前に確認しておくことも重要です。プランターを配置する際は、排水溝をふさがないように気を付けましょう。また、家庭菜園によって発生した土や枯れ葉などを放置しておくと、排水溝にたまり、詰まりの原因となります。排水溝の詰まりを放置しておくと下の部屋への水漏れが起こる原因となり、損害賠償請求などの近隣トラブルにつながる可能性もあるため、注意が必要です。
ベランダ菜園を始める前はもちろんのこと、始めた後も小まめに掃除を行い、排水溝が詰まらないように心掛けましょう。
アパートやマンションの規約
マンションやアパートなどの集合住宅のベランダは共用部分であるため、必ず事前に管理規約を確認しましょう。規約によっては、使用方法の制限や禁止事項などが設けられていることがあります。周りの住人の迷惑とならないよう、規約の範囲内でベランダ菜園を楽しみましょう。
避難経路

集合住宅において、ベランダは緊急時に避難経路としての使用が想定されている場所です。消防法によって利用が制限されていることを知っておきましょう。防火扉や避難用ハッチ、避難はしごをふさぐことや、それらの使用の妨げになる場所に物を置くことは、禁止されています。有事の際に人命に関わる恐れがあるため、十分注意が必要です。プランターや家庭菜園用の道具を配置する際は、避難通路の妨げとならない場所に置くことを意識しましょう。
ベランダでの家庭菜園で準備しておくべきアイテム
ベランダで家庭菜園を行うにあたり、準備しておくべきアイテムについて紹介します。ベランダでの家庭菜園では、プランターや鉢で育てることが多いため、ここではプランターでの栽培を想定した準備アイテムについて解説します。
プランター

準備するアイテムとして欠かせないのが、植物を育てるプランターです。この時に気を付けたいのが、育てる野菜に合う幅や深さのものを選ぶことです。大きく育つ野菜の場合は、大きなサイズや深いプランターを使います。トマトやナスなどは背丈が高くなり根もしっかりと張るので、直径30cm以上で深さも30cm以上のプランターを用意しましょう。ニンジンやジャガイモなどの根菜なら、深さ40cm以上のプランターを選びましょう。ゴーヤーやキュウリなどつる性の野菜は成長が旺盛で水がたっぷり必要なので、横長の大型タイプがおすすめです。
ただし、ベランダでは広いスペースを確保できない場合も多いため、ベランダの広さや面積も考慮して選ぶとよいでしょう。
プランターの選び方についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。気になる方はぜひこちらも参考にしてみてください。
棚(ラック)、レンガ

ベランダで家庭菜園を始める前のチェック項目で説明した通り、ベランダ菜園では日当たりや風通しの良しあしを見極めることが大切です。日当たりや風通しの改善には、棚やレンガなどのアイテムが役立ちます。棚の上に小型のプランターを並べ高さを出すことで、日当たりや風通しがよくなるだけでなく、日差しで熱せられたコンクリートの地熱から植物の根を守れるというメリットがあります。重さのある大型のプランターの場合は、レンガの上に置くとよいでしょう。
日当たりと風通しが悪いと、病気になるリスクや害虫が発生するリスクが高まります。野菜の健やかな成長のためにも、ベランダの条件によってこれらのアイテムを使った対策が必要です。
プランターの日当たりや風通し、害虫の侵入防止に役立つアイテムはこちら
ネット

マンションやアパートなどの集合住宅では、建物の立地や階数によってベランダの環境が大きく変わります。植物にとって適切な環境を整えるには、ネットを張るのもおすすめです。高層階のベランダなどで防風対策として使う場合には防風用ネット、日当たりを調整したい場合には遮光用ネットなど、用途に応じたネットを活用しましょう。
設置の際は、たわみが起きないよう上下左右をピンと張りながら固定することが大切です。ネットの左右両端にロープを通して、上部を物干しざおや支柱に固定、下部をベランダの柵や手すりなどに固定します。ネットが風で飛ばされないよう、結束バンドなどでしっかりと結びつけるとよいでしょう。ただし、台風などで非常に強い風が吹き荒れそうな時には、ネットは外すようにしましょう。
おすすめのネットはこちら
ジョウロ

ベランダ菜園では、水やりに使うジョウロも必須アイテムです。さまざまな容量やサイズがあるため、水を入れた時の重さや置き場所などを考慮して選ぶとよいでしょう。
ジョウロの口は細口タイプ、ハス口タイプの2種類が主流です。家庭菜園では、広範囲に拡散させることで弱い水流でシャワーのように水やりができる、ハス口タイプがおすすめです。植物への負担が少なくて済むので、種まきから定植後まで、これ一つで済みます。
おすすめのジョウロはこちら
害虫対策グッズ

