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家庭菜園にとって理想の土作りとは?【家庭菜園初心者ガイド/土作り編】 家庭菜園にとって理想の土作りとは?【家庭菜園初心者ガイド/土作り編】

家庭菜園にとって理想の土作りとは?【家庭菜園初心者ガイド/土作り編】

2016/08/18

土は、植物にとって住まいと食事を兼ねた大切なもの。家庭菜園でも土作りはとても重要です。今回は、土作りと土や肥料の選び方について説明します。

家庭菜園に必要な土とは

基本の土

野菜は生育の過程で必要となる栄養成分が変わるため、土の種類は大きく分けて2つあります。

・種まき用の土 … 種をまくときに使用する土。発芽に必要な薄めの栄養成分がブレンドされています。

・育苗用の土 … 苗から始めるときや、ある程度野菜が育ち、植え付けを行う際に使用する土。生育に必要な栄養成分を含み、野菜、花、ハーブ用など、それぞれ適した土があります。

初心者におすすめの培養土

赤玉土、腐葉土、石灰肥料などを混ぜ合わせた培養土は汎用性があるので、初心者の方が最初に使う土としておすすめです。培養土にも種類があり、それぞれ成分が異なるので、まずは野菜に適した土を使用することが大切です。

培養土

よい培養土とは?

見分け方は簡単。よい培養土は、少し水を含ませ手で握り、指で軽く押すと、ほろほろと崩れます。

自分で土を作るなら

・基本 … 赤玉土を7、腐葉土を3の割合で、基本用土を作ります。ほとんどの野菜に対応できます。

・応用 … 野菜に合わせて基本用土のブレンドを変えます。水持ちをよくするなら腐葉土を、水はけをよくするなら赤玉土を増やします。

土作りの時期

野菜を作り始める春と秋の2回、種まき・植え付けを行う2週間ほど前までに土作りをします。

家庭菜園の土作りで注意すべき点

購入場所

失敗を防ぐためにも、園芸専門店で売られている安全で品質のよい土を選びましょう。土は重いので、近くに園芸店がないという方はオンラインショップの利用がおすすめです。14リットルサイズ(標準プランター1つ分)で2,000円前後が一つの目安です 。

安価な土を避ける

土は品質と価格が比例します。安価な土は高熱処理などによる殺菌消毒がしっかりとされていない場合があります。そうすると、雑草の種など土以外の異物が入っていて、雑草が生えたり、水はけが悪く虫が発生しやすいなどの心配がある場合もあります。

ピートモスの含有量が多い土

ピートモスは基本用土の一つで、とても軽い性質の土。ピートモス主体の土は、一度乾いてしまうと硬くなり、土の中に水が浸透しなくなってしまうので、初心者の方は避けた方が無難です。

家庭菜園で使用する肥料の種類

苗から育てる場合や、種が発芽してある程度成長した野菜には、肥料が必要になります。一般的には苗の植え付けの2週間後くらいから肥料をあげ始めます。

肥料の種類

・元肥(もとごえ)… 植物を植える前に施す肥料です。固形で穴の底に施し、根に直接触れないように、土をかけてから植えるようにします。

・追肥(ついひ)… 追加であげる肥料です。土の上からパラパラとあげる固形のものと、水やりの水などに混ぜたり、容器を土に差したりする液体のものがあります。

追肥

肥料の形状と特徴

・固形肥料 … ゆっくり効く緩効性の肥料が多い。苗が丈夫に骨太に育ちます。

・液体肥料(液肥)… 速効性のある肥料。栄養補給に最適ですが、多用すると苗が細く、芽も葉も柔らかくなってしまい、虫食いが多くなるなど悪循環のサイクルを招くこともあります。

家庭菜園で肥料を使うときの注意点

固形肥料と液体肥料を必ず併用する

野菜をバランスよく元気に育てるには、そのときの状態に合わせ、固形肥料と液体肥料を使い分けることが大切です。初心者のうちは、元肥と追肥の両方に使える肥料を選べば、植物の成長に合わせて肥料の成分や銘柄までは変えず、同じものを使用し続けて問題はありません。

ラベルをよく読む

固形肥料の袋の裏のラベルには使用方法が明記してあります。濃縮されて栄養価が高いものは少量、薄い成分のものはある程度の量を使用する、液体肥料は希釈倍率通りにするなど、ラベルに書かれている使用分量を必ず守りましょう。

弱っているときは様子を見る

初心者の方がやってしまいがちなのが、元気がないときや弱っているときに肥料を与えてしまうこと。人間と同じように植物も弱っているときはさまざまな機能が低下しているため、肥料は強い刺激になります。

すぐに肥料を与えるのではなく、まずは病気になったり、虫が付いていないか葉の裏までしっかり確認をして、病害虫が付いているようであれば適用のある薬剤を散布します。もし、病害虫が付いていないようであれば、水やりの頻度や置き場所等の原因を考えましょう。

弱っているときは様子を見る

家庭菜園での土作りに必要な道具

鉢・プランターの場合

・移植ゴテ … 片手用の小型のシャベル(スコップ)。苗の植え付けなどに使用します。

・土入れ … 筒状で、口が斜めになっているスコップのようなもの。大中小セットになっていることが多く、さまざまな場面で使えるのが特徴です。

・鉢底石 … 鉢底に入れる石。水はけをよくし、土が鉢底から流れ出るのを防ぎます。

庭の場合

・スコップ … まずは土を耕す剣スコなどの大きなスコップがあればOKです。

・(あると便利)レーキ … 土を平らにならしたり、整えたりする道具です。

終わりに

土作りは植物を健康に育てるためにとても大切です。特に家庭菜園では、土で野菜の出来が左右されるといっても過言ではありません。失敗しないためにも、使う土の品質にこだわり、土作りに力を入れましょう。

JADMA

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