土壌改良のお悩み まるっと解決♪土壌改良は総合力とバランス!知らなきゃ損する「パワフルシリカ」 のヒミツ

土壌改良のお悩み まるっと解決♪土壌改良は総合力とバランス!知らなきゃ損する「パワフルシリカ」 のヒミツ

※最後まで読んでくださった読者の方へ「パワフルシリカ」プレゼント企画のお知らせがあります。どうぞお見逃しなく。 

家庭菜園やガーデニングをする上で、土づくり・土壌改良はとても重要!近年の猛暑や豪雨などの異常気象により、今まで通りではうまくいかなくなっているという声をよく耳にします。

「土づくりに興味はあるけど、やり方が分からない…」「土壌改良はゼオライトだけで十分!」と思っているそこのあなた!土壌改良のお悩みをまるっと解決してくれる、古い土を捨てる前に試してほしい!「パワフルシリカ」のヒミツについて、開発者に詳しく教えていただきました。

植物の調子が悪いのに…プロでも約4割は、土づくり・土壌改良に無関心!

――土づくりや土壌改良は、園芸通信の読者アンケートで必ず上位にランクインするお悩みごとになっています。

高木
私は、土壌医検定1級の資格を取得して活動しています。その活動の中で皆さんのお話を伺っていると、家庭菜園などのアマチュアの方だけではなく、農家のようなプロの方からも「なんとなく植物の調子が悪いので、どうやって土壌改良したらよいですか?」と漠然とした質問を投げかけられることが多いです。

また、畑で「今年は生育が悪い」とか、「年々なんだか出来が悪くなっている」とか、プランターに肥料だけ追加して、何も知らずに種をまいて土を使い回している方も結構多いですね。

残念ながら、生産者のようなプロの方でも40%くらいは土づくり、土壌改良に無関心ですね。土壌のせいで植物の発芽や生育が悪くなっているのにもかかわらず、「土壌改良すれば改善されるかも?」といった考えに至らない方がとても多いです。

ところで、皆さんがお世話になる病院では、血液検査などを行って、医師が正確な診断をしますよね。健康診断や人間ドックなどに行って、検査結果の数字がずらっと並んだ検査結果をもらうことがあると思います。親切なお医者さんが「この数字はこうです」と説明されてやっと分かる感じで、私たちはその数値が何を表しているのかぱっと分からないと思います。それは、土壌医が行う土の診断も同じです。

土壌医が土壌改良の指導を行う場合、その場所の土を専用の機械を使って測定します。その結果、さまざまな数字が出てきます。それを分析して、足りない部分を補うようにレシピを考えて、土壌改良を行います。

本格的な土壌改良を行う場合、どんな土壌改良材を使用するかは測定した数字の読み方から理解しないといけないので、自分で土壌の診断を行うのはかなりハードルが高いと思います。

市販のカレールーのように手軽に使えて、多くの人が満足できる、そんな土壌改良材を作りたかった

――土づくりや土壌改良は、本気で取り組もうとしたら土壌医という医者が必要なくらい奥が深い世界なのですね。

高木
そうですね。土壌医としては、土づくりや土壌改良に少しでも興味を持ってくださった方をたくさん指導して、もっとよくなってもらいたいという思いがあります。ところが、家庭菜園などアマチュアの方の場合、まず、土壌医と接触できる機会がなかなかないですよね。あったとしても、測定を1回依頼するのに何千円もかかりますから、ほとんどの方は土壌改良を当て勘でやらざるを得ないと思います。

土壌医が行う土壌改良は、料理に例えるならガラムマサラなど、さまざまなスパイスを調合してカレーを作るのに似ています。ところが、アマチュアの方がさまざまなスパイスを用意して、それらを組み合わせてカレーを作るのは難しいですし、大変だと思います。そんな方のために市販のカレールーというものがあります。

家庭菜園などアマチュアの方は土壌医と接触できる機会がないからこそ、数値を計ったりせずにどんな土でも改善できる、いわば市販のカレールーのように手軽に使えて、大半の方がおいしいカレーとして満足できる、そんな土壌改良材が必要だと思いました。それをかなえたのが、この「パワフルシリカ」です。

ゼオライトと「パワフルシリカ」はこんなに違う!

