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ジニア「プロフュージョン」ハンギングバスケット作品展レポート➀ メイキング編

2023/08/29

今回は3回にわたり「F・マリノス通り ジニア プロフュージョンを使ったハンギングバスケット作品展」についてお送りします。

同展は、新横浜駅北口から日産スタジアムへ向かう「F・マリノス通り」「スタジアム通り」の2カ所で、2023年6月17日(土)~25日(日)の9日間にわたり開催しました。

会場となった通りでは、これまでハンギングバスケットの作品展などを通して都市緑化を支える取り組みが盛んに行われてきました。

そこで、当社からハンギングバスケットに適した花材としてジニア「プロフュージョン」をご提案したところ、この作品展が実現しました!今回のハンギングバスケット制作は、河野自然園さんのご協力のもと行われました。

第1段は、メイキング編と題し、ハンギングバスケット作り初挑戦の当社スタッフの体験レポートです♪

まずは花材選びからスタート!

同展のハンギングバスケット作りは、会期の直前6月9日(金)~12日(月)の4日間で行われました。
私たちが制作するハウスにお伺いしたのは、雨がしとしと降り注ぐ6月9日(金)でした。

メインの花材として、ずらっと並べられたジニア「プロフュージョン」です!ハンギングバスケット制作は、1日がかりで行われるので、じっくりとジニア「プロフュージョン」と対話することになります^^

まずは使用する花材を選びます。

花材選びは第一関門と言えるほど、苦戦しました…。制作に慣れている方でも相性を見ながら花と対話して、じっくり時間をかけて選ばれるそうです。

今回のハンギングバスケットのサイズでは、15穴トレー3枚にレイアウトし、およそ40ポットで構成します。この15穴トレーが、組んでいくときの設計図になります。この時の並べ方が、ハンギングバスケットをすてきに仕上げるコツだそうです!

3枚のトレーを使用しますが、ここでは1つ目のトレーと同じものを3セット作るので、1つ目のトレーをきちんと完成させることが肝心です。

まずは、上の写真のようにトレーに主役となる花材「プロフュージョン」を斜めにレイアウトしていきます。そうすることで球体になった時に、リズムが生まれるとのこと!

メインの花材が決まったら、斜めのリズムを守りながら、間のグリーンや小花などを決めていきます。何度もトレーに入れては、戻して…組み合わせを試行錯誤しました。

およそ2時間強かけて、使用する花材の組み合わせが決まりました(汗)。これを、3セット作ると下の写真のようになります!

一番下の段は底面になるので、機材を隠すためしだれる花材を選びます。初心者の私は、ここからどんな姿に完成するのか…まだ想像ができませんでした。

きれいな球体を目指して、いざ作業!

ここからは写真多めにお届けします。

まずココヤシの内貼り(マット、ライナー)をフレームに固定する作業です。

固定はフレームの溝とスリットを合わせて、ずれないように洗濯バサミで留めていきます。

次に底面部分にだけ、しだれる花材の数に合わせ、苗を差し込むための切れ込み(穴)を入れます。

これが簡単そうに見えて、大き過ぎず小さ過ぎない穴を開けるのが難しかったです!3つ目ぐらいの切れ込みを入れるころには、ハサミを入れる角度も慣れてきました。

隙間から土などが落ちないようにミズゴケを敷き詰めます。
この穴に苗を差し込みます。余分な土を適度に落とし、根を保護するために、活力剤を入れた水に漬けます。(このとき、土を洗い流さないように注意が必要です!)

穴から差し込みやすいように、切り開いたポットで根を包んで保護します。

丸めたポット苗の先端を外側から差し込み、しっかり根元までココヤシの土台に差し込めたらポットだけ取り除きます。

これがまた、穴が小さいと苗が差し込めず、非常に苦戦したポイントでした(汗)
この作業を繰り返して、まずは1段目が完成!
↓差し込んだ姿を中と外から見るとこんな感じです↓

続いて2段目以降は、苗を横向きにして、根本の部分がココヤシのスリットに固定されるように差し込んでいきます。

余分な土を落としたり、活力剤を入れた水に漬けたりするのは1段目と同じですが、スリットに差し込むだけなのでスムーズに作業が進みます。

苗をスリットに差し込んだら、隣のスリットへ時計回りに順番に作業を進めて、1段ずつ作っていきます。

ここで難しかったのは、隣の苗とバランスがよくなるように、苗の向きを考えながら差し込むことでした。

1段作業が終わるごとに、必ずスリットの隙間にはミズゴケを詰めて、苗の根元とココヤシの内貼り(マット、ライナー)に隙間ができないように土を詰めます。ポット苗同士の間にも空間ができないよう丁寧に土を敷き詰めます。

この作業を怠ると、展示期間中の苗の持ちに影響が出てしまうとのこと…!花の美しさを維持するために、とても重要な作業です。
↓中段が完成すると、中はこんな感じです。↓

上段のレイアウトは、ポットに入ったままの苗を並べて配置を決めます。

全体のバランスを見て、もっと花を足した方がいいか?花が多過ぎないか?最終確認をします。直すところがなかったので、最上段の苗をポットから出して並べます。

上段もポットの土と同じ高さになるように、しっかりと土を入れます。

最後にトップの花は白?紫?とギリギリまで悩みましたが、急きょ変更!
アンゲロニアの紫を植え付けて完成です!

「初めての作品なのに、丸くできましたね!」と井上先生からお褒めの言葉を頂きました。花の向きがきれいに見えるように、丸くするのが難しかったです!

ちょうど一緒に制作されていた皆さんも完成したころでしたので、作品展より一足早く完成した姿を楽しみました。

井上先生の生徒さんの中には、作品展に毎回参加されている方も多く、すてきな作品ばかりでした。

今回、初めてハンギングバスケットを制作しましたが、井上先生にもアドバイスを頂きとても楽しく取り組めました。初心者でもこのような作品展に参加ができるのは魅力的だと思います。作品を見ていると、花色が鮮やかなジニア「プロフュージョン」はハンギングにもってこいな花材と改めて感じました^^

次回は、このすてきな作品が街に展示された作品展の様子をご紹介します。
お楽しみに♪

JADMA

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