いい培養土ってないよね…の声から始まった!猛暑時代に土選びで悩ませない“培養土” 開発秘話

いい培養土がなかなかないよね…の声から始まった!猛暑時代に土選びで悩ませない“培養土” 開発秘話/yomimono/breeder_interview/detail_1567/

※記事を最後まで読んでくださった読者の方へ「花と野菜のプレミアムブレンド 培養土」のプレゼント企画のお知らせがあります。どうぞお見逃しなく。

水やりもした。 肥料もあげた。それなのに、なぜか植物が育たない。

そんな経験はありませんか?
実はその原因、苗や種ではなく「土」にあるかもしれません。

「ほんと世の中、いい培養土がなかなかないよね」

種苗店の方々との会話の中で、開発者が何度も耳にした言葉です。
猛暑や豪雨が当たり前になった今、従来の培養土では植物をうまく育てられない場面が増えてきました。

「誰が使っても失敗しにくい培養土をつくれないだろうか…」

そんな現場の声をきっかけに開発が始まり、試行錯誤を重ねて誕生したのが、「花と野菜のプレミアムブレンド 培養土」。サカタのタネの培養土としては6年ぶりとなる新商品です。

開発者がたどり着いた答えは、“根が走る土”。

土が変わることで、植物の育ち方はどう変わるのか。猛暑時代に合わせて開発された、新しい培養土の開発秘話を聞きました。

サカタのタネオリジナル「花と野菜のプレミアムブレンド 培養土」

「花と野菜のプレミアムブレンド 培養土」

「いい培養土がなかなかないよね」の声から始まった開発

――「花と野菜のプレミアムブレンド 培養土」を開発したきっかけを教えてください。

坂田
種苗店の社長さんたちと話をすると、皆さん「ほんと世の中、いい培養土がなかなかないよね」と口をそろえて言うんです。培養土はたくさん売られているのに、一見すると不思議な話ですよね。

実は、その理由の一つに現在の気候と培養土の設計が合わなくなってきていることがあるんです。

多くのプランター培養土は「なるべく水やりの回数を減らしたい」「肥料の管理を簡単にしたい」といった、いわゆる家庭園芸を手軽に楽しめることをコンセプトに作られています。

では、家庭園芸で最も失敗しやすい原因は何だと思いますか。

実は、「水のやり過ぎ」なんです。気候が今のように暑くなかったころは、培養土の水持ちがよくてもよかったんです。でも今の時代、どの季節も昔では考えられないくらい気温が上昇しているので、水持ちのよさや肥料分の多さが、逆にあだになっているんです。

土が過湿になると根の働きが弱り、生育不良の原因になります。 特に夏場は、鉢の中の温度が非常に高くなるので、根へのダメージがさらに大きくなります。 また、肥料分が多い培養土では、肥料の種類によっては肥料焼けを起こし、さらに根を傷めてしまうこともあります。

園芸初心者の方ほど、 植物がいきなり枯れてしまうと「種が悪かったのかな」「苗が悪かったのかな」「やっぱり私は植物を育てるのは向いていないのかな」と思ってしまいますよね。でも、本当は育て方が悪いのではなく、土との相性が原因かもしれません。

まずは園芸の成功体験をして「植物を育てるって楽しい」と感じてもらいたいんです。

だからこそ、最初の1鉢を支える「植物を枯らさない土」をつくりたい。

そんな思いから、「花と野菜のプレミアムブレンド 培養土」の開発が始まりました。

「根が走る土」は、植物を強くする

――初心者でも失敗しない、植物にとって「よい土」って、そもそもどんな土なのでしょうか。

坂田
私たちは、よい土のことを「根が走る土」と表現します。根が水や肥料を求めてどんどん伸びていく状態ですね。

実は、その「根が走る土」をつくるために大切なのが、土の中の「三相」のバランスなんです。土には、固相・液相・気相という三つの要素があります。

鉱物や有機物の粒が固相、その隙間にある水分が液相、空気が気相です。この三つの要素のバランスが取れた土が、よい土と言われます。いわゆる団粒が発達した土ですね。

固相・液相・気相のバランスが取れていて、団粒が発達している「花と野菜のプレミアムブレンド 培養土」

こういう土だと、植物体を支える主根はもちろん、その先に産毛のように生える細根もよく発達します。

肥料は、この細根でしか吸収できないんです。そして、細根の寿命は意外と短く、1週間から10日程度しかありません。だから、この細根が生まれ変われないと、植物の肥料を吸える能力がどんどん落ちていくんですね。