――「パワフルシリカ」には、2種類のシリカが入っていると書かれています。2種類のシリカが入っている必要性を教えてください。

高木
まず、土壌改良材を説明する上で、農林水産省の定める「地力増進法」という法律があります。その法律では、「政令指定土壌改良資材」つまり、原料となる「土壌改良材の種類」と「その効果」があらかじめ決められています。

その原料もピンキリで、ある一定の数値を満たさない原料では、土壌改良材として認められません。その数値を満たしている良質な原料が使われているかどうかが、法律で土壌改良材として認められる大事なポイントになります。

「パワフルシリカ」の地力増進法に基づく表示。「政令指定土壌改良資材」であるゼオライトのみが原料として表示されている。

「パワフルシリカ」の地力増進法に基づく表示。「政令指定土壌改良資材」であるゼオライトのみが原料として表示されている。

「パワフルシリカ」の中身をよく見てもらうと、茶色っぽい石と少し緑色っぽい石の2種類が入っています。

「パワフルシリカ」の中身

「パワフルシリカ」の中身

まず、茶色っぽい石は、もともと白い石でゼオライトです。このゼオライトに腐植酸という茶色の粉を付着させています。このゼオライトが、「パワフルシリカ」を土壌改良材の商品としてうたってよい重要な原料になっています。その効果は「土壌の保肥力の改善」です。

分かりやすく言い換えると、肥料分を磁石のように引きつけて、水で流れ出てしまわないようにする効果です。「土に力がある」「この土は肥えている」といわれるのは、「土壌の保肥力」が大きく関係しています。

腐植酸を付着させる前のゼオライト。土壌の保肥力を改善する効果がある

腐植酸を付着させる前のゼオライト。土壌の保肥力を改善する効果がある

植物は、土に肥料分が入っていて、適度に水が抜ける土壌であることが大切です。ところが、せっかく施した肥料もすぐに植物に吸収されなければ、雨水や水やりでどんどん流れ出てしまいます。

そこで、土にゼオライトを混ぜると、ゼオライトは肥料分を捕まえておく力が強いので、上から水を流れてきても肥料分が流れ出ず、その場にとどまってくれるようになります。そこに植物の根が伸びてくることで、肥料分が植物に吸収されます。

次のポイントが、ゼオライトに付着させた茶色の粉の正体です。これは腐植酸と言って、炭の手前くらいまで腐食化したものです。この腐植酸を土に加えると、土壌内の微生物が活性化し、植物の栄養の吸収率を高めてくれます。分かりやすく言い換えると「堆肥効果」です。

腐植酸は土壌内の微生物を活性化させることで、植物の栄養吸収率を高めてくれる

腐植酸は土壌内の微生物を活性化させることで、植物の栄養吸収率を高めてくれる

次に、緑色っぽい石はグリーンタフと呼ばれる緑色凝灰岩です。この石は、ゼオライトと違って、肥料を引っ掛けておく力はまったくありません。その代わり微生物や植物の根から出る酸により、ケイ酸やカリなど植物に必要な微量要素(ミネラル)を少しずつ放出する力があります。

グリーンタフは高圧で堆積し、隆起して出来上がった石です。粘土に近く、一年かけてケイ酸などの微量要素が少しずつ溶け出します。一方、ゼオライトはグリーンタフよりもさらに深い場所の石で沸石とも呼ばれ、熱と圧力でガラス化してしまっています。ゼオライトから微量要素が解け出さないのは、ガラスが水に溶けないのと同じです。

