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野菜のチカラ 自分で育てた野菜を使ったおいしい養生生活のヒントをアドバイスカボチャ×免疫力アップ 薬膳料理研究家 北山彩子先生監修野菜のチカラ 自分で育てた野菜を使ったおいしい養生生活のヒントをアドバイスカボチャ×免疫力アップ 薬膳料理研究家 北山彩子先生監修

2017/12/21

長期保存も可能で、実・皮・種……全て余すところなく食べることができ、さまざまな栄養価が高いカボチャ。自分で愛情を込めて栽培し、収穫した、家庭菜園で採れたものだからこそ、安心でおいしさは倍増、身体も喜ぶことでしょう。

カボチャには、免疫力を高め、がん予防や免疫力アップに効果があるとされるβ-カロテン、血液の流れをよくして冷えの改善にもよいとされるビタミンEが豊富に含まれています。身体には欠かせないカリウムやカルシウムなどのミネラルも多く含まれています。

薬膳の視点からみると、消化の働きを整えて、元気をつけ免疫力を高めるため、冷えや胃腸虚弱、夏バテによる食欲不振にも効果的。疲労回復や風邪予防、免疫力アップの食材として優秀です。元気がないときや、風邪をひいて体力がないときにも特に食べたい野菜です。

カボチャ

また、冬至の日にカボチャを食べる習慣もありますが、温める働きがあるので夏だけでなく冬の寒い時期にカボチャを食べることは身体にとってもうれしい習慣です。

カボチャの皮やその付近にこそカボチャの栄養がたくさん詰まっているので、皮ごとおいしく食べたいもの。ビタミンやミネラル、食物繊維などの栄養をとることができます。皮をむかずに蒸すことで、食べやすく煮崩れを防ぐこともできますし、おいしくいただけます。

カボチャ

カボチャの種は、ご自宅では捨ててしまいがちですが、優秀な働きを持ちます。体内の水分の代謝をよくする働きがあるので、むくみを解消してくれます。また、産後の女性にも特によく、産後のむくみや母乳の出を促す効果も。家庭菜園で採れたものだからこそ、実・皮・種全て食べたいものですね。

カボチャの種の調理法

種は5分程度ゆでてからフライパンで、パチパチと音がするまでからいりに。キッチンバサミなどで切れ目を入れてから、外側の硬い殻をむいて、緑色の部分をおつまみやサラダのトッピングなどに。

カボチャの種

Recipe 蒸しカボチャの香味ソースがけ

カボチャの甘みを、香味野菜が引き立てます。

蒸しカボチャの香味ソースがけ スタイリング:FOOD and LIFE 小林 優子スタイリング:FOOD and LIFE 小林 優子

材料

  • ミニカボチャ「栗坊」…1個分(450g程度)
  • ■ 香味ソース
    • 長ネギ…60g
    • ニンニク…15g
    • 砂糖…大さじ3
    • しょう油…大さじ3
    • 水…大さじ1.5
    • 白すりごま…大さじ3

作り方

  1. 適当な大きさに切ったカボチャを軟らかくなるまで蒸す(約10分程度) 。
  2. ソースを作る。長ネギとニンニクはみじん切りにし、材料を全て混ぜ合わせる。
  3. 蒸したカボチャに2のソースをかけて完成。
カボチャの種はこちら
カボチャの苗はこちら

著者紹介

北山 彩子

北山 彩子(きたやま・さいこ)
薬膳料理研究家。薬膳フードデザイナー。
学習院女子短期大学家庭生活学科食物専攻 卒業後、多忙な会社員生活を送る中で、食の大切さを認識し、薬膳に興味を持つ。国立北京中医薬大学日本校中医薬膳専科および中医中薬専攻科を卒業し、同中医臨床研究科に所属。国際中医師、国際中医薬膳師、中医薬膳師の資格を持つ。東京・自由が丘にて主宰する薬膳料理教室「FOOD and LIFE」やテレビ・雑誌出演を通じ、誰にでもできる身近で家庭的な薬膳料理を提案している。
ホームページ:http://foodandlife.co.jp/

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