カラフル野菜活用術 Vol.2 皮を生かす
2019/08/16
ダイコンに含まれる消化酵素の働きを損なわないためには、生のまま食べるのが一番。皮の色合いが美しいミニダイコン「あやめっ娘(こ)」なら、彩りも楽しめます。
美しい色合いのダイコンピクルス
食欲が衰えがちな季節にうれしいピクルスは、箸休めやビールのお供にはもちろん、肉料理に添えれば、すっきりした後味を約束してくれます。サラダ感覚で味わいたいなら漬け込んでから約2時間で食べごろに。赤紫の色合いについつい箸が伸びる爽やかな一品です。
カラフルダイコンのピクルス
●材料(作りやすい量)
ミニダイコン「あやめっ娘」:2本/酢:150cc
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水:200cc/塩:小さじ2/砂糖:大さじ2
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●作り方
1. ダイコンは皮付きのまま厚さ1cmにして4等分にカットする。
2. 鍋にAを入れ、沸騰したらダイコンを入れる。フツフツしてきたら火を止め、酢を入れる。
3. 瓶やプラスチックの食品保存容器に入れ冷蔵で保存する。
後味すっきりダイコンカレー
ダイコンの調理法では、だしを使った和風の煮物が一般的ですが、実は、スパイシーな洋風の味付けもよく合います。夏にぴったりのダイコンカレーは皮付きのまま大きめにカットするのがコツ。いつものカレーのジャガイモをダイコンに代えるだけなので、気軽にチャレンジできます。
ダイコンカレー
●材料(4皿分)
ミニダイコン「あやめっ娘」:1本/タマネギ:1/2個/鶏もも肉:1/2枚
水:600cc/カレールウ:4粒(90g)/オリーブオイル:大さじ2/塩:少々
ミニダイコン「あやめっ娘」の葉:少々/ご飯:適量
●作り方
1.ダイコンは皮付きのまま縦4等分にカットし、乱切りにする。タマネギはくし形に、鶏もも肉は一口サイズにカットし、塩を少々で下味を付ける。
2.フライパンにオリーブオイルを入れ、ダイコン、タマネギ、鶏もも肉を強火で炒め、水を入れて具に火が通るまで中火で煮る。火が通ったらカレールウを加えて溶かし、3分ほど煮る。
3.さっとゆでたダイコンの葉をカットしてご飯に添え、カレーを掛ける。
炒めるときにはまず乱切りにしたダイコンから。軽く焼き目が付いたら、タマネギ、鶏肉を加えましょう。
葉と一緒にベーコンと炒めてお総菜に
ダイコンをベーコンとバターで洋風のお総菜に。皮付きのダイコンも小さめの角切りにすれば、下ゆでなしでも大丈夫。フライパンだけで調理できる時短料理です。バターじょうゆの風味で、ご飯にも、パンにもよく合う一皿です。
ダイコンのベーコンバターソテー
●材料(2人分)
ミニダイコン「あやめっ娘」:厚さ1cmの輪切り×6枚/ベーコン:2枚
オリーブオイル:大さじ1/バター:10g/しょうゆ:大さじ1/水:50cc
ミニダイコン「あやめっ娘」の葉:少々/こしょう:少々
●作り方
1.ダイコンは皮付きのまま1cmの角切りに、ベーコンは1cm×1cmにカットする。
2.フライパンにオリーブオイル、バター、ダイコンを入れて強火で炒め、途中でベーコンを加える。ダイコンが透明になり始めたら水を入れ、水分がなくなったらダイコンの葉、しょうゆを入れて混ぜる。最後にこしょうを掛ける。
レシピに使用したのはあやめっ娘
レシピに使用したのは、サカタのタネで育成した「サカタ交配」の品種「あやめっ娘」。ピンクのグラデーションがかわいいミニダイコンです。栽培する上では、寒さに強いので、秋にまとめてタネをまいて、春までゆっくり収穫を楽しめるのが大きなメリットです。食味の点では、甘みがあってしっかりした肉質が特長。煮物や皮の色彩を生かしたサラダをはじめさまざまな料理が楽しめます。
●料理・撮影 minokamo|ミノカモ
岐阜県美濃加茂市出身。「ごはんで町を元気に!」をテーマに、各地でその土地に根差したメニュー開発、キッチンプロダクトのフードコーディネート、雑誌へのメニュー提案ほか、各世代がつながるイベントも開催。みそ料理も得意とする。各地の郷土食を取材し、紹介する活動も行っている。http://minokamo.info