グリーンタフは、肥料を引っ掛ける力はないが、ケイ酸やカリなど植物に必要な微量要素(ミネラル)を含み、それを少しずつ放出する力がある。

グリーンタフは、肥料を引っ掛ける力はないが、ケイ酸やカリなど植物に必要な微量要素(ミネラル)を含み、それを少しずつ放出する力がある。

実は、このグリーンタフの原料自体は高級石材なんです。スーパー銭湯などで、お風呂の床や浴槽で見かける、あの緑色の石です。石材を加工すると、端が廃材として残ります。この石は、においを吸着する力が強いので、副産物である廃材を脱臭の目的で養鶏場や養豚場などの畜舎に敷いていました。それを掃除して、石も一緒に堆肥として畑に入れたら、野菜がよく育ったそうです。

グリーンタフのミネラルを放出する効果は、肥料とかぶるのでいらないのではないかという意見があると思います。しかし、たくさんの種類の微量要素がバランスよく含まれ、病害虫や高温・乾燥などのストレスに対して抵抗力を強めてくれる「ケイ酸」もしっかり供給できる肥料はなかなかないですし、それを人工的に作ろうとしたら、かなりコストがかかってしまいます。

――2種類のシリカが入っている土壌改良材はなかったそうですね。なぜ2種類のシリカを混ぜるという発想が今までなかったのでしょうか。

高木
シリカは石ですので、運ぶのにもコストがかかります。そのため、メーカーが原料を掘って、産地でそのまま袋詰めをして販売するのが一般的です。だから、産地も性質もまったく異なるシリカを混ぜようなんて発想はなかなか生まれないでしょうね。私も長く農業資材に関わる仕事をしていますけど、産地が異なるシリカを組み合わせた商品は見たことがなかったです。

ゼオライトは昔から知っていて、グリーンタフを知ったきっかけは、8年くらい前になります。当時、お米に関する仕事をしていて、ケイ酸を含む資材を日本中で探していました。そのとき「グリーンタフを水田に入れてみたらすごい効果が出た!」という話をメーカーさんから紹介いただいて、その存在を知りました。「これは何かあるぞ?」と性質を調べてみてもゼオライトのような保肥性の効果がなくて、当時はゼオライトと組み合わせるなんてまったく頭にありませんでした。

例えば、プロ用の液肥などを作る場合、用途で細かく使い分けることを想定して、あえて特定の成分が突出するように設計します。反対に家庭菜園などのアマチュア用となると、万人受けするようにバランス重視で設計します。

そのため、アマチュア用の土壌改良材も困っている成分がしっかり入っているバランスがとれた商品がよいわけです。それで数年前、寝ている時に「ゼオライトとグリーンタフを混ぜれば、オールラウンダーな土壌改良材が作れる!」と、突然アイデアが降ってきました(笑)

下の図は、ゼオライトとグリーンタフの測定結果です。上部が畑の地力、下部は肥料分の数値を抜粋して六角形のグラフにしました。

グラフの形がゼオライトとグリーンタフでまったく異なる。ゼオライトとグリーンタフを混ぜると六角形に近くなり、バランス重視型になる。

土壌改良だけじゃない!「パワフルシリカ」のトリプル効果とは?!

――土壌医が本気で考えた、万人におすすめできる土壌改良材が「パワフルシリカ」ということですね。

高木
土壌改良材の多くは、ゼオライトの保肥力一本で勝負!という商品ばかりでした。「パワフルシリカ」は、土づくりや土壌改良でお悩みの幅広いユーザーに寄り添った結果、2種類のシリカを混ぜるという結論に至りました。

植物は歩けないので、土の環境が悪いと地上部に影響が出てしまいます。特に水が土にとどまってしまうとすぐに植物が酸欠になってしまうので、水が抜けてなんぼなんです。ベランダ菜園やプランターなどの鉢植えは、土の量が少なく、根が張る範囲も限られるからこそ、余計に植物の根を窒息させない排水性が大切なんです。その点、「パワフルシリカ」は、ゼオライトとグリーンタフの2種類のシリカがしっかり水はけをよくしてくれます。

その上で、グリーンタフは、ミネラルを少しずつ出す効果があり、ゼオライトは、ミネラルを引っ掛けて離さないという、二つの効果が組み合わさっている上に、腐植酸で微生物を活性化させて、ミネラルの吸収率をよくする。このトリプル効果が「パワフルシリカ」の最大の特徴です。

