とれすぎ野菜活用術 Vol.4 カボチャをつぶす
2019/05/13
一度の下ごしらえで、バラエティーに富んだカボチャ料理が完成! 皮までおいしく食べつくすアイデアもご紹介します。お誕生日などのイベントにもお役立てください。
1個のカボチャでパーティーメニューが完成!
手間がかかりそうなカボチャのコロッケやポタージュも、下ごしらえさえ済ませておけば、驚くほど簡単、スピーディーに調理できます。素材の甘さを生かして味付けは控えめに。お客様のおもてなしに、誕生日などのお祝いに、レストラン感覚のメニューに挑戦してみませんか?
ミノカモさんの提案「まとめてマッシュ」
煮物ばかりになりがちなカボチャを、さまざまな料理に活用するために、ミノカモさんが「まとめてマッシュ」の冷凍保存を提案してくれました。皮をむいたカボチャを電子レンジで加熱してつぶして(マッシュ)冷凍しておくだけで、調理時間を大幅に短縮できます。
カボチャマッシュを、1/4個分ずつフリーザー用の袋に入れて冷凍。1袋が3~4人分の材料の目安です。
一口サイズのコロッケはスナック感覚で
解凍した1/4個分のカボチャマッシュに、鶏のひき肉とタマネギを加えた一口サイズのコロッケ。外側はカリッと、中はホクホクの食感と優しい甘み。ついつい手が出るおいしさです。
カボチャと鶏ひき肉のコロッケ
●材料
カボチャマッシュ:1/4個分/鶏ひき肉:100g/タマネギ:1/4個
オリーブオイル:大さじ2/しょうゆ:小さじ1/塩:小さじ1/4
こしょう:少々/パン粉:適量/薄力粉:適量/とき卵:1個分/サラダ油:適量
●作り方
1 タマネギはみじん切りにする。フライパンにオリーブオイルを入れて熱し、鶏ひき肉、タマネギ、塩を入れて強火で炒める。具材に火が通ったら、しょうゆ、こしょうを入れて混ぜ、火を止める。
2 (1)とカボチャマッシュをよく混ぜ、ゴルフボールくらいの大きさに丸め8等分にする。薄力粉、とき卵、パン粉の順に付ける。
3 フライパンにコロッケの高さ半分のサラダ油を入れ、170度ほどに熱した油に(2)を入れ、片面がきつね色になったら裏返し、全体がきつね色になるまで揚げる。
チーズのコクをプラスしたカボチャサラダ
ホクホクのカボチャにキュウリの歯応えとチーズのコクがマッチする、食べ応えあるサラダです。チーズは、カマンベールチーズなどお好きなチーズでもアレンジできます。仕上げに揚げた皮をトッピングすれば、ごちそう感が高まります。
カボチャとチーズのサラダ
●材料(4人分)
カボチャマッシュ:1/4個分/キュウリ:1本/プロセスチーズ:60g
マヨネーズ:大さじ4/塩:適量/こしょう:少々
揚げたカボチャの皮:適量
●作り方
1 キュウリは縦半分に切り厚さ1cmにカット、塩(2つまみ)を混ぜ、5分ほどなじませておく。チーズは1cmの角切りにする。
2 カボチャマッシュ、キュウリ、チーズ、マヨネーズ、塩(2つまみ)、こしょうを入れて混ぜ、仕上げに揚げたカボチャの皮を乗せる。
これからの季節は冷製で。カボチャのスープ
つぶしたカボチャに牛乳、塩を入れるだけ。いつもの材料で手軽にできるスープです。牛乳の温度で温かくするのも、冷たくするのも思いのまま。季節に合わせた楽しみを。
カボチャのスープ
●材料(4人分)
カボチャマッシュ:1/4個分/牛乳:2カップ
塩:小さじ1/2/こしょう:少々(お好みで)
●作り方
1 全ての材料を混ぜる。
2 温かいスープにする場合には鍋に入れ、沸騰させない程度まで温める。
皮まで余さず活用! カボチャのチップス
カボチャサラダのトッピングにも提案したカボチャの皮のチップスは、おやつやおつまみにもおすすめ。フライパンに大さじ5程度のサラダ油を熱し、薄いそぎ切りにしたカボチャの皮を入れ、中火で両面を揚げ焼きにするだけ。皮に実が付いていても問題はなし。愛情込めて育てたカボチャなら、皮までしっかり味わいましょう。
レシピに使用したのはブラックのジョー
レシピに使用したのは、サカタのタネで育成した「サカタ交配」の品種「ブラックのジョー」。黒々とした皮と黄色の果肉のコントラストが印象的な栗カボチャです。ほくほくした食感と濃厚な甘みという食味のよさに加えて、着花性に優れ、多収穫が期待できるといううれしい特長を備えています。
●料理・撮影 minokamo|ミノカモ
岐阜県美濃加茂市出身。「ごはんで町を元気に!」をテーマに、各地でその土地に根差したメニュー開発、キッチンプロダクトのフードコーディネート、雑誌へのメニュー提案ほか、各世代がつながるイベントも開催。みそ料理も得意とする。各地の郷土食を取材し、紹介する活動も行っている。http://minokamo.info