団粒が発達した「根が走る土」なら、細根がどんどん生まれ変わります。一方で、目詰まりや過湿によって空気の通り道が少ない土では、細根が十分に育ちません。すると、主根ばかりになってしまいます。

トマトの根張り比較。左:他社培養土 右:「花と野菜のプレミアムブレンド 培養土」で育てた株は、根がよく発達している。

トマトの根張り比較。(左:他社培養土 右:「花と野菜のプレミアムブレンド 培養土」)
「花と野菜のプレミアムブレンド 培養土」で育てた株は、根がよく発達している。根が広く張ることで、水や肥料を効率よく吸収しやすくなり、その後の生育を支える。
定植:2026年4月17日 追肥:なし 調査場所:神奈川県 調査日:2026年7月17日 ※当社調べ

そうなると、土の中に肥料があっても植物が吸収できなくなり、生育も悪くなってしまうんです。だから私たちは、植物を育てる上で何よりも「根が走ること」を大切にしました。

水も肥料も“ちょうどいい”を目指した培養土

――ずばり、「花と野菜のプレミアムブレンド 培養土」で目指したポイントを教えてください。

坂田
当社は植物を扱う会社なので、根が一番大事だということをよく知っています。そこで今回は、新しい根が次々と発生する「根が走る土」を目指して開発しました。

その際にこだわったのは、原材料そのものだけではなく、それらをどのような割合で組み合わせるかという配合設計です。

目指したのは「水はけがよいのに、適度な保水性もある」という、一見すると相反する性能の両立です。これは従来の市販されている培養土とは異なる発想から生まれました。

もう一つの特徴は、肥料切れしにくいことです。肥料分を多く配合しているのではなく、肥料の効果の弱まり方が、非常に緩やかに落ちていくように設計しています。そのため、同じ植物を市販の培養土で育てた場合と比べると、初期生育は穏やかに見えるかもしれません。

ところが後半になると、この「花と野菜のプレミアムブレンド 培養土」で育てた植物の方がぐっと伸びてきて、生育に差が出てくるんです。

ピーマンとナスの栽培比較。(左:他社培養土 右:「花と野菜のプレミアムブレンド 培養土」)
生育が進むにつれて「花と野菜のプレミアムブレンド 培養土」で育てた右の株は、果実の付き方に違いが見られ、株の勢いも維持されている。
定植:2026年4月17日 追肥:なし 調査場所:神奈川県 調査日:2026年6月22日 ※当社調べ

一般的には、肥料分が多い培養土は初期生育に優れる反面、後半になると株が弱り、肥料切れを起こしやすくなります。すると、下葉が黄色くなってぽろぽろ落ちることもあります。

うまく追肥を行えば生育を維持できる場合もありますが、根が弱っていると肥料を十分に吸えません。そもそも園芸初心者の方は、水やりはしてくれても追肥はしてくれないことが多いんですよ。

そこで、私たちが目指したのは「根がしっかり張り、肥料が長く効き、植物が安定して育つ培養土」だったんです。根が元気に育つことで葉の状態もよくなり、植物本来の生育力を引き出しやすくなる。それが、この「花と野菜のプレミアムブレンド 培養土」の大きな特徴です。

原材料選びだけじゃない、こだわった配合バランス

――厳選した原材料を使っていると聞いたのですが、具体的にはどんな原材料を使っているのでしょうか?

坂田
目指した性能を実現するために、厳選した原材料を使うのはもちろん、それぞれをどの割合で配合するかという配合設計にも時間をかけました。

まず、ベースになるのがピートモスです。いわゆる水ごけの化石ですね。繊維質なので、軽くて水はけがよいし、水持ちもある程度よくなります。

「花と野菜のプレミアムブレンド 培養土」で使用しているピートモス

「花と野菜のプレミアムブレンド 培養土」で使用しているピートモス

同じような繊維質の原材料で、ヤシガラでできたココピートというものもありますが、「花と野菜のプレミアムブレンド 培養土」には使っていません。市販の培養土でもよく使われている材料ですが、この後で説明する腐植酸との組み合わせを考えると、ココピートよりピートモスの方が、非常に相性がよいんです。

そのため、「花と野菜のプレミアムブレンド 培養土」ではピートモスをベースにしながら、水はけと水持ちのバランスが取れるよう、ほかの素材との組み合わせや最適なバランスを検討しました。