猛暑やゲリラ豪雨対策にも使える「パワフルシリカ」

――「パワフルシリカ」は水はけもよくしてくれるとのことなので、猛暑やゲリラ豪雨対策にもよさそうですね。

高木
猛暑で植物が弱る原因の一つに、土の水もちのよさが挙げられます。土の中で水がとどまり、根が酸欠になるのと同時に水が温まって煮えてしまうんです。植物にとって、水もちのよさよりも水はけがよい土の方がいいんです。

例えば、ざるそばの麺が水に浸ったままだと麺がふやけてしまうので、ざるで水が切れる状態にすると思います。それと同じで、水がたまらないように畑を深くまでしっかり耕します。

さらに、土に水があり過ぎると根も伸びません。こたつに入って、手を伸ばして取れるところにミカンがあったら、こたつから出ないですよね。ミカンが近くになければ、こたつから出てミカンを探しに行く、それと同じです。土が適度に乾いてくれると水を探しに植物は根を伸ばしますが、土が乾いてくれないと根も伸びなくなってしまいます。

近年の夏の気温は40度くらいになりますが、畑の場合、根がしっかり張る深さ30cmくらいになると地温は10℃くらい下がります。根がしっかり張っていれば、乾燥にも強くなるし、地面の下の方にある水を吸えるようになります。しかし、根張りが悪いと、暑さの影響をもろに受けてしまいます。

また、植物が根から水を吸うと蒸散作用で、葉裏の気孔から余分な水分を水蒸気で放出します。その時に気化熱で植物の温度も下がってくれるので、水はけがよくこまめに水をやる、そんな環境に近づけるのが理想的です。そうすると根の酸欠に起因する病気にもかかりにくくなるので、プロの方は砂地くらい水はけがよい方がいいと言う方もいるくらいです。

ところが、砂地のように水はけがよ過ぎてしまうと肥料もちが悪くなるという問題が出てきます。特に鉢やプランターで水はけをよくすると、どんどん肥料分が抜けてしまいます。その点も「パワフルシリカ」に入っているグリーンタフのミネラルを出す効果と、ゼオライトのミネラルを引っ掛けて離さない力、さらに腐植酸でミネラルの吸収率をよくするトリプル効果で解決できます。

ただし、植物の猛暑対策を行うには優先順位が高いものから実施するのが大切です。まずは、マルチングなどの遮熱資材を利用して物理的に温度を下げます。これは、人間が熱中症対策をするなら、帽子をかぶって炎天下で過ごし続けるよりも、クーラーが効いている涼しい部屋で休憩する方が効果的なのと似ています。その次に、土壌改良や土づくりで植物の根をしっかり張らせます。最後に、暑さで植物が吸収できなくなる微量要素(ミネラル)を追肥で補います。

高温乾燥時の対策 優先順位

高温乾燥時の対策 優先順位 ①	遮熱資材(マルチング)の活用、品種選び、畑を耕すなど。②	土壌改良、土づくりでしっかり根を張らせる。③暑さで吸収できなくなる微量要素(ミネラル)の追肥。

また、ゲリラ豪雨の場合は、畑が水浸しになってしまうので、水はけをよくしておけば、それだけで結果がかなり違ってきます。さらに、根が張って体がしっかりできていれば、植物自体もある程度、環境の急な変化にも耐えられます。これは、寒さ対策でも同じです。

古い土を捨てる前に試してみて!土壌改良初心者でも簡単!「パワフルシリカ」

――古い土の再生に土壌改良材は「パワフルシリカ」だけ使えばよいなら、省スペースでよいですね。

高木
植物を育てていくと土の中の腐植が少なくなり、水、空気、微生物、養分も不足し硬く締まって、水はけも悪い土になってしまいます。古い土の再生に堆肥の効果は欠かせません。