家庭菜園では好みの野菜を育てる楽しみがありますが、野菜によっては虫が付きやすい種類もあります。ベランダ菜園の場合は、野菜についた虫が隣のベランダに侵入し、近隣トラブルの原因となる可能性もあるため、害虫対策は必須です。
また、害虫は植物にとって、病気の媒介や野菜を枯らす原因になるなど、健やかな成長を妨げる要因にもなります。あらかじめ害虫対策として、殺虫剤や防虫ネットを用意しておきましょう。
おすすめの防虫アイテムはこちら
プランターでの家庭菜園に必要な道具については、こちらの記事でも紹介しています。
ベランダでの家庭菜園で育てる野菜の選び方
初心者がベランダ菜園を成功させるには、育てる野菜の選び方も重要です。ベランダの狭いスペースでも栽培しやすい野菜や、自宅のベランダの環境に合う野菜を選ぶとよいでしょう。では、野菜選びの参考になるポイントを詳しく解説します。
狭いスペースでも栽培しやすい野菜を選ぶ

スペースが狭いベランダでは、置けるプランターのサイズに制限があるため、検討している野菜がどのくらいまで成長するのか、どのくらいのサイズのプランターが必要になるのかを確認しておきましょう。
また、通常は大きく成長する野菜でも、小さなサイズで食べごろになるよう品種改良された野菜もあります。例えばミニダイコンやミニハクサイなどが育てやすくてよいでしょう。ミニ野菜なら大きなプランターは不要なうえ、育てる期間が短く難易度が比較的低いため、初心者に向いています。
野菜の大きさに合ったプランターの選び方はこちらの記事でも詳しく解説しています。気になる方はぜひこちらも参考にしてみてください。
ベランダの日当たりに合わせて育てる野菜を選ぶ

ベランダの日当たり具合に合わせて、育てる野菜を選ぶのも大切です。日なたを好む種類とそうでない種類、またはその中間の種類があります。ベランダの日当たりは、立地や階数などに左右されやすいので、その環境に合う野菜を選ぶことで家庭菜園が成功しやすくなります。
それぞれの特徴と注意点などについて見ていきましょう。
日なたを好む植物
日なたを好む植物は、直射日光が当たる場所に1日6時間ほど置いておくのが好ましいです。
ベランダ菜園では、特に日当たりがよい東~南向きのベランダでの栽培をおすすめします。日当たりが足りない環境だと葉数が少なくなったり実がなりにくかったりと、生育不良が起きやすくなります。
主な野菜:トマト、キュウリ、ナス、ピーマン、ダイコン、エンドウ、インゲンなど
半日陰を好む植物
半日陰を好む植物は、直射日光が当たる場所に1日約3〜4時間置くか、木漏れ日や間接的な光が届く半日陰に1日中置いておくのが好ましいです。
ベランダ菜園では、朝方から午前中の日当たりがよい東向きのベランダか、午後の日当たりがよく西日が当たらないような西向きのベランダでの栽培が向いています。なお日が当たりにくい場所では、土の中の水分が蒸発しにくいため、根腐れを起こしやすくなります。水やりの頻度を抑えるなど工夫するようにしましょう。
主な野菜:パセリ、バジル、ショウガなど
日陰を好む植物
日陰を好む植物は強い光が苦手で、直射日光が当たると葉焼けを起こしてしまう可能性があるため、1日を通して日当たりがあまりよくないとされる北向きのベランダでも育てられます。直射日光が当たらない半日陰や日陰に置いておくか、1日1〜2時間ほど日が当たる場所が好ましいです。
日陰は湿気が多くなりやすいため、半日陰を好む植物と同じように水やりのしすぎに注意しましょう。また、日陰を好むナメクジなどの害虫が付くことがあるため、プランターの間隔をあけて風通しをよくする、殺虫剤を利用するなど、害虫対策を欠かさず行いましょう。
主な野菜:ミョウガ、シイタケなど
家庭菜園初心者におすすめの野菜とは?経験者100人に聞いたアンケート結果はこちら
ベランダでの家庭菜園のコツと注意点
ベランダ菜園を成功させるには、ベランダの環境に応じた事前準備方法はもちろん、育て始めてからの心掛けも大切です。コツと注意点について詳しく解説します。
ベランダの環境に適した野菜を選んで育てる
ベランダで家庭菜園を始める前のチェック項目で説明したように、ベランダ菜園を上手に進めるには、野菜に適した生育環境を見極めることが大切です。自宅のベランダの方角はどちらか、柵や手すりの形状はどのようなものかなどをあらかじめ確認して、日当たりや風通しの良しあしを判断し、環境に合う野菜を選ぶとよいでしょう。
水やりの時間帯と水のまき方に気を付ける

