お庭をそっと訪ねて ~サカタのタネ通信販売のお客様を訪問~

第1回 花球根と一年草と宿根草を組み合わせて楽しむお庭

『お庭をそっと訪ねて ~サカタのタネ通信販売のお客様を訪問~』では、サカタのタネ オンラインショップで購入された植物を、どのように工夫して楽しまれているのか、皆さまのお庭や花壇に訪問してご紹介していきます。第1回は、地域の方々に親しまれ、憩いの場にもなっている石井様のお庭を訪ね、その魅力をお届けします。

石井さんのプロフィル

神奈川県在住。長野県出身で、生まれたときから身近に花があったとのこと。花球根を育て始めたのは60年ほど前から。植物を求めて海外のフィールドワークに参加していた経験も。

感動した花は?

オーストラリアで見たアジュガが咲き誇る景色が忘れられません。

庭に欠かせない花材は?

子どもからご年配の方まで親しみがあって、好まれるのがチューリップとパンジー、ビオラですね。

育ててみたい花は?

珍しい形の花が好きで、庭にもアーティチョークやアリウム ギガンチュームを植えています。グロリオサ・トゥーインワンの花色がすてきで、また育てたいです。

最近の悩みは?

暑い日が長くて、秋が遅れてしまうこと。8℃を切らないとアイスチューリップの球根を送ってもらえないので…。

ー それでは、石井さんのお庭を拝見しながら、こだわりの詰まったポイントを教えていただきましょう!

花球根:一年草:宿根草≒1:1:1が理想のお庭

石井さん
毎年、たくさんの花を植えたいので、現在は手間ががからない花球根が多くなっています。本当は、花球根1:一年草1:宿根草1の割合で植えるのがお庭のバランスとしては理想だと思っています。

お庭での球根の配置のコツ

花壇手前に植えてから約20年もたつ原種チューリップ

石井さん
ダリアなど草丈の高いものを花壇の中央に配置し、手前に向かって草丈の低いアネモネやラナンキュラスなど花球根、一年草、宿根草を組み合わせて配置しています。

ムスカリは、日が当たりすぎても花持ちが悪くなる印象なので、日陰になるところに植えています。また、育てたチューリップの背丈が翌年の参考になるように目印の竹を挿しています。

背が高いチューリップは、アクセントとして植えた方がかわいいですね。

ポイント

石井さん
チューリップは、球根の平らな面同士で植えると芽の伸び方が中央に集まるのでボリューム感を出せます。花球根は、等間隔に1球ずつ植えると隙間ができてしまい、見応えがなくなってしまいます。ところが、1穴に5球程度を固めて植えるとボリューム感が出て、見栄えがよくなります。

アリッサムは球根植物の根元に植えてグラウンドカバーに

石井さん
球根植物の根元にアリッサムが茂るようにレイアウトします。そうすると、隙間が生まれず華やかな印象で楽しめます。

セル苗を使うときれいなミックスカラーの寄せ植えが完成

セルトップ苗のデージーを活用した花壇

石井さん
セルトップ苗を花壇に植えると育ってきたときの密度やグラデーションがきれいなので、花壇づくりに多用しています。

セルトップ苗のパンジーを活用した花壇

パンジーの最盛期は、葉も花も茂っていますが、植え付け直後は隙間が気になります。セルトップ苗で植えると隣同士の株が自然となじむように重なり合って、育つ過程でも隙間が気にならずに花を楽しめるのが魅力ですね。

石井さんは花を通して、地域の頼れるご意見番!

石井さん
春から夏にかけてお花のスケジュールを立てて、サカタのタネへの注文は9月ごろ。この注文を含め、年に2回ほどサカタのタネに注文しています。それまでに近所の方々にもお花のご希望を伺って、ご近所の分もまとめて注文します。

この庭の植物は「これを植えてほしい」といった要望をいただくことや「この花を植えるところはないかしら?」と持ち込まれることもあるので、計画という計画ではないかもしれませんね。笑

心の健康に花が活躍している

水耕栽培でチューリップを楽しんでいる様子

石井さん
お庭がないご家庭にも球根を届けて、室内で水耕栽培をおすすめしています。窓際に置いておくだけで、手間もかからず、球根の栄養だけで花を咲かせてくれます。ワンポイントアドバイスは、球根の皮(茶色の部分)をむくことですね。カビが生えてしまうと枯れるので。そこだけは気を付けるように伝えています。

ヘリクリサム(帝王貝細工)は、体調を崩している方に差し上げると喜ばれます。

だって、ずっと色あせず、鮮やかなままでしょ?だから“自分も変わらず、ずっと元気でいられるように思える”って言われるのよ。ドライフラワーにして、ちょっとしたすてきな器に入れて贈るの。室内で長く花色が楽しめて、お世話いらずで飾れるのはいいわよね。

石井さんは、2007年から毎月「お庭のお便り」を届けています。送り先は、これまで関わられた約110人の皆さま。石井さんは、ご自身のお庭と植物を通して、人とのつながりを大切にされています。

ー最後に、サカタのタネ 公式オンラインショップを愛用される理由をお聞かせくださいました。

石井さん
オンラインショップで買った花球根、一年草、宿根草は丈夫だから安心して育てられる。お金を払うからこそ、よいものを植えたいと思っています。ものがよければ、あとは自宅の環境次第ですからね。

ー『お庭をそっと訪ねて ~サカタのタネ通信販売のお客様を訪問~』では、今後も皆さまのお庭を伺い、植物の魅力をお届けします。お楽しみに。
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