ところが、堆肥はにおいがあったり、完熟でなかったり、保管場所を取るなどの扱いづらさがあります。堆肥は未完熟だとにおい、完熟すればするほど、においません。「パワフルシリカ」に入っている腐植酸は完熟しているので、もちろんにおいません。

もし、堆肥を使わずに土壌改良や古い土の再生を行おうとしても、グリーンタフは一般向けに販売されていないので、アマチュアの方は手に入りません。その結果、土壌改良でゼオライトしか使えないとなると、うまくいかなくなってしまいます。

特にマンションのベランダなどで植物を育てていると、土を捨てるのも大変です。その点「パワフルシリカ」さえあれば、古い土の再生に必要な成分はすべて含まれているので、手軽に済みます。

しかも「パワフルシリカ」なら少量で済むのもポイントです。1袋1kg入りで用土1Lあたり5~10gを土に混ぜて使用します。幅60cm容量14L程度の一般的なプランターサイズなら、「パワフルシリカ」1袋で約6個分の古い土を再生できます。

幅60cmの一般的なプランターにパワフルシリカは約150gで済むので、パワフルシリカ1袋でプランター約6個分の古い土を再生できる。

幅60cmの一般的なプランターにパワフルシリカは約150gで済むので、パワフルシリカ1袋でプランター約6個分の古い土を再生できる。

お庭などの家庭菜園でも連作で傷めつけられて、相当土が疲れています。そういった方にもぜひ「パワフルシリカ」を使ってみてほしいです。

――「パワフルシリカ」に脱臭効果もあるなら、においがある有機肥料との相性もよさそうですね。

高木
「パワフルシリカ」の原料であるゼオライトは、猫のトイレにも使われている猫砂の原料です。グリーンタフは先ほどお話した畜舎の脱臭に使われていますから、脱臭効果のある原料が二つも入っているので、におい消しになります。

有機肥料は、有機のまま植物に吸収されているという最近の学説もありますけど、一般的には無機化といって、微生物の力で分解されて、無機質に近い状態になってから植物に吸収されるといわれています。

無機質の化成肥料の方が効きも早くてよいのですが、有機肥料なら分解されていく過程で土の中の微生物も増えますし、「パワフルシリカ」が入ることで、その微生物も活発に動くし、においも減るしで一石二鳥です。さらに、微生物に分解されたミネラルは当然、引っ掛ける力が発動しないと水で抜けてしまうので、この部分も「パワフルシリカ」のゼオライトがしっかりサポートしてくれます。

開発者直伝!「パワフルシリカ」を使った古い土の再生方法

鉢植えの古い土の再生方法

1. 土を乾かす

プランターなど鉢植えの土なら、ある程度まで土を乾かします。その方が次のふるいの作業がやりやすくなります。

ある程度まで乾かした鉢の土

ある程度まで乾かした鉢の土

2. 残渣(ざんさ)を取り除く

病気の元にもなるので、ふるいで植物の根や枯れた葉などの残渣を取り除きます。ふるいの目合いは、5mmから1cm 四方くらいの少し荒めで構いません。

ふるいで残渣を取り除く

ふるいで残渣を取り除く

3. 土壌改良材を入れる

再生した土に種をまく場合と苗を植える場合で混ぜるものが少し異なります。

<再生した土に種をまく場合>

残渣などを取り除くとどうしても土の目方が減るので、残渣を取り除いた土に「スーパーミックスA」などの新しい培養土を3~4割足して、用土1Lあたり5~10gの「パワフルシリカ」を加えてしっかり混ぜ合わせます。

<再生した土に苗を植える場合>

残渣を取り除いた土に「スーパーミックスA」などの新しい培養土を3~4割足して、用土1Lあたり5~10gの「パワフルシリカ」に有機または無機質の肥料の袋に書かれている規定量も加えて、しっかり混ぜ合わせます。