植物を育てるうえで欠かせない水やりのコツを、時間帯とまき方に分けて解説します。
水やりの時間帯
水やりを行う時間は、基本的に気温が上がりきらない朝10時ごろまでに行います。気温が高い時間帯に水やりを行うと、水が土の中で熱くなり、植物の根にダメージを与えてしまうので注意しましょう。水やりの基本は、“土の表面が乾いたら”ですが、気温が高い夏場などは次の水やりタイミングまでの間に土が乾いてしまうことがあるため、状況に応じて夕方にも水やりをしましょう。
水のまき方
水やりは、株元に水をまくのが基本です。鉢やプランターのウォータースペースに水が溜まり、鉢底から水が抜けるくらいたっぷり水をやります。ホースを使って水やりをする場合には、強い水圧で植物を傷めないよう、必ずハス口を付けてシャワー状で散水しましょう。夏場はホースに残っている水が熱くなっているケースがあるため、必ず温水すべて出しきって、冷たい水になったことを手で確認してから、水やりを行います。
また、ベランダで水やりを行う際に注意したいのは、隣や下の階への影響です。自宅のベランダの外まで水が飛ばないようにするとともに、通行人にも水がかからないよう気を付けましょう。ホースで広範囲に大量の水をまくなどの行為は避けます。
これらは一般的な水やりのポイントです。野菜の種類によって水やりの方法に特徴がある場合は、そちらを優先するようにしてください。
プランターの落下・転倒対策を行う

ベランダ菜園の注意点として、プランターがベランダから落下したり、転倒したりしないように固定する必要があります。ベランダは、雨風など自然災害の影響を受けやすく、しっかり対策をしているつもりでも予期せぬトラブルが起きる場合があるので、できる限りの対策を行いましょう。以下、落下や転倒の危険性が高いケースをまとめています。事故防止に役立つアイテムも紹介しますので参考にしてください。
落下や転倒の危険性が高いケース
プランターをベランダの外側につり下げる行為は、プランターが落下する危険性が高まります。また、プランターを手すりに置くのも危険なので控えましょう。
大型のプランターは、転倒しにくいと思われがちですが、万一、転倒した場合に被害が大きくなり大変危険なため、必ず固定するようにしましょう。
風が当たりやすい場所にプランターを置いていると、プランターが転倒しやすくなります。植物にとって風通しは大切ですが、強風が吹くことも想定し、転倒防止対策を行っておくと安心です。
事故防止に役立つアイテム
プランターの落下や転倒防止策として、ひもでブランターや支柱を柵に結んで固定したり、プランター同士を結んでおいたりする方法もあり、ビニールひもや麻ひもが役に立ちます。状況に応じて対策を講じるようにしましょう。
エアコンの室外機の位置に気を付ける

ベランダ菜園を行う場合には、エアコンの室外機前にプランターを置かないよう気を付けましょう。室外機から出る温風は植物にダメージを与えます。また、室外機の上にプランターを置くのも避けましょう。理由は、プランターの重さによって室外機の変形や故障につながる恐れがあるためです。狭いベランダでスペースを確保するのが難しい場合には、室外機用のラックを設置し、その上にプランターを置くのがおすすめです。
肥料のにおいに気を付ける
肥料にはにおいが強いものがあるため、近隣の住人に迷惑にならないよう、肥料選びに気を付けましょう。
ベランダ菜園の肥料には、比較的においが弱い化成肥料を使うのがおすすめです。有機肥料を使う場合には、コバエの発生やにおいに配慮して、土を軽く掘って肥料を埋めるようにします。
育てる予定の野菜にどのような種類の肥料が必要か、事前に調べておくと安心です。
ベランダでの家庭菜園のコツや注意点についてはこちらの記事でも詳しく記載しています。
ベランダでの家庭菜園のアイテムをそろえよう
ベランダで家庭菜園を始めるにあたって抑えておきたいチェック項目を確認したら、育てる野菜を選び、必要なアイテムを準備しましょう。
サカタのタネオンラインショップでは、記事で紹介したアイテム以外にも、ベランダ菜園に向いている種や苗、園芸資材などを取り扱っています。初心者にも分かりやすいコラムも充実していますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
まとめ
手軽に始められるベランダ菜園は、初めて野菜を育てる方におすすめです。ベランダの日当たりや風通しなどに合う野菜を選んで、準備から収穫まで、充実した家庭菜園ライフを楽しみましょう。