鹿沼土とゼオライトを混ぜたことにより、肥料持ちが非常によくなるんですよ。ただ、鉱物といっても柔らかいので、水やりを繰り返すとどんどん崩れてきます。その崩れた細かな粒が鉢底にたまると、排水性の低下につながることもあるんです。

そのため、肥料持ちはよくしつつ、なるべく水はけは悪くならないようにしたかったので、「花と野菜のプレミアムブレンド 培養土」には、鹿沼土の中でも硬質鹿沼という崩れにくいものを使っています。

「花と野菜のプレミアムブレンド 培養土」で使用している硬質鹿沼土

「花と野菜のプレミアムブレンド 培養土」で使用している硬質鹿沼土

そして、水はけをさらに高めるために配合したのがパーライトです。培養土の水はけと保水性のバランスを取るためにパーライトも入れました。石を高温で焼いてつくられる非常に軽い資材で、土の中に空気の通り道を確保する役割があります。

「花と野菜のプレミアムブレンド 培養土」で使用しているパーライト

「花と野菜のプレミアムブレンド 培養土」で使用しているパーライト

また、土の状態を安定させるためにバーク堆肥も配合しています。木の皮をアク抜きして、植物に悪影響を及ぼさないようにしっかり完熟させたものを使用しています。

「花と野菜のプレミアムブレンド 培養土」で使用しているバーク堆肥

「花と野菜のプレミアムブレンド 培養土」で使用している、しっかりとアク抜きしたバーク堆肥

――原材料選びだけでなく、配合のバランスにもこだわったそうですね。

坂田
そうですね。実は素材そのものよりも、どの割合で組み合わせるかの方が難しかったです。配合の割合は企業秘密ですが、水はけのよい素材と水持ちのよい素材をバランスよく配合をしています。

配合を少しずつ変えながら試作を繰り返して、やっと今の配合にたどり着きました。原材料選びや配合設計だけでなく、混ぜる順番にもこだわって最大限の効果が出るように開発しました。

肥料が長く効く秘密とは?

――「花と野菜のプレミアムブレンド 培養土」では、特殊な腐植酸を使用しているそうですね。

坂田
「花と野菜のプレミアムブレンド 培養土」の「肥料切れしにくい」という特徴を支えているのが、2種類のゼオライトです。ゼオライトは、肥料分を吸着する能力が非常に高い鉱物です。このゼオライトに加え、あらかじめ腐植酸を染み込ませたゼオライトも入れています。

左のゼオライトと右の腐植酸を吸着させたゼオライトの2種類を配合している

「花と野菜のプレミアムブレンド 培養土」では、ゼオライト単体とあらかじめ腐植酸を染み込ませた2種類のゼオライトを配合している

腐植酸は、微生物を活性化したり、団粒の維持に役立ったりする大事な物質です。最近は、培養土売り場でも腐植酸入りとうたっている商品をよく見かけます。日本の土壌は酸性が多いのですが、実は一般的に出回っている腐植酸は、水に溶けにくく土が酸性だと働いてくれないんですよ。

そこで「花と野菜のプレミアムブレンド 培養土」では特殊加工した腐植酸を採用しました。この腐植酸は水に溶けやすく、酸性でもアルカリ性でも働いてくれます。

「花と野菜のプレミアムブレンド 培養土」で使用している腐植酸

「花と野菜のプレミアムブレンド 培養土」で採用している特殊加工した腐植酸

ところが、特殊加工した腐植酸は水に溶けやすくなった反面、プランター栽培では水やりのたびに流れ出てしまいます。そこで、「花と野菜のプレミアムブレンド 培養土」では、腐植酸の水溶液を作ってゼオライトに染み込ませて水で流れにくくしました。そうすることで腐植酸がゼオライトから徐々に放出されるので、長く働き続けて肥料持ちに役立ってくれているというわけです。

肥料は、植物の初期生育を助けるスターター肥料と、ゆっくり長く効く緩効性肥料の2種類を入れています。これらがゼオライトに一度吸着されます。そうすることで植物の成長に応じてまずスターター肥料が徐々に放出されて、根が伸びてくると緩効性肥料がじわじわ放出されていくので、肥料が長く効きます。

左の植物の初期生育を助けるスターター肥料と右のゆっくり長く効く緩効性肥料の2種類を配合している

左の植物の初期生育を助けるスターター肥料と右のゆっくり長く効く緩効性肥料の2種類を配合している

見えないところでも手を抜かない品質管理

――製造工程で気をつけた点はありますか?

坂田
材料を混ぜる工程の至るところでふるいにかけて、異物が混入しないように徹底しています。

特にピートモスを混ぜるときに気を付けていますね。ピートモスは、北欧の広大な湿原に堆積した水ごけが堆積・分解してできたもので、採取の際には広い採掘地をカンナのような機械で表面から少しずつ削り取っていくんですけど、削る過程でどうしても塊になりやすいんです。

そのため、袋詰めで届いたピートモスを崩すときに、まず一度ふるいにかけて塊を取り除きます。

いろいろな材料と混ぜてふるいにかけている

いろいろな材料と混ぜてふるいにかけている

その後に、ベルトコンベヤーに乗せていろいろな材料と混ぜていくのですが、ふるいだけでは棒状の異物が網目を抜けて入ってしまうことがあります。そのため、ところどころに磁石を付けて、金属片などの異物を排除するようにしています。

磁石で金属片などの異物を排除している

磁石で金属片などの異物を排除している

実際、ピートモスを削り取るカンナの刃が折れて紛れていたこともありました。原材料選びや配合設計だけでなく、混ぜる順番にもこだわりながら、異物混入の対策にも気を配っています。表からは見えない部分ですが、品質を支える大切な工程です。

開発者に聞く!「花と野菜のプレミアムブレンド 培養土」の使い方と管理のポイント

――どんな植物に使えますか?

坂田
花や野菜はもちろん、果樹から花木など幅広い植物に使えます。

基本的には、苗を植える用途の培養土で種まき用ではありませんが、試作では葉菜類を「花と野菜のプレミアムブレンド 培養土」に直接種まきして、そのまま収穫まで育てられました。肥料が強過ぎて根を傷めるリスクも低いと思います。

ガーデンレタスミックスの種まき比較。(左:他社培養土 右:「花と野菜のプレミアムブレンド 培養土」)
他社培養土は、種まきに使用すると初期肥料が強過ぎて発芽しにくかったが、「花と野菜のプレミアムブレンド 培養土」は、植物の成長に応じて肥料が徐々に放出されるので、発芽率が下がらなかった。
播種日:2026年9月25日 追肥:なし 調査場所:神奈川県 調査日:2026年10月20日 ※当社調べ

――水やりのコツや注意した方がよいことがあったら教えてください。

坂田
「花と野菜のプレミアムブレンド 培養土」に限らずですが、水やりは、基本は朝1回。真夏でも午後3時ごろまでにもう1回程度で、夕方以降の水やりはなるべく避けます。

植物って、午後3時以降はほとんど水を吸わないんですよ。夕方に水やりしてしまうと翌朝まで乾きません。そこにさらに朝も水やりしてビシャビシャな状態を続けると、さすがに水はけのよい「花と野菜のプレミアムブレンド 培養土」でも過湿になって根が弱ってしまいます。

仕事などで真夏の午後の水やりは夜しかできないという方もいらっしゃると思います。そういう場合は、水をサーッとかけて葉がぬれる程度にします。それだけでも気化熱で、植物の温度が下がってくれますから。

葉を水でぬらすだけでも気化熱で植物の温度を下げられる

葉を水でぬらすだけでも気化熱で植物の温度を下げられる

また、どうしても午前中に水やりできないという方は、夜だけやって朝はやらないというサイクルに変えてしまう方がよいです。

とにかく、過度の水やりには注意です。「花と野菜のプレミアムブレンド 培養土」は、ある程度の水持ちも考慮して設計していますので、必要以上に水をやり過ぎないことが大切ですね。

――追肥は不要ですか?

坂田
肥料が長く効くように設計していますが、追肥が不要というわけではありません。

花だとペチュニアやジニアなど、一つの鉢でもいっぱい花が咲くもの、特に春から夏にかけて咲く花だと、肥料切れが早くなります。野菜だと、ナスやピーマンなどの果菜類です。肥料が切れると実ばかり付けて、すぐに株がダメになってしまいます。

下葉が黄ばんできたら、肥料切れのサインです。見逃さないように、植物をよく見ていただきたいです。植物は、自分の体の中の養分を成長点に押し上げようとします。そのため、土の中の肥料分がなくなってくると、下葉から黄ばんできます。

「花と野菜のプレミアムブレンド 培養土」で栽培したナスの追肥の比較(左:追肥あり 右:追肥なし)
ナスは肥料を多く必要とするため、長期間の栽培では追肥が欠かせない。元肥を入れず、液肥散布もしなかった右の株では、肥料切れのサインである下葉から黄ばみが進み、生育にも差が現れている。
定植:2026年7月22日 追肥:2026年8月12日、8月26日(ネイチャーエイド 有機の液肥) 調査場所:神奈川県 調査日:2026年8月28日 ※当社調べ

そうなったらすぐにでも追肥した方がいいです。正直それでは少し遅いので、植えてから約1カ月たったら追肥をすると覚えておくとよいと思います。

追肥は、水やり代わりに週に1~2回程度、容器に書かれた希釈よりも倍くらい薄めた液肥を与えてください。濃い肥料は根を傷めやすいので。当社の「ネイチャーエイド 有機の液肥」なら通常300〜500倍に希釈なので、600〜1000倍ですね。

ネイチャーエイド 有機の液肥

ネイチャーエイド 有機の液肥

――鉢底石に赤玉土や軽石を使ってもよいですか?

坂田
鉢底石は、水はけをよくして根腐れを防ぐのが目的ですよね。基本的には、「花と野菜のプレミアムブレンド 培養土」のみで植えていただいてよいと考えていますが、 鉢底石を使うか使わないかは、鉢の形状や置き場にも関係しますので、お好みで構いません。

例えばポリポットを地面にべた置きしたら、下に風が通らなくなってしまいます。そうすると鉢底の水が抜けなくなるので、鉢底石が必要です。ところが、レンガやブロックで1段上げれば、風が通って水も抜けるので、鉢底石はいりません。

最近の鉢は上げ底になっていたり、スリットが入っていたりして、鉢底に風が通る設計になっているものもあります。そういった鉢なら、鉢底石はいりません。

昨今の酷暑時には、鉢底石の有無よりも鉢の下にレンガやブロックを置いて、風通しの確保と地面の熱から遠ざけることが今まで以上に大切ですね。

風通しと地面の熱から遠ざけるために鉢の下にレンガを置いている様子

風通しと地面の熱から遠ざけるために鉢の下にレンガを置いている様子

「園芸通信」読者に向けたメッセージ

坂田
まずは「花と野菜のプレミアムブレンド 培養土」を使って、植物を育てる楽しさを感じていただけたらうれしいですね。

園芸初心者の方ほど、うまく育たないと「苗が悪かったのかな」「種が悪かったのかな」と考えがちです。 でも、よく話を聞いてみると、実は土に原因があるケースも少なくありません。「お客様、それは種や苗のせいじゃなくて、土のせいですよ」とお伝えるすると、びっくりされます。

私たちは、土が原因で失敗した方に、もう二度と同じような思いをしてほしくないんです。 同じ苗でも、土が変わるだけで育ち方は大きく変わります。その違いをぜひ体感していただきたいですね。

そして、「植物を育てるって楽しい」と感じてもらえたら、開発者としてこれ以上うれしいことはありません。

――「ほんと世の中、いい培養土ってないよね」

そんな現場の声をきっかけに開発が始まった「花と野菜のプレミアムブレンド 培養土」。猛暑や豪雨が当たり前になった今、水やりや肥料の管理だけでなく、土選びもこれまで以上に重要になっています。

“根が走る土”という考え方をもとに、水はけと水持ち、肥料持ちのバランスを追求。原材料選びや配合設計はもちろん、製造工程に至るまで、植物の根を健やかに育てるための工夫が積み重ねられています。

その積み重ねが、「花と野菜のプレミアムブレンド 培養土」の開発につながりました。園芸初心者の方も、過去に土選びで失敗した経験がある方も、ぜひ実際に使って、その違いを体感してみてください。

――土が変わることで、植物の育ち方が変わる。

そんな発見につながるかもしれません。

文:依田賢吾 写真・編集:サカタのタネ編集部

 

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※応募期間:2026/11/4~2027/1/10

製造工程を通して、「花と野菜のプレミアムブレンド 培養土」誕生の背景とこだわりを動画でご紹介

誰が使っても失敗しにくい土を目指して。 何度も配合を見直し、試作を繰り返しながらたどり着いた培養土開発の物語をぜひご覧ください。

坂田 渉

坂田 渉

さかた わたる

2017年、株式会社サカタのタネに入社。イチゴの育苗に好適な資材「ジフィーセブンC」の全国展開と普及に携わり、各地で生産者向けの講習会を多数開催している。プライベートでは、2人のお孫さんに会えるのを何よりの楽しみにしている“じぃじ”。

関連商品(サカタのタネ 公式オンラインショップ)

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