4. 土を熱消毒する

土をビニール袋に入れて、袋の口をしっかり縛って、夏なら1カ月間、冬は2~3カ月くらい日なたに放っておきます。太陽の熱で土壌中の病原菌や害虫の卵などを減らせます。

土をビニール袋に入れて、袋の口をしっかり縛って、夏なら1カ月間、冬は2~3カ月くらい日なたに放っておく。

土をビニール袋に入れて、袋の口をしっかり縛って、夏なら1カ月間、冬は2~3カ月くらい日なたに放っておく。

畑の古い土の再生方法

1. 残渣を取り除く

病気の元にもなるので、植物の根や枯れた葉などの残渣を取り除きます。

2. 土壌改良材を入れる

<再生した土に種をまく場合>

残渣を取り除いた土に1平方メートル当たり「パワフルシリカ」を250~300g、腐葉土10~20Lを散布して、均一に混ざるように深さ20cmくらいまで土を耕します。

<再生した土を使って苗を植える場合>

残渣を取り除いた土に1平方メートル当たり「パワフルシリカ」を250~300g、腐葉土10~20L、有機または無機質の肥料の袋に書かれている規定量を散布して、均一に混ざるように深さ20cmくらいまで土を耕します。

3. 土壌改良材を土になじませる

2週間程度、土壌改良材が土になじむのを待ったら完成です。

開発者に聞く「パワフルシリカ」の使い方Q&A

――「パワフルシリカ」は、土にしっかり混ぜて使うのが大切ですよね。

高木
土壌改良材のお約束として、層になるように使ってはいけないとされています。土の上に置くのではなく、土の中にある根の周りで効果が発揮されますので、むらにならないように土によく混ぜて使ってください。

土壌改良材を盆栽の化粧砂のように、土の上に置く方がたまにいらっしゃいます。見た目はきれいかもしれないですけど(笑)でも、それだと土壌改良材の使い方としては本領が発揮できません。

――古い土の再生はどのくらいの頻度で行ったらよいですか。

高木
一年草なら、育てている植物が終わって次の植物を育て始めるまでの間に行います。宿根草や庭木、果樹などに使う場合は、お礼肥のタイミングで一緒に年1回入れていただければ大丈夫です。

お礼肥は、有機肥料を使うのが主流です。秋から春が来るまでの月日の間に有機が分解されて無機化して、春の芽吹きにちょうど効きます。昔は、秋から冬にかけての寒さで植物の成長が止まりしっかり休眠してくれていました。その間に、お礼肥が分解されて、その際にガスが発生しても植物が傷むことはありませんでした。

ところが、今は温暖化で冬になっても植物がしっかり休眠せず、分解時に発生するガスで植物が傷んでしまうことが増えてきました。そういう時に「パワフルシリカ」も一緒に入れてやると、「パワフルシリカ」がガスを吸着してくれるので、そういった事故も起きにくくなると思います。

――新しい培養土にも「パワフルシリカ」を混ぜた方がよいですか。

高木
土の品質もさまざまです。買ってきた土に「パワフルシリカ」入れていただくに越したことはありません。ただし、すごく品質のよい土に「パワフルシリカ」を混ぜた場合は土自体がとてもよいので、「パワフルシリカ」の効果は分かりにくいかもしれないです。

最初はすごくよい土でも、植物を育てているうちにどんどん劣化します。「パワフルシリカ」を古い土の再生のために使った時の方が、効果は分かりやすいと思います。

――「パワフルシリカ」はたくさん入れるほど効果が大きくなりますか。

高木
山ほど入れて「パワフルシリカ」だけのような状態はさすがに実験したことはないですが、そこまで多いと当然、植物は育たないと思います。適量より少し多いくらいは問題ありませんが、多過ぎると水はけがよくなり過ぎて、水やりが追い付かなくなることが考えられます。

例えば、50点、60点の土に「パワフルシリカ」を入れたことで80点に伸びたとします。「パワフルシリカ」を入れて20点上がったからといって、さらにたくさんの「パワフルシリカ」を入れたことで120点になることはありません。使い過ぎるのはもったいないので、適量を守っていただくのがよいと思います。

連作障害も軽減!高木流「バイテクバイオエース」の合わせ技

――園芸通信の読者アンケートで家庭菜園の連作障害にお困りの方が非常に多いです。「パワフルシリカ」で連作障害も軽減できますか。

高木
連作により悪玉菌がたくさん増えてしまった畑の土に「パワフルシリカ」と「バイテクバイオエース」を加えれば、連作障害の軽減も可能です。

「バイテクバイオエース」は、納豆菌などの仲間である有効微生物「バイオ21菌」によって分解発酵した特殊な肥料で、土壌改良の効果も兼ね備えています。「バイテクバイオエース」を土に加えると、善玉菌である「バイオ21菌」が増え、有機物の効果で土が軟らかくなり、微生物の効果で植物の根張りが向上します。

微生物の力で植物の根張りが向上する特殊肥料「バイテクバイオエース(R)」左:3kg 右:15kg

微生物の力で植物の根張りが向上する特殊肥料「バイテクバイオエース(R)」左:3kg 右:15kg

使い方は、家庭菜園なら土壌改良材の「パワフルシリカ」を入れるタイミングで、畑なら「バイテクバイオエース」も一緒に1平方メートル当たり300g、プランターなら、土1Lあたり5~10gを混ぜ込みます。「パワフルシリカ」と「バイテクバイオエース」のダブル効果で、連作障害を軽減してくれますよ。

※未熟堆肥や他の有機物と「バイテクバイオエース」を併用した場合、二次発酵による熱が発生する場合があります。「バイテクバイオエース」を混ぜ込んだ場合は、冬季は20~30日、その他の期間は10~15日程度おいて、土に十分になじませてから植え付けや種まきを行ってください。

 

『園芸通信』読者に向けた開発者からのメッセージ

高木
土づくりとは、衣食住に例えるなら「住」ですね。家がなかったらよりどころがなくなってしまいます。人間は歩けるからよいですけど、植物は歩けないので一生その場所で過ごさなければいけません。植物にとって、人間の家以上に「土」は大事です。

そして、地上部の植物体しか見ていない方が多いですが、植物体の半分は根です。その半分を占める根の周りの環境の影響はすごく大きいと思います。病気になる要因はたくさんありますが、土に起因するものも結構あります。

園芸とは、植物を植えて楽しんだり、収穫を楽しんだりという面が多いと思いますが、土づくりもぜひ楽しんでもらいたいです。植物はしゃべれないですが、よい土だったら育ちもよくなります。

園芸初心者の方は、古い土のリサイクルから始めて、慣れてきたら、培養土の基本用土の配合を腐葉土3~4割、赤玉土や鹿沼土を6~7割に「パワフルシリカ」も一緒に入れた培養土作りにチャレンジしてみてほしいです。自分で作った培養土で植物の育ちがすごくよかったら満足度が上がります。出来上がっている培養土を使う便利さはありますが、自分流に基本用土のブレンドをカスタマイズしてみる。そんな園芸の楽しみ方もありだと思います。

土に興味が出てきてきたら、簡易的な機械で土壌のECやpHを測ってみてください。その数字の持つ意味が分かってきたら、これを足せばよいといった対策も事前に取れるようになるので、失敗のリスクがグっと減ります。

今までは困っている方の畑に行って土を見ないと、土壌改良材の処方ができませんでした。土はバランスが大切です。「パワフルシリカ」は、土が悪くなる原因や、これとこれを入れれば土がよくなるいうことを予測して、箱根の寄木細工のように緻密に設計して作りました。皆さんは、市販のカレールーのように土に混ぜるだけで済むようにしてあります。土壌改良や土づくりで迷っている方は、まずは「パワフルシリカ」で試してくださるとうれしいです!

 

土壌改良材『パワフルシリカ』抽選で5名様にプレゼント!2025/11/30まで

 

高木 篤史

高木 篤史

たかぎ あつし

1993年株式会社サカタのタネ入社。土壌医・施肥技術シニアマイスター。野菜の育種や野菜産地指導を担当し、より良い種苗の開発とその普及に努めている。多くの新聞、雑誌等に寄稿、著書に『やさしいベランダ菜園』(創元社)